最終更新:2026年5月
「ホームページを作ったのに、検索してもなかなか見つけてもらえない……」そんな悩みを抱える事業者さまは少なくありません。
検索エンジンにホームページの内容を正しく伝えるためには、ページ構造をわかりやすく整理する工夫が必要です。その代表的な方法が「構造化データ」です。
この記事では、構造化データの概要からメリット、実装方法まで解説します。専門性が高そうと感じるかもしれませんが、仕組みを理解すれば難しいものではありません。比較的取り組みやすい範囲から始められる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
構造化データって何? 概要と仕組み
「構造化データ」と聞くと、専門的で難しい印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、実際にはホームページの情報を検索エンジンにわかりやすく伝えるためのシンプルな仕組みです。
まずは構造化データの概要と、基本的な仕組みを説明します。
検索エンジンがホームページを認識する仕組み
検索エンジンは、ホームページに書かれた文章や画像を読み取って内容を判断しています。しかし、通常の文章は人には理解しやすい一方で、検索エンジンにとっては意味が曖昧な場合があります。
たとえば、ホームページに以下の内容が書いてあったとします。
営業時間:10:00~20:00
住所:東京都渋谷区○○
口コミ:★★★★☆
人間なら「これはお店の情報だな」とすぐわかりますが、検索エンジンはただの文字列として処理してしまいます。
ここで登場するのが構造化データです。これを使うと、検索エンジンでも、営業時間や住所、レビューなどの情報を「店舗に関する情報」と理解することができます。このように、構造化データを通してホームページの内容を明確に伝えることで、検索結果での表示に良い影響が生まれる可能性があると言われています。
schema.orgとの関係性
「schema.org(スキーマ・ドット・オルグ)」は、主要な検索エンジンが共同で定めたデータ構造のガイドラインのようなものです。構造化データを記述する際には、この共通ルールが基準になります。
そのため、ホームページに構造化データを設定するときは、このschema.orgのルールに沿って情報を整理することで、検索エンジンが内容をより正確に理解できるようになります。専門知識がなくても、ルールに沿って記述することで、検索エンジンへの伝わり方が変わる可能性があります。
構造化データを入れるとホームページはどう変わる?
構造化データを設定すると、ホームページの見え方や検索での扱われ方に変化が生まれます。ここでは、その具体的なメリットや変化について解説します。
検索エンジンがホームページを正しく理解できるようになる
先ほども述べたように、構造化データを設定すると、ホームページに掲載している情報が検索エンジンに伝わりやすくなります。Google検索で営業時間や住所、料金などが整理されて表示されることもあるため、検索結果に「リッチリザルト」と呼ばれる強調表示が登場する場合があります。
リッチリザルトは、検索結果の視認性を高める表示形式で、ユーザーにとっても内容を確認しやすい点が特徴です。検索エンジン上でのクリック率の改善につながる場合があるとも言われています。
E-E-A-Tでホームページの信頼性向上につながる
Googleは、ホームページの評価基準としてE‑E‑A‑T(経験・専門性・権威性・信頼性)を重視しているとされています。構造化データで、会社情報・口コミ・担当者情報などを適切に補足することで、検索エンジンに対して信頼性の高いサイトであることを示しやすくなります。
特に、運営者情報やレビューなどは、ユーザーニーズの高い情報です。SEO評価を左右する要素の一つとして考えられるため、サイトの土台づくりとしても構造化データは役立つと言われています。
AI検索時代に対応できるホームページになる
近年は、AIが回答を生成する検索体験が一部の検索サービスで提供されています。
AIは膨大な情報を処理できますが、参照・要約の仕組みは公開されていない部分もあり、結果は一定ではありません。この際、構造化データを設定することで、ページ内の情報を機械が扱いやすい形で整理できるため、AIの引用にも取り上げられやすくなると言われています。
AI検索の普及に伴い、ホームページ内の情報を機械が理解できる形で記述しておくことはますます重要性が高まると考えられます。構造化データは、こうした新しい検索環境への備えとして、検討する価値がる取り組みです。
ホームページの種類別|適した構造化データ例
ホームページの内容や目的によって、適した構造化データは異なります。ここでは、代表的なホームページのタイプ別に、活用しやすい構造化データをご紹介します。
コーポレートサイト・サービスサイト
コーポレートサイトでは、会社情報を正確に伝えるために「Organization(会社情報)」の構造化データが適しています。企業名、住所、連絡先、ロゴなどを整理して伝えることができ、検索エンジンにサイトの基本情報をわかりやすく示せます。
またサービスサイトでは、「Website(サイト情報)」や「Service Type(サービスの種類)」を利用することで、提供しているサービス内容やサイト構造を補足できます。コラムを掲載している場合は、「Article(記事情報)」 や 「Breadcrumb List(階層構造)」 で記事構造やパンくずリストを整理できます。
検索エンジンがスムーズに理解できるように、ホームページの目的に合わせて必要な情報を整えることが重要です。
| コーポレートサイト | 「Organization(会社情報)」 |
|---|---|
| サービスサイト | 「Website(サイト情報)」「Service Type(サービスの種類)」 ※コラムを掲載している場合は「Article(記事情報)」「Breadcrumb List(階層構造)」もある |
ECサイト・イベントサイト
ECサイトでは、商品情報を正しく伝えるために「Product(商品情報)」が有効です。価格や在庫状況は「Offer(価格・在庫)」、レビュー評価は「Aggregate Rating(レビュー)」を組み合わせることで、商品の特徴が検索結果に反映されやすくなります。
また、イベントサイトなら「Event(イベント情報)」、「Date(開催日)」、「Location(場所)」などで、イベントの基本情報をアピールすることができます。イベント情報が検索結果に表示されることで、ユーザーが必要な情報にアクセスしやすくなるでしょう。
| ECサイト | 「Product(商品情報)」「Offer(価格・在庫)」 |
|---|---|
| イベントサイト | 「Event(イベント情報)」、「Date(開催日)」、「Location(場所)」 |
来店型ビジネスのサイト
飲食店やサロン、クリニックなどの来店型ビジネスなら、「Local Business(店舗情報)」を活用することで基本情報を整理できます。また、営業時間は「Opening Hours(営業時間)」、口コミは「Review(口コミ)」などを使って、検索エンジンにわかりやすく伝えることができます。
来店型ビジネスにとって情報の正確性は信頼にもつながるため、構造化データの活用は有効です。
| 来店型ビジネスのサイト | 「Local Business(店舗情報)」「Opening Hours(営業時間)」「Review(口コミ)」 |
|---|
非エンジニアでもできる構造化データ実装
構造化データというと、「コードの知識が必要なのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、構造化データの追加に関しては、専門知識がなくても利用しやすいツールが複数あります。
ここでは、パソコン操作が得意ではない方でも取り組みやすい実装方法をご紹介します。
WordPressプラグイン
WordPressでホームページを運営している場合は、プラグインを使うことで比較的簡単に設定できます。プラグインの設定画面に会社名や住所などの情報を入力するだけで、プラグインの機能に応じて基本的な構造化データを自動で生成できます。
コードを編集する必要がないため、初めての方でも取り組みやすい点が特徴です。ホームページのSEOを整える基礎として、まずは必要な情報を入れてみると良いでしょう。
Search Consoleのデータハイライター
Google Search Consoleにある「データハイライター」はページ上の情報をタグ付けしてGoogleに伝えるためのツールで、これを利用すれば、ホームページの情報のどの部分が何の情報なのかをGoogleに伝えることができます。
タグを直接書き込む必要がなく、ページ上のテキストをクリックして種類を指定するだけで構造化データのヒントがわかります。初心者でも扱いやすい仕組みのため、Search Consoleを活用しているなら、まずはデータハイライターを使って基本の情報を整理してみるのが良いかもしれません。
Google支援ツールの活用
上記の2つ以外にも、Googleが提供しているさまざまな支援ツールを活用することで、構造化データの実装や確認がスムーズになります。たとえば、構造化データをチェックできる「リッチリザルトテスト」では、エラーや警告を確認しながら改善が可能です。
また、生成した構造化データが正しく認識されているかはSearch Consoleで確認することもできます。こうしたツールを活用することで、専門的な知識がなくてもホームページの情報整備を進められます。
構造化データを実装する際の注意点
構造化データはホームページの情報をわかりやすく整理できる便利な仕組みですが、使い方によっては評価に影響が出る場合があります。ここでは、実装の際の2つの注意点を紹介します。
過剰なマークアップはペナルティになることがある
構造化データは、ホームページの情報を整理して伝えるための仕組みですが、必要以上に多くのタグを設定すると逆効果になる場合があります。実際の内容と一致しない情報を付与したり、関係のない項目を無理に設定したりすると、検索エンジンが不自然と判断する可能性があるため、必要な情報だけを正しく設定しましょう。
Googleが公開しているガイドラインに沿ってホームページの情報を整理することで、不利な評価を受けるリスクを下げることが期待できます。
実装後も定期的な確認と更新が必要になる
営業時間や価格が変わったら、構造化データも合わせて更新する必要があります。ホームページの情報が古いままだと、検索エンジンに誤った情報で認識されてしまいSEO評価に影響する可能性があります。
更新後は、GoogleのリッチリザルトテストやSearch Consoleで、エラーや警告が出ていないか確認しましょう。定期的にチェックすることで、ホームページの情報の鮮度を保ち、信頼性の担保にもつながります。
まとめ
構造化データは、ホームページの情報を検索エンジンやAIにわかりやすく整理して伝えるための仕組みです。専門知識がなくても取り組みやすい方法が整っているため、ツールを活用することで比較的取り組みやすい場合があります。
Google検索やAI検索時代に対応するためにも、構造化データの活用はますます重要になると考えられます。無理なくできる範囲から始めて、検索環境の変化にも対応できるホームページを検討しましょう。
※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。
この記事の著者

NTTタウンページ Webマーケティングチーム
全員がウェブ解析士資格取得※。同社にてWebマーケティングの他、ホームページ制作・営業・CSM(カスタマーサクセスマネジメント)など、幅広い業務経験を積んだメンバーにより構成され、ビジネスオーナーさまのホームページ制作・運用やWebマーケティングに役立つ情報を発信しています。
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