更新日:2025年5月
小児科医院は、子どもがいる家庭にとってはなくてはならない場所です。特に小児科は、ただ病気やケガを診察するだけではなく、うまく自分の痛みや症状を伝えられない子どもや初めてのことで不安な親のケアも重要な業務の一つになります。
今回は、そんな小児科医院の動向とWebを活用した集客の方法を解説します。小児科が今後どのように変化していくのか、Webをどのように活用できるのか一緒に確認しましょう。
小児科医院の概要と今後の動向
まずは、現在小児科医院がどのような状況におかれているのか、理解を深めましょう。小児科とはそもそもどのような診療をするのか、どのような課題があるのかなどを詳しく説明します。
小児科医院を利用する年齢層と診療内容
そもそも小児科とは、名前の通り「小児」の病気やケガなどを専門分野とする医院のことで、一般的には15歳までが対象とされています。とはいえ、厚生労働省の医療法施行規則第十六条に関する疑義についてでは、「『小児』とは通常小児科において診療を受ける者をいうのであって、具体的に何歳から何歳までと限定することは困難である」と述べられているため、思春期特有の悩みを持つ場合は15歳以上でも対象となる場合もあるようです。
具体的な診療内容としては、風邪・発熱やケガ、感染症など幅広く、乳幼児健診では自治体ごとに定められた定期的な診察と育児相談も受け付けます。ただでさえ分野が広いうえに、子どもや親のケアも求められるため、医療知識だけではない対話スキルも必須と言えるでしょう。
引用:厚生労働省の医療法施行規則第十六条に関する疑義について
小児科医院の現状と課題
日本の社会問題の一つとして「少子高齢化」は広く認識されていますが、小児を対象とする小児科はその影響を大きく受ける分野です。
実際に「厚生労働省の小児医療について」を見ると、小児科を公に診療科名として表示している病院※1が減少していることがわかります。しかし、小児科を公に診療科名として表示している診療所※2数は横ばいであり小児科医数も増加しているため、特に病院小児科の集約化が進んでいると言えます。
また、子どもの数は減っているにもかかわらず、子ども医療電話相談事業(#8000)への相談件数は年々増えているため、ただ病気やケガを診てもらう施設としてではなく、気軽に相談ができる場としての価値を感じてもらえるようなサービスを意識することが重要になるでしょう。
出典:厚生労働省 医政局地域医療計画課 小児医療について
※1 病院の定義:20床以上の病床を有する医療施設
※2 診療所の定義:病床を有さない医療施設、または19床以下の病床を有する医療施設
小児科医院がホームページでの集客を強化するためのポイント
ここまでの説明で、小児科医院は一部集約化しており、今後も存続していくためには「相談しやすい医療施設」としてのアピールが必要ということがわかったかと思います。
しかし、実際にどのような対応をしたら良いのかわからない方も多いでしょう。そこで、ここではホームページを活用して小児科医院としての価値を最大化させる方法を紹介します。
ホームページをすでに持っている医院さま、これから作ろうと考えている医院さまは、ぜひ参考にしてください。
子どもにも大人にも安心感を与えるようなホームページデザインを意識する
ホームページを作成する際は、ページを見るユーザーにどのような印象を持ってほしいのかを明確にすることが重要です。特に小児科医院の場合は、子どもの体調不良で不安な親に「この小児科であれば安心して子どもを任せられる」と感じてもらうことが必要なので、淡い色合いや温かみのあるデザインがおすすめです。
一方で全体がかわいらしすぎるデザインだと信頼感に欠ける可能性もあるので、医院で働く人の写真や清潔に保たれた院内の写真などを適宜入れることで、信頼性もしっかりアピールするようにしましょう。
統一されたデザインでホームページを作ることで、医院のコンセプトも伝わりやすくなりますよ。
問い合わせフォームの設置でいつでも相談できる環境を整備する
小児科医院の現状でも説明したように、今後の小児科医院は単なる医療施設ではなく、子どもに関する不安や悩みを広く相談できる場としての価値が重要視されると考えられます。
とはいえ、電話での問い合わせ窓口に使えるリソースがないという医院さまも多いでしょう。そのような場合は、ホームページを活用して24時間相談ができる問い合わせフォームを設置する方法がおすすめです。
問い合わせフォームであれば、受け付けた問い合わせに時間がある時に対応することができます。緊急の場合は、医院側から電話で連絡も可能なので、緊急性の高い相談に優先的に対応することも可能です。
ホームページがあればフォームを設置するだけなので、「より効率的に問い合わせに対応してリピーターを増やしたい」という医院さまは問い合わせフォームの設置を検討してみてください。
診療内容や受付時間を明記し初診でも必要な情報を得やすい設計にする
病院を選ぶ際に注目するポイントは、通える診療時間なのか、そして症状に合った治療をしてもらえるのかという点ですよね。特に診療時間は、土日に営業しているのか、夜間も対応してもらえるのかなど、いつ子どもが体調を崩すかわからないからこそ重視する方が多いでしょう。
そのため、ホームページを作成する際は、初めてその医院に来る人が欲しい情報をすぐに手に入れられるページ設計が重要です。予約が必須な場合は予約方法の明記も必要なので、忘れずに記載しましょう。
ホームページ制作・運用サービス小児科医院のホームページ制作はデジタルリードにおまかせ!
今回は、小児科医院の現状と今後のWeb活用の方法を解説しました。
現状、近隣のリピーターは徐々に増やせているという医院さまでも、ホームページを活用して集客することで、より広い地域にアプローチが可能になります。今後ホームページを活用して自院をより良くしていきたいと考えている方は、ぜひデジタルリードのホームページ制作をご活用ください。