リサイクルショップの業界動向とWeb活用について解説

更新日:2025年6月

近年、リサイクルショップ業界は大きな変革を迎えています。環境意識の高まりや持続可能な消費への関心の増加により、中古品市場は拡大の一途をたどっています。
特に、オンライン販売の普及やサブスクリプション型のサービス導入など、これまでにない新しいビジネスモデルが登場し、業界全体の形も変わりつつあります。
本コラムでは、リサイクルショップ業界の動向を分析し、成長の要因や今後の課題、そして、ホームページやWeb活用方法をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

リサイクルショップ業界の動向

それではまず、リサイクルショップ業界の動向について見ていきましょう。

リユース市場規模

2020年における国内消費財の販売額を示したリユース市場規模は2兆4,169億円となっており、2009年の1兆1,274億円から倍増となっています。リユース市場規模に関しては、今後も増加していくことが予測されており、2025年度には3兆5,000億円に達する見込みです。
リユース市場は、持ち物の換金や割安な商品購入という経済合理性に加え、再利用という環境配慮を両立しているため、SDGsの流れもあり、リユース市場はまさに時流に乗ったマーケットといえるでしょう。

出典:環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室 令和3年度リユース市場規模調査報告書

商品別の販売額

環境省によると2020年リユース市場の商品別販売額は、「衣料・服飾品」が最も多く16.6%(4,010億円)であり、次いで「ブランド品」が 10.2%(2,464億円)、「家具・家電」が 9.8%(2,371億円)となっています。最も伸びが高かった商品は、「玩具・模型」で前年比23.7%増でした。

出典:環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室 令和3年度リユース市場規模調査報告書

リサイクルショップを選ぶ際に重視する点

リサイクルショップを利用するユーザーに実施したアンケートによると、リサイクルショップを選ぶ際に重視する点として「高く買い取ってくれる」「安く購入できる」という売却と購入の双方の目的で基準がわかれる結果となりました。
また、査定時には、商品の状態の確認や査定金額の説明など、店舗スタッフと直接やり取りするため、所持品の査定や売却を目的にお店を探している人にとっては、「スタッフの対応の良さ」はお店を選ぶ重要な基準になることも分かりました。

出典:エキテン総研(株式会社デザインワン・ジャパン) 「リサイクル店の利用・フリマアプリに関するユーザーアンケート」を実施

リサイクルショップ業界における課題

リユース事業者の国内小売りにおけるネット売上の占める割合は、2011年の10.5%から2020年の32.8%と大きく増加しています。業態をECに拡大する企業が増えたことにより、多くの企業が取り扱い品目の幅を広げ、品目による企業間の差別化が困難となっています。
また、インターネットで価格を検索できるようになったことで、お客さまが簡単に最安値の商品を購入することが可能になりました。自社製品を選んでもらうために、企業は少しでも安い金額で売りに出そうとするため、価格競争が激化しているのです。

出典:環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室 令和3年度リユース市場規模調査

リサイクルショップの集客を強化するポイント

近年では、リサイクルショップを探すツールとして、インターネット(Web)が欠かせません。ここからは、リサイクルショップ業界におけるWebを活用した集客方法のポイントについて解説します。

ホームページを充実させる

リサイクルショップを探そうとして検索をした利用者が、最初に自社のことを知る窓口となるものがホームページです。そのため、ホームページには利用者が求める情報を簡潔にわかりやすく記載しましょう。ご利用の流れや店舗案内、よくある質問、買取商品についてなど、利用者のニーズにあった情報を掲載すると効果的です。
特にトップページは、リサイクルショップの印象を決める重要なポイントです。ホームページを訪れた利用者に、「ここにしよう!」と思ってもらえるように、利用者の目線になってリサイクルショップの特徴をアピールしてください。また、ホームページにお問い合わせフォームがあれば、利用者の利便性をさらに向上することができるでしょう。

適切なSEO対策をする

せっかく魅力的で充実したホームページを作っても、利用者に見てもらえなければ意味がありません。より多くの人に見てもらえるように、SEO(検索エンジン最適化)対策を行いましょう。
SEO対策とは、検索エンジンでの検索結果で自社のホームページを上位に表示させるために必要な対策・施策のことです。特にリサイクルショップを検索する際には、自宅から通いやすいリサイクルショップを探す場合が多いため、地域SEO対策が集客のポイントになります。

【関連記事】
地域SEO対策でやるべきことの詳細はこちら(地域ビジネスがSEOで効果を出す方法)をご覧ください。

リサイクルショップ業界のホームページを作成する際に注意すべきこと

リサイクルショップのホームページを作成する際は、業界の特性を踏まえた工夫が必要です。以下のポイントを押さえて、魅力的で効果的なホームページを作成しましょう。

信頼性を確保する

リサイクルショップを選ぶ際の基準についての説明で、高く買ってくれる店舗を選ぶ人が多かったとありましたが、金額が高くても違法な買取業者にお願いをしたいという人は少ないでしょう。そのため、買取や販売に関する透明性をホームページで明示し、査定の仕組みや価格設定の基準を説明することが重要です。
実店舗がある場合は住所・営業時間・スタッフの顔写真などを掲載し、安心感を与えられるホームページにしましょう。

在庫情報を分かりやすく示す

リサイクルショップに買いに来るユーザーにとって、欲しい商品の在庫状況は特に気になるポイントです。商品一覧を見やすく整理し、検索機能を充実させることで、ユーザーファーストな情報提供ができるでしょう。
また、商品一覧ページの設置だけでなく、在庫の更新頻度を高めてユーザーが常に新しい情報を得られるようにすることも意識してくださいね。

買取プロセスを簡潔に説明する

初めてリサイクルショップに売りに来るユーザーは、どのような準備が必要なのか、どのくらいの時間がかかるのかなど、買取の流れや査定のポイントを知りたいと思っています。そのため、この2点は図解などを用いて分かりやすく説明しましょう。
オンライン査定や予約システムを導入している場合は、ユーザーの利便性のためにもアクセスがしやすいようなデザイン設計をすると良いでしょう。

ホームページ制作・運用サービスWebサービスのおすすめはデジタルリード

リサイクルショップのホームページを作成する際には、集客のためのさまざまなポイントや、在庫の確認や価格変動など、自分たちで対応するのはなかなか大変なことが多くあります。しかしながら、ホームページの作成を外部に委託するといっても、どこに頼めばいいのかわからない、ホームページを作った後の運用にも不安があるなど難しい面もあると思います。

NTTタウンページでは、ホームページ制作・運用サービス「デジタルリード」をご提供しています。2019年のサービス提供開始以降、累計45,000件を超えるホームページを制作・運用し、個人事業主、中堅・中小企業をはじめとした多くのビジネスオーナーさまにご利用いただいてきました(2025年3月現在)。これまで培ってきたNTTグループの知見とノウハウを活かして、多種多様なサービスと充実のサポート体制で、リサイクルショップ業界のみなさまのホームページ制作から公開後の運用に至るまで、責任を持ってサポートいたします。
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