耳鼻咽喉科の業界動向とWeb活用について解説

更新日:2025年6月

少子高齢化の進行やアレルギー疾患の増加、患者ニーズの多様化など、耳鼻咽喉科を取り巻く環境は年々変化しています。医療法人や個人クリニックにおいても、「選ばれるクリニック」になるためには、この変化に対応していかなくてはなりません。
この記事では、耳鼻咽喉科の業界動向や課題、今後について詳しく見ていきます。後半にはホームページやWeb活用方法もご紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

耳鼻咽喉科業界の動向

それではまず、耳鼻咽喉科業界の動向について見ていきましょう。

市場規模の変化

厚生労働省によると、診療所の耳鼻咽喉科の医療費は、令和元年度で4,210億円、令和5年度で4,948億円となっており、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた令和2年度~3年度を除くと、年々増加しています。
また、診療科別医療費の耳鼻咽喉科の対前年度比伸び率は、令和3年度から連続してプラスが続いています。

出典:厚生労働省 令和5年度医療費の動向

患者の傾向

近年では、耳鼻咽喉科の患者層も多様化しています。
コロナ渦の影響で減少していたインフルエンザなどの季節性感染症の増加や、高齢化社会の進行による加齢性難聴、今や国民病とも呼ばれるほど患者数が増加した花粉症など、耳鼻咽喉科の患者は多様で、全年齢層にわたる対応が求められます。

耳鼻咽喉科業界における課題

では次に耳鼻咽喉科業界の課題について解説します。

患者の獲得競争の激化

近年はクリニックの開業が相次いだことで患者の獲得競争が激化傾向にあるようで、クリニック(無床診療所)は2021年4月時点で約9万7000軒と、10年間で1万軒近く増加しています。特に東京や大阪など都市部を中心にクリニックの開業が相次いでおり、患者の獲得競争が熾烈化しています。このため、「選ばれるクリニック」になるための対策が必要となってきているのです。

出典:帝国データバンク調べ

後継者不足

患者の獲得競争が激化する一方で、後継者不足も課題となっています。クリニック経営者で最も多かった年齢は10年前が56歳だったのに対し、2021年は66歳と約10歳上昇するなど、高齢化も進行しています。
ところが、クリニックも含めた医療業の後継者不在率は73.6%と、全産業平均の65.1%を大きく上回っています。これは耳鼻咽喉科だけに限ったことではなく、クリニック業界全体で経営者の高齢化と後継者問題が深刻となっているのです。

出典:帝国データバンク調べ

耳鼻咽喉科業界の今後

ここからは、耳鼻咽喉科業界の今後について解説します。

超高齢社会への対応

今後迎える超高齢社会においては、この社会問題に適応し改善できる耳鼻咽喉科となる必要があります。
超高齢社会では、難聴、平衡障害、嚥下(えんげ)障害などの患者が増加することが予想されます。これらに特化した「かかりつけ医」として、耳鼻咽喉科は、より良い高齢化社会作りに貢献することができるでしょう。

医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速

近年、医療業界においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいます。オンライン資格確認や電子処方箋、電子カルテ情報共有サービスや標準型電子カルテなどの導入が今後さらに加速していくことが予想されます。
また、デジタル技術を最大限に活用し、医療機関等における負担の極小化をめざす取組として、診療報酬改定DXも進められています。

耳鼻咽喉科のWeb集客を強化するポイント

近年では、病院を探すツールとしてインターネット(Web)が欠かせません。
ここからは、患者の獲得競争が激化している耳鼻咽喉科業界において、「選ばれるクリニック」になるためのWebを活用した集客方法のポイントについて解説します。

ホームページを充実させる

耳鼻咽喉科を探そうとして検索をしたユーザーがたどり着くホームページは、集客においてとても重要です。具体的には、ホームページに利用者が求める情報をわかりやすく記載することがポイントとなります。
例えばアクセスや診療時間、診療内容、院内設備、クリニックや医師の紹介など、利用者が知りたいと思われる情報はわかりやすく載せましょう。

特にトップページは、クリニックの印象を決める重要なポイントです。ホームページを訪れたユーザーに選ばれるクリニックになるために、利用者の目線になってアピールすると効果的です。特に力を入れている診療内容があれば、トップページの目につきやすい場所に載せてホームページを訪れた利用者にアピールしましょう。
また、ホームページに予約機能があれば、利用者の利便性をさらに向上することができますよ。

耳鼻咽喉科のホームページに適したSEO対策をする

せっかく魅力的で充実したホームページを作っても、利用者に訪れてもらえなければ意味がありません。より多くの人に見てもらえるように、耳鼻咽喉科のユーザーにアプローチできるようなSEO(検索エンジン最適化)対策を行いましょう。
特に、病院を検索する際には、自宅や職場から通いやすいクリニックを探す場合が多いため、地域SEO対策が集客のポイントとなるでしょう。

【関連記事】
地域SEOについてもっと詳しく知りたい方はこちら(地域ビジネスがSEOで効果を出す方法)をご覧ください。

病院検索サイトに掲載する

病院検索サイトに掲載して、そこからホームページへ誘導するのも有効な集客方法です。ただし、病院検索サイト内で競合と比較されることで、むしろマイナス影響が出る可能性もゼロではないため、十分な注意が必要です。
どのような強みを持った耳鼻咽喉科医院としてアピールすれば競合に勝つことができるのか、この点を明確にしてから情報サイトへの登録を進めましょう。

耳鼻咽喉科業界のホームページを作成する際の注意点

「医療広告ガイドライン」に沿った内容を掲載する

ホームページは「広告」に該当し、厚生労働省による「医療広告ガイドライン」に沿った内容で掲載する必要があります。
例えば、比較優良広告や、患者さまなどの主観や伝聞に基づく治療等の内容・効果に関する体験談の広告、治療等の内容・効果について、患者さま等を誤認させるおそれがある治療等の前後の写真等の広告は禁止されています。
ホームページを作成する際には、「医療広告ガイドライン」に沿った内容を掲載することを忘れないようにしましょう。

参考:医療法における病院等の広告規制について |厚生労働省
    医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)

ホームページ制作・運用サービスWebサービスのおすすめはデジタルリード

耳鼻咽喉科のホームページを作成する際には、集客のためのさまざまなポイントや、「医療広告ガイドライン」への対応など、自分たちで対応するのはなかなか大変なことが多くあります。しかしながら、ホームページの作成を外部に委託するといっても、どこに頼めばいいのかわからない、ホームページを作った後の運用にも不安があるなど難しい面もあるかと思います。
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