更新日:2025年5月
日本人の死因第一位のがん治療や外傷の手術など、私たちの命を支える外科医療。近年では高齢化の進行や医師不足、働き方改革など、外科を取り巻く環境が大きく変化しています。
この記事では、外科の業界動向や課題、今後について詳しく見ていきます。後半にはホームページやWeb活用方法もご紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
引用:厚生労働省 令和5年(2023)人口動態統計(確定数)の概況
外科業界の動向
それではまず、外科業界の動向について見ていきましょう。
市場規模の変化
厚生労働省によると、外科の医療費は、令和元年度で3,917億円、令和5年度では3,343億円となっており、年々減少しています。また、診療別医療費の外科の対前年度比伸び率は、令和元年では-1.7%、令和5年度が-4.1%で、令和4年度のみややプラスとなっていますが、全体ではマイナス傾向にあります。
参照:厚生労働省 令和5年度医療費の動向

引用:厚生労働省 令和5年度医療費の動向
患者の年齢層
外科に該当する疾患は多岐にわたるため、患者層は小児から高齢者までと幅広い層となります。
厚生労働省によると、一般診療所の患者数は、入院では65歳以上が18,000人で全体の約67%を占めており、中でも90歳以上が5,200人と最も多くなっています。外来でも年齢が高くなるにつれ患者数も増加しており、65歳以上が2,250,000人で全体の約50%を占め、75~79歳が513,300人と最も多くなっています。これらのことから、外科の患者の年齢層は今後も65歳以上の高齢者が高い割合を占めることが予測されます。
参照:厚生労働省 令和5年度 (2023)患者調査の概況

引用:厚生労働省 令和5年度 (2023)患者調査の概況
外科業界における課題
厚生労働省によると、2022年の外科専攻医採用者数は846人で、前年より58人減少しています。専攻医全体に対する割合も9.8%から8.9%に低下し、2020年の9.1%を下回りました。
このデータからもわかるように、若手外科医の確保は外科医療を衰退させないためにも重要な課題です。外科希望者減少の理由としては、専門医資格を取得するのに時間がかかり生涯労働期間が短いこと、勤務期間が長いこと、医療訴訟のリスクが高いこと、女性医師への配慮が乏しいなどが挙げられています。
そんな中、2024年4月から医師の働き方改革の新制度が開始となり、特に過重労働の可能性が高い外科医の労働環境改善が見込まれています。これまで労働時間の短縮を叫びながらもなかなか実を結びませんでしたが、今回は法的規制がかかるため、全国の病院で対応を迫られることになり、結果的に外科医の労働環境が改善されることが期待できるでしょう。
引用:厚生労働省 医師確保対策の概要及び今後の課題・スケジュール等について
外科業界の今後
ここからは、外科業界の今後について見ていきましょう。
訪問診療の需要
令和元年版高齢社会白書によると、治る見込みのない疾患にかかった場合、60歳以上の約半数が自宅で最期を迎えたいと希望しているということが分かりました。
また、高齢者人口が増加する一方で生産年齢人口(15~64歳)の減少が続いており、療養の場が医療から在宅へと移行しているため、在宅医療の推進が強く求められているのです。
引用:令和元年版高齢社会白書
厚生労働省 在宅医療の現状について

引用: 厚生労働省 在宅医療の現状について
外科業界の将来性
総務省統計局によると、日本の総人口は年々減少している一方、65歳以上の高齢者は、令和6年時点で3625万人と前年に比べ2万人増加し、過去最多となりました。総人口に占める割合も29.3%と過去最多となっています。
また、この割合は上昇を続け、2045年には36.3%になると予想されています。外科の患者の年齢層にも高齢者が多いことから、今後さらに需要が高まることが予測されます。
また、外科の代表的な疾患として挙げられる癌(悪性新生物)は、令和5年の死因別順位の1位でした。死因別の年次推移でも、昭和56年以降死因順位第1位となっています。癌患者数の増加に伴い、早期発見の目的で健康診断の必要性が重視されています。
引用:総務省 統計からみた我が国の高齢者
厚生労働省 平成24年人口動態統計月報年計(概数)の概況
総務省統計局 統計からみた我が国の高齢者

引用:総務省統計局 統計からみた我が国の高齢者
外科のWeb集客を強化するポイント
近年では、病院を探すツールとしてインターネット(Web)が欠かせません。
ここからは、外科業界におけるWebを活用した集客方法のポイントについて解説します。
ホームページを充実させる
外科医院を探そうとして検索をした利用者がたどり着くホームページは、集客においてとても重要です。
具体的には、ホームページは利用者が求める情報をわかりやすく記載することがポイントです。アクセスや診療時間、診療内容、院内設備、医院の紹介など、利用者が知りたいと思われる情報をわかりやすく載せましょう。
特にトップページは、医院の印象を決める重要なポイントです。ホームページを訪れた利用者に、「ここにしよう!」と思ってもらえるように、利用者の目線になって医院をアピールすると効果的です。
また、ホームページに予約機能があれば、利用者の利便性をさらに向上することができるでしょう。
SEO対策をする
せっかく魅力的で充実したホームページを作っても、利用者に訪れてもらえなければ意味がありません。より多くの人に見てもらえるように、SEO(検索エンジン最適化)対策を行いましょう。特に、病院を検索する際には、自宅や職場から通いやすい医院を探す場合が多いため、地域SEO対策が集客のポイントとなるでしょう。
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地域SEOの詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
地域ビジネスがSEOで効果を出す方法
病院検索サイトに掲載する
病院検索サイトに掲載して、そこからホームページへ誘導するのも有効な集客方法です。ただし、病院検索サイト内で競合と比較されたり、良くない評価をされたりすることもあるため、十分な注意が必要です。
外科業界のホームページを作成する際に注意すべきこと
「医療広告ガイドライン」に沿った内容を掲載する
ホームページは「広告」に該当し、厚生労働省による「医療広告ガイドライン」に沿った内容で掲載する必要があります。
例えば、比較優良広告や、患者さまなどの主観や伝聞に基づく治療等の内容・効果に関する体験談の広告、治療等の内容・効果について、患者さまを誤認させるおそれがある治療等の前後の写真等の広告は禁止されています。
ホームページを作成する際には、「医療広告ガイドライン」に沿った内容を掲載することを忘れないようにしましょう。
参考:厚生労働省 医療広告ガイドライン
ホームページ制作・運用サービスWebサービスのおすすめはデジタルリード
外科のホームページを作成する際には、集客のためのさまざまなポイントや、「医療広告ガイドライン」への対応など、自分たちで対応するのはなかなか大変なことが多くあります。しかしながら、ホームページの作成を外部に委託するといっても、どこに頼めばいいのかわからない、ホームページを作った後の運用にも不安があるなど難しい面もあるかと思います。
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