編集:2026年3月

不動産会社にとってWeb広告は、競合との差異化を図るうえで重要です。ただし、Web広告の成果を出すためには、運用方法や広告代理店の選定ポイントなどを理解しておく必要があります。
本記事では、不動産会社がWeb広告に取り組んだ方が良い理由や不動産Web広告の特徴と設定ポイント、Web広告の効果をアップするための運用・改善のコツ、広告代理店の選び方まで網羅的に解説します。
「自社のWeb広告はどうしたら成果が出る?」「広告代理店はどのように選べばよい?」と悩んでいる方にも役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。
不動産会社がいまWeb広告に取り組んだ方が良い理由

近年、Web広告に力を入れている不動産会社が増加しています。これはオンライン化が進む現代で、不動産業界がいくつかの課題に直面していることが背景として考えられています。
ここでは、不動産会社がWeb広告に取り組んだ方が良い理由を3つ解説します。
オフライン・ポータルサイト依存では利益確保が難しくなっているため
多くの不動産会社は、これまでポスティングや折込チラシなどのオフライン施策や、不動産ポータルサイトによる集客に依存してきました。
しかし、ポータルサイトでは複数社が同じ物件を掲載するケースが多く、仲介手数料の価格訴求やスピード勝負になりやすい傾向があります。また、全国の不動産会社が参入したことで競争が激化し、差異化が難しくなっているのが現状です。
こうした状況の中で、Web広告を活用し自社独自の情報発信や認知獲得を行うことで、ポータル依存から脱却し、自社のファン顧客を増やす効果が期待できます。
ユーザーの物件探しがオンライン中心に移行しているため
かつては、電話で問い合わせをしたり店舗へ直接来店したりすることから物件探しが始まっていました。しかし現在は、スマートフォンやパソコンで情報収集を行うユーザーがほとんどで、物件探しの入口はオンラインへ大きくシフトしています。
こうした状況下では、従来の営業活動や紙媒体の広告だけでは接点数が不足し、十分な集客効果を得にくくなります。今の時代はオンライン上での露出を増やし、検索やSNS、Web広告経由でユーザーにアプローチすることが重要なのです。
Web広告は不動産と相性が良いため
Web広告は、不動産業界との相性が良いと言われています。その理由として、潜在層・顕在層どちらにも効率良くアプローチでき、必要なタイミングで情報提供ができるため、費用対効果が高まりやすい点が挙げられます。
特に、購入や内見を前提に情報収集しているユーザーに直接リーチできるリスティング広告や、写真・動画で物件の魅力を伝えやすいSNS広告は反響につながりやすいと言われています。不動産のような検討期間が長い商材においても有効でしょう。
不動産Web広告の基本!まず押さえたい3つの広告の特徴と設定ポイント

不動産Web広告には、主にリスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告の3つがあり、それぞれ特徴や運用効果が異なります。ここでは、不動産Web広告3つの特徴と設定ポイントを解説します。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果一覧ページに表示されるWeb広告です。主に、Google検索広告とYahoo!広告の2種類があります。
ここでは、リスティング広告の特徴と設定のポイントを紹介します。
①リスティング広告の特徴
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに応じて広告を表示できる仕組みで、すでに不動産物件を探している顕在層に直接アプローチできる点が大きな特徴です。
リスティング広告には、以下のようなメリットがあります。
- 検索意図に合った広告が表示されるため、クリック率が高まりやすい
- 興味・関心の高いユーザーを効率的にサイトへ誘導できる
- 広告から希望エリアや条件に合う物件ページへ直接遷移させられるため、問い合わせや内見予約などのコンバージョンにつながりやすい
②設定のポイント
リスティング広告は、設定内容によって成果が大きく変わります。特に、キーワード選定・クリック単価の把握・掲載期間の設計は、運用効果を左右する重要なポイントです。
▼リスティング広告設定のポイント
| 設定項目 | 内容 | 補足(例) |
|---|---|---|
| 検索キーワードの設定 | 不動産、家を探しているユーザーのニーズに合ったキーワードを選定する | エリア×用途の掛け合わせが効果的 例:「渋谷 賃貸」「渋谷 ワンルーム」 |
| 平均クリック単価 | 配信キーワードの想定クリック単価を把握し、無駄な予算消費を防ぐ | キーワードによって異なる ※Google広告「キーワードプランナー」で調査可能 |
| 広告掲載期間の設定 | 繁忙期・イベント・販売フェーズに合わせて配信タイミングと期間を最適化する | ・繁忙期(1〜3月) ・繁忙期前の準備期間(11〜12月) ・キャンペーン期間など |
リスティング広告を効果的に活用するには、まずユーザーが検索すると思われるキーワードの設定が重要です。たとえば渋谷区の物件を訴求する場合、「渋谷 賃貸」や「渋谷 1LDK」など、地域名や用途を含むキーワードを設定すると反響につながりやすくなります。
また、キーワードごとの平均クリック単価(CPC)を事前に把握することで、予算消化に対する効果の見通しが立てやすくなります。Google広告では「キーワードプランナー」で簡単に調査可能です。
さらに、物件の動きや繁忙期に合わせて広告配信期間を決めることで、無駄な広告費を抑えながら効率よく成果を出せます。繁忙期は競争が激しくクリック単価が上がるものの、問い合わせ数が増えやすい時期のため、直前準備と併用するのが効果的です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイト内に表示される画像・動画広告です。ユーザーに物件情報を視覚的に訴求できる点が、ディスプレイ広告のメリットと言えます。
ここでは、ディスプレイ広告の特徴と設定のポイントを紹介します。
①ディスプレイ広告の特徴
ディスプレイ広告は、画像や動画を使って訴求できる広告形式です。検索結果に表示されるリスティング広告とは異なり、Webサイトやアプリ上に視覚的な広告を表示できるため、物件の雰囲気や魅力を直感的に伝えられます。
特に、「まだ具体的な物件探しは始めていないが、将来的に検討したい」という潜在層への認知獲得や興味喚起に効果的です。写真・間取り・動画ツアーなど、視覚訴求との相性が良いため、不動産業界とも非常にマッチした広告手法といえます。
②設定のポイント
ディスプレイ広告は認知獲得や興味喚起に向いている広告手法のため、成果を高めるには視覚訴求や表示面の選定が重要です。特に、クリエイティブ品質・効果測定・配信枠選びの3点が成果を左右します。
▼ディスプレイ広告設定のポイント
| 設定のポイント | 内容 | 補足(例) |
|---|---|---|
| 画像・動画のクオリティを高める | 高品質な写真・動画を使い、視覚的に訴求力の高いクリエイティブを制作する | ・外観・内観写真、間取り、動画ツアーなど ・制作が難しい場合は代理店依頼も有効 |
| クリック率(CTR)の確認 | CTRを指標として、画像・訴求文・ターゲティング設定の改善判断に活用する | CTRが低い場合:画像・文言変更 CTRが高い場合:ターゲティング精度が適切 |
| 予約型広告の活用 | 指定媒体や期間が決まっている広告枠を活用し、特定ターゲットへの認知を強化する | ビジネスメディア・地域メディアなど特定読者層にリーチ可能 |
ディスプレイ広告では見た瞬間の印象がクリック率や反響に直結します。そのため、高品質な写真や動画、シンプルで伝わるコピーを用意することで、潜在層への訴求力が大きく向上します。
また、クリック率をこまめに確認しながらクリエイティブを改善することで、無駄な配信を防ぎながら効果的にユーザーを育成できます。さらに、媒体の予約型広告を活用すれば、属性や興味が明確な層に効率よくリーチでき、認知から比較検討フェーズへの移行を促せます。
SNS広告(Facebook/Instagram)
SNS広告は、FacebookやInstagramなどのSNS上で画像や動画を使って物件情報やサービスを配信できる広告手法です。ユーザーが日常的に利用している場面に広告を表示できるため、認知獲得や興味喚起に適しています。
①SNS広告の特徴
SNS広告は、他のWeb広告と比較すると設定がシンプルで、広告運用に慣れていない不動産会社でも始めやすい点が特徴です。
また、タイムラインやストーリーズなど視認性の高い場所に広告が表示されるため、効果的に情報を届けられます。さらに、年齢・居住地・興味関心などの条件で絞り込みができるため、ターゲット層に合わせた配信が可能です。
②設定のポイント
SNS広告は、クリエイティブ品質や配信設定によって成果に差が出やすい広告手法です。特に、「見られ方」「情報の正確性」「ターゲット設定」の3点を押さえることで効果が高まります。
▼SNS広告設定のポイント
| 設定のポイント | 内容 | 例・補足 |
|---|---|---|
| 広告画像・動画の工夫 | フィードやストーリーズに自然に馴染むデザインにする | ・広告感を抑えた写真・動画 ・物件写真・短尺動画など |
| 正確な物件情報の記載 | 誤情報による信用低下を防ぎ、問い合わせ精度を高める | ・家賃・所在地・間取り・更新日などの正確な情報を掲載 |
| 適切なターゲティング設定 | 配信対象を属性や興味関心に応じて絞り込む | ・「20〜40代×賃貸検討者」・「地域限定配信」など |
SNS広告では、ユーザーが普段見る投稿に自然に馴染むクリエイティブが重要です。広告感が強いと拒否反応を招きやすいため、写真や動画は「情報提供型」を意識し、世界観に溶け込むデザインが効果的です。
また、配信ターゲットと物件の特性が一致していなければ、広告費だけが消費され成果につながりません。属性・興味関心・居住地などで細かく絞り込むことで、効率的な広告運用が可能になります。
簡単3分!SNS運用の改善ポイントをチェックしよう

SNS投稿や更新がなんとなくになっている方へ、日々の運用で抜けやすいポイントをひと目で確認できるSNS運用チェックリストにまとめました。今日から改善できるポイントが分かり、発信の質をぐっと高められます。
まずは現状のSNS運用を簡単に見直してみませんか?
不動産業でWeb広告の効果をアップするための運用・改善のコツ

不動産業でWeb広告を運用する場合、ただ掲載するだけでは効果が期待できません。運用と改善のコツを理解して運用することが、広告効果をアップするためには重要です。
ここでは、不動産業でWeb広告の効果をアップするための運用・改善のコツを4つ解説します。
物件タイプとターゲットに合った媒体を選ぶ
宣伝したい物件のターゲット層と、広告配信先のターゲット層が一致しているかを必ず確認しましょう。以下のように、ターゲットや目的によって選ぶ媒体が変わります。
▼物件×ターゲット×おすすめ媒体一覧表
| 物件タイプ | 主なターゲット像 | 相性の良い広告媒体 |
|---|---|---|
| 賃貸アパート・マンション | 20〜40代/単身・カップル/転勤・新生活層 | Google広告(検索・ディスプレイ) Instagram広告(フィード・リール) TikTok広告(動画) ポータルサイト広告枠 |
| 新築戸建て(建売) | 30〜40代/共働きファミリー層/住宅購入検討層 | Google広告(検索・ディスプレイ) Meta広告(Facebook・Instagram) |
| 中古マンション売買 | 30〜50代/リノベ検討層 /投資検討層 | Google広告(検索・YouTube) Meta広告(Facebook) LINE広告(バナー・動画) |
| 土地販売・分譲地案内 | 30〜50代/家を建てたい層/地元志向がある層 | Google広告(検索) 地域媒体広告(新聞折込×Web広告併用) |
| 空き家・相続物件買取 | 50〜70代/相続・売却検討層 | Google広告(検索) Meta広告(Facebook) LINE広告(バナー・動画) コンテンツ広告(比較・記事型) |
| 不動産投資(マンション・戸建て) | 30〜60代/高所得層・経営者 | Google広告(検索・YouTube) Meta広告(Facebook) LinkedIn広告(BtoBターゲティング) |
| 法人向けテナント・オフィス仲介 | 事業者・開業予定者・経営者層 | Google広告(BtoB向け検索) LinkedIn広告(BtoBターゲティング) |
▼目的別おすすめ広告媒体
- いますぐ問い合わせ・内見獲得(刈り取り)
- Google広告(検索)、ポータルサイト内広告
- 認知・比較検討フェーズ育成
- Meta(Facebook/Instagram)、YouTube、ディスプレイ広告、LINE広告
- 属性ターゲティング(ピンポイント層狙い)
- TikTok(若年層)、Facebook(高属性層)、LinkedIn(法人)
キーワード・入札単価・ターゲティングを細かく改善し続ける

Web広告の掲載後はPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回すことで、広告効果を最大化できます。
広告の表示回数やクリック数、コンバージョン数などのデータを分析することで、広告の効果を客観的に評価し、改善点を見つけられます。分析した結果に基づいて、キーワードや入札単価、ターゲティングなどを細かく改善し、より効果的な広告運用を目指しましょう。
▼不動産Web広告におけるPDCAサイクル例
| フェーズ | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| P(計画) | 目標設定 配信設計 | 目標:月間10件の内見予約を獲得 対象地域:〇〇市内 予算:月10万円 キーワード:「〇〇市 賃貸」「〇〇駅 賃貸」「ペット可 賃貸」 入札戦略:クリック単価(CPC)上限200円 ターゲティング:20〜40代/エリア+通勤圏設定 |
| D(実行) | 広告配信 | ・Google検索広告で配信開始 ・広告文を2パターン作成(A/Bテスト) ・ランディングページは物件一覧へ誘導 |
| C(評価) | 配信データを分析し、課題を明確化 | 内見予約数:4件 → 目標10件に対して未達 CPA(1件あたりの獲得単価):8,500円 → 想定より高い ▼中間指標の分析 CTR(クリック率):2.1% → 改善余地あり CVR(申込率):0.8% → 低い キーワード別成果 →「〇〇市 賃貸」:CPA良好/継続 →「ペット可」:クリック多いが予約なし →除外候補 広告文比較:Aの方がクリック率・獲得効率ともに高い |
| A(改善) | 課題に基づき調整・最適化 | ・成果の低いキーワード「ペット可」を一旦除外 ・クリック率の高い広告文Aを軸に、訴求を「内見予約でAmazonギフト券プレゼント」※に変更 ・入札単価を「成果の高いKW」に優先配分 ・ターゲティング精度強化:商圏外ユーザー除外 |
※プレゼント内容・金額・適用条件には上限・諸条件があります。
繁忙期・閑散期で予算戦略を調整する
不動産業界には繁忙期と閑散期があり、消費者の行動や市場の競争率が大きく異なります。そのため、それぞれに応じた予算戦略の調整が重要です。
▼繁忙期・閑散期の一般的な戦略アプローチ
| 期間 | 時期 | 市場の特徴 | 一般的な戦略アプローチ |
|---|---|---|---|
| 繁忙期 | 1〜3月 9〜10月 | 新学期や転勤などでユーザーの関心・検索数が非常に高い。 競合他社の広告出稿も増加。 | ・予算の増額 ・緊急性の高いキーワードやキャンペーン訴求の強化 |
| 閑散期 | 4〜8月 11〜12月 | ユーザーの関心・検索数が減少する。 競合他社の広告出稿も少なくなる。 | ・予算の減額もしくは据え置きで効率化 ・ターゲットの見直しと絞り込みの実施 |
競合分析で差異化ポイントを見つける
Web広告を運用する場合、競合との差異化を常に意識し、自社の強みや独自性を発揮することが大切です。特に、同じ地域に競合他社が多い場合は差異化の戦略が成果に直結します。
競合を定量的・定性的に深掘りして分析するには、フレームワークを活用することが有効です。フレームワークを使うことで分析観点が整理され、戦略立案の精度が向上します。
▼競合分析に活用できるフレームワーク一覧
- 3C分析
- 「自社・顧客・競合」の3つの視点から市場状況を整理する手法。市場での立ち位置や差別化の方向性がつかめる。
- SWOT分析
- 強み・弱み、外部の機会・脅威を整理するフレームワーク。どの強みを広告訴求に使うべきかが明確になる。
- STP分析
- 市場を分け、狙う顧客とポジションを決める手法。「誰に・何を訴求するか」がはっきりし、広告精度が上がる。
- 4P分析
- 製品・価格・販路・プロモーションの観点で比較分析する方法。競合との違いや訴求軸(価格・品質・サポートなど)が整理できる。
- バリューチェーン分析
- 業務プロセスを分解し、価値が生まれる部分を可視化する分析手法。強みの源泉(対応力・ノウハウ・品質)を見つけ、訴求に活かせる。
- VRIO分析
- 自社の強みが競争優位性として機能するかを判断するフレームワーク。「真似されにくい独自性」がどこにあるか判断できる。
どこまで自社でできる?不動産のWeb広告で外注を判断するためのチェックポイント

Web広告は外注せずに自社で運用することも可能ですが、業務との兼ね合いで外注を検討する場合は、「自社で運用できるか」の確認が欠かせません。
ここでは、外注を判断するためのチェックポイントを3つ解説します。
社内で対応できるスキルとリソースを整理する
Web広告を外注する前に、社内で対応できるスキルとリソースを整理しておくことが必要です。社内で対応できるスキルとリソース以外の部分を外注することで、効率良く広告運用できます。
整理しておきたいスキルとリソースの例は、以下の通りです。
| Web広告運用に必要なスキル | Web広告運用に必要なリソース |
|---|---|
| • データ分析力 • マーケティングの知識 • 発想力・想像力 • ライティング・デザインスキル • IT・ツールスキル • コミュニケーション能力 | • 人的リソース(スキルや知識) • 金銭的リソース(予算や媒体費) • クリエイティブ関連リソース(広告素材やコンテンツ) |
外注したほうが費用対効果の高いケースを見極める
社内に専門知識やリソースが不足している場合は、Web広告を外注したほうが費用対効果が高い可能性があります。具体的なケースは、以下の通りです。
外注したほうが費用対効果の高いケース例
- 社内にWeb広告の専門知識を持つ人材がいない
- マーケティング部門の人材が限られており、Web広告に時間を割けない
- 複数の広告媒体を同時に運用したい
- できるだけ早急に成果を出したい
「自社運用+一部外注」というハイブリッド型も検討する
Web広告の自社運用と一部外注を組み合わせたハイブリッド型は、Web広告運用の成果を求めるうえで有効な選択肢です。両者を組み合わせることで、運用手数料削減や広告運用スキルが社内に蓄積されるなどのメリットがあります。
ただし、ハイブリッド型を選択する場合は役割分担を明確にし、外注先との連携体制を構築する必要があります。
おすすめな不動産のWeb広告代理店7選

不動産Web広告を業者に依頼する場合、サービス内容や料金体系は代理店によって大きく異なります。中には、不動産業界に特化したWeb広告代理店もあります。
ここでは、代理店の種類別に代表的なWeb広告代理店を紹介します。
※以下で紹介している企業は、2026年2月時点NTTタウンページ株式会社調べです。
※本記事で紹介している制作会社は、公開情報およびサービス内容をもとに編集部が独自に整理したものです。特定の会社を推奨するものではありません。
総合型Web広告代理店
ここでは、総合型Web広告代理店を3社紹介します。戦略立案やSEO対策など、Web広告以外のサービスも併せて依頼したい場合におすすめです。
① NTTタウンページ株式会社
NTTタウンページ株式会社が提供する「まかせて繁盛WEB広告」は、Web広告の運用業務を任せたい企業向けの運用代行サービスです。同社はGoogleが提供する広告運用パートナープログラムであるGoogle Partnerに認定されており、Google・Yahoo!・SNS・動画広告など複数の広告媒体に対応しています。
加えて、広告運用に関する専門資格を保有する担当者が、媒体選定や予算配分の検討、配信後の改善提案までを含めて支援するのも特徴です。月額55,000円(税込)から利用できるため、Web広告の運用に不安を感じている企業でも検討しやすいサービスでしょう。
▼NTTタウンページのWeb広告のメリット
- Web広告だけではなく、ランディングページの制作や運用改善もワンストップで対応
- Google Partnerに認定された企業が丁寧にサポート
- 月額5.5万円(税込)※から依頼可能
※月額料金の他に、初回のみ登録料として5,500円(税込)が必要となります。
②株式会社イーライフ
株式会社イーライフは、不動産向けのリスティング広告運用やWebサイト制作などのサービスを中心に提供しています。
同社の特徴は、自社サイトに搭載できる独自の不動産検索システムを提供している点です。この不動産検索システムを導入することで、外部の不動産検索サイトに自社物件を掲載する必要がなく、広告費用の削減にもつながります。
▼株式会社イーライフのWeb広告のメリット
- 不動産向けのWebサイト制作実績が充実している
- 手軽に不動産検索システムを設置できる
- 現地のリサーチから戦略立案、施策の実行、PDCAまで請け負っている
③ 株式会社アドクルー
株式会社アドクルーは、リスティング広告やディスプレイ広告の運用代行に加えて、独自の広告集客サービスを提供しています。
同社の特徴は、Web広告運用だけでなく、不動産業界専門のSEO対策を提供している点です。SEO対策を行うことで、検索エンジンでホームページが上位表示されることが期待できるため、両軸で集客を強化することができます。
▼株式会社アドクルーのWeb広告のメリット
- Web広告の運用代行だけではなくSEO対策も依頼できる
- 比較的低予算でWebプロモーションを提供している
- 「広告表示回数」や「クリック数」などの状況が分かるレポートを毎月提出している
不動産・住宅業界での運用実績があるWeb広告代理店
ここでは、不動産・住宅業界での運用実績があるWeb広告代理店を4社紹介します。不動産・住宅業界特有の知識やノウハウを持っていることで、効果的な集客やブランディングの実現が可能です。
① 株式会社有朋社
株式会社有朋社は、不動産広告をメインに運営している広告代理店です。Web広告だけではなく、テレビや雑誌などのマスメディアから交通広告など、幅広い広告媒体に対応しています。
また、イベントやキャンペーンの企画実施などのサポートも実施しています。Webはもちろん、オフライン施策との組み合わせでの相乗効果も狙えるでしょう。
▼株式会社有朋社のWeb広告のメリット
- 70年の歴史があり、不動産業界のWeb広告実績が豊富
- Web広告以外の広告媒体やイベント・キャンペーンの企画実施など、充実したサポートを提供
② 株式会社プライムクロス
株式会社プライムクロスは不動産ジャンルに特化している広告代理店で、取引実績もかなり豊富です。
広告効果を最大化するために必要な環境構築から運用、広告クリエイティブ制作、検証、効果改善までをワンストップで提供しています。また、大手クライアントの取り扱い実績も豊富で、ブランディング案件にも強みがあります。
▼株式会社プライムクロスのWeb広告のメリット
- 出稿メディアの開拓や大手メディアとのタイアップなど、さまざまな実績がある
- 環境構築から運用・広告クリエイティブ制作・検証・効果改善まで、ワンストップで依頼できる
③ 株式会社オールライト
株式会社オールライトは、ホームページ制作やリスティング広告、SNS広告までサポートしている広告代理店です。介護・住宅・医療分野の地域情報ポータルサイトを運営しており、地域特性を深く理解したリスティング広告戦略を得意としています。
制作から運用・改善まで一括で任せられるため、社内リソースが限られた不動産会社にとっては安心して依頼できるでしょう。
▼株式会社オールライトのWeb広告のメリット
- インターネットの主流検索エンジンであるGoogle、Yahooの双方で広告を掲載できる
- 地域特性を深く理解したリスティング広告戦略を得意としている
- SNSを活用した地域情報の発信や、動画を活用した物件紹介など、多角的なアプローチを実施している
参考:https://www.allright.co.jp/
④ 株式会社DG COMMUNICATIONS
株式会社DG COMMUNICATIONSは、長年のノウハウを活かしたプロモーションや、課題解決の糸口を見つけるのが得意な会社です。依頼主の抱える課題に寄り添い、パートナーとして支援します。
同社は海外にも営業拠点を設けており、エリアマーケティングを基にした戦略的な広告やプロモーションも提供しています。
▼株式会社DG COMMUNICATIONSのWeb広告のメリット
- 課題の発見から解決するための企画の提案、実行までを一貫してサポートしている
- 不動産Web広告の実績が豊富にある
不動産Web広告代理店の選定ポイント

Web広告を広告代理店に依頼する場合、対応範囲や費用だけではなく、提供するサービスや広告運用実績なども重要です。
ここでは、不動産Web広告代理店の選定ポイントを3つ解説します。
不動産業界の広告運用実績があるか
広告代理店を選ぶ際は、不動産業界での広告運用実績があるかを必ず確認しましょう。
不動産は商圏・クリック単価・ターゲット属性・媒体選定など、他業種とは異なる特性が多いため、経験の少ない代理店では成果が出にくくなります。
過去の運用事例や成果データ、媒体ごとの実績が提示できる代理店であれば、戦略設計も精度が高く、安心して依頼できます。逆に、実績や根拠のあるデータを提示できない代理店への依頼は、リスクが高いため避けた方が良いでしょう。
運用だけでなく改善提案までしてくれるか
Web広告は配信して終わりではなく、成果を見ながら継続的に改善していくことが重要です。そのため、ただ運用するだけではなく「レポート分析」「改善提案」「次月の施策設計」まで対応できる広告代理店を選びましょう。
月次や週次で成果レポートを共有してくれる代理店であれば、広告費の使い方や成果状況を把握しやすくなります。効果を可視化できるダッシュボードやBIツールを提供している代理店であれば、より効率的な運用も可能です。
さらに、結果の数値だけでなく、専門家による分析コメントや改善案まで提示してくれる代理店であれば、マーケティングに詳しくない不動産会社でも安心して任せられるでしょう。
対応範囲と費用が明確か
広告代理店を選ぶ際は、対応範囲と費用体系が明確であるかを必ず確認しましょう。特に中小規模の不動産会社の場合、Web広告に割ける予算には限りがあるため、予算内でどこまで対応してもらえるのかを把握することは重要です。
また、単に「料金が安い代理店」を選ぶのではなく、費用対効果を最大化できる代理店かどうかを判断基準にしましょう。運用代行費、広告費、追加オプションなどの料金項目を比較し、自社にとって無理のない範囲で適切な支援が受けられるか検討してください。
不動産Web広告の依頼費用相場

不動産業界向けWeb広告の依頼費用は、初期費用と月額費用に分かれている場合がほとんどです。ここでは、それぞれの費用の相場を紹介します。
※料金は2026年2月時点NTTタウンページ株式会社調べです。一般的な目安のため要件等により上下します。
初期費用の相場|1〜5万円が一般的
初期費用の相場は、1〜5万円が一般的です。この費用には、アカウントの開設や初期設定、タグ設置などのサービスが含まれる場合が多いです。
広告代理店によっては、初期費用を無料にしているケースや、割引キャンペーンを実施しているケースもあるため、契約前に必ず確認しましょう。
月額費用の相場|広告費+運用手数料で3〜30万円程度/広告費用の10~20%
月額費用の相場は、3〜30万円程度、または広告費用の10~20%が目安です。以下の表のように、費用によってサービスの対応範囲が異なります。
| 月額費用 | サービスの対応範囲 |
|---|---|
| 〜10万円 | ・Web広告アカウントの作成 ・Web広告の一部運用 |
| 20〜30万円 | ・Web広告アカウントの作成 ・Web広告の運用 ・広告運用レポートの作成 ・画像や動画など、各クリエイティブの作成 |
| 50万円以上 | ・Web広告アカウントの作成 ・Web広告の運用 ・広告運用レポートの作成 ・画像や動画など、各クリエイティブの作成 ・Webマーケティング、Webコンサルティング業務の代行 |
※2026年2月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
Web広告は月10万円程度でも依頼可能ですが、依頼できる業務内容が限られています。運用代行を全面的に依頼したい場合は、20〜30万円程度の費用を見込んでおくと良いでしょう。
まとめ
不動産会社にとってWeb広告は、オンラインでの情報収集が当たり前となった現在、重要な集客手段の一つです。
自社だけで運用体制を整えることが難しい場合は、広告代理店への外注も検討しましょう。適切なパートナーを選ぶことで、運用負担の軽減だけでなく、成果改善にもつながります。
本記事で紹介した不動産業界が活用しやすい広告代理店の比較ポイント、媒体ごとの特徴、費用相場などを参考に、自社に合ったWeb広告戦略を検討してみてください。
※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。
この記事の監修者

合同会社webコンサルタント 業務執行社員
愛甲 太樹 (あいこう たいき)
大手メーカーをはじめ、店舗ビジネスからコンサル業界まで広くマーケティング支援を行う。戦略設計から広告運用、SEO、SNS、WordPress運用、アフィリエイト、MEO、EC運営、アクセス解析・データ分析、オフラインマーケティングなど幅広く担当。
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