無料で使えるホームページ用サーバー

ホームページを制作してインターネット上に公開する際にはサーバーが必要ですが、通常、サーバーを利用するためには使用料が発生します。ですが、最近は無料で使えるホームページ用サーバーが広がりつつあります。
本記事では、無料で使えるホームページ用サーバーを紹介します。

なぜホームページ用サーバーが無料で利用できるのか

ホームページを作成する際に、ホームページの規模が大きく、アクセス数が多い場合などは専用サーバーを利用することもありますが、一般的にホームページ用に利用するのはWebサーバーです。そのWebサーバーの一部を無料でレンタルする「無料レンタルサーバー」は以下の理由から無料で利用できます。

広告収入

多くの無料サーバーは、サーバーを利用するユーザーのホームページに広告を表示することで収益を得ています。これによりユーザーは無料でサービスを利用でき、サーバー提供者は広告収入を得ることで成り立っています。

フリーミアムモデル

まずは無料のプランを提供し、ユーザーがサービスに満足した後に有料プランにアップグレードしてもらうことを見込んでいます。無料のプランでは容量が限られているなど機能が制限されています。その為、より多くの機能を利用したい場合は有料プランにアップグレードする必要があります。

市場シェアの拡大

新興の企業などがユーザーに社名やサービスを知ってもらうために、レンタルサーバーを無料で提供することもあります。無料提供することで多くのユーザーを獲得し、市場シェアを拡大することを目指しています。企業ブランドの浸透とサービス利用の安心感を向上することにより、関連するサービス提供など将来的な収益につなげることができます。

無料で使えるホームページ用サーバーを選ぶ際のポイント

広告表示の有無や量

無料で使えるホームページ用サーバーの多くは広告表示が一般的です。一部の無料レンタルサーバーでは、パソコンでホームページ閲覧時には広告が表示されないものの、スマートフォンでは広告が表示されるといったものもあります。また、広告が表示される量もサーバーによって異なります。広告が少ない方が良い場合は、その点を確認しておく必要があります。

ディスク容量と帯域幅

サーバーが提供するディスク容量(〇GB等)と帯域幅(データの転送量)は重要です。訪問者がホームページを閲覧する際に表示されるコンテンツの応答速度や、画像や動画などの大容量になりがちなコンテンツを、アップロードする際にも関係します。また、ホームページへのアクセス者が大量になる場合に帯域幅が狭いとホームページの表示が遅くなったり、アクセスできなくなることがあります。できるだけ、これらの容量や帯域幅が太いサーバーを選ぶと良いでしょう。

ユーザーサポートとユーザー間コミュニティ

無料で利用できるホームページ用サーバーでも、提供企業によるサポートが充実しているところがあります。ホームページの作成についての記事や、操作方法といった動画チュートリアルが充実しているかどうか。また、ユーザー間のコミュニティによるFAQが充実しているなどもポイントとなります。

無料プランでの機能と制限内容

無料プランで利用できる機能や制限されている内容を確認しておく必要があります。例えば、大量のデータを格納しておき、閲覧者のニーズに応じたデータを抽出するといったデータベース機能の利用可否や、インターネットの暗号化通信を可能にし、ホームページ運営者の実在性を担保するSSL証明書の提供や、メールアカウントの作成可否などが挙げられます。

利用ユーザーのレビュー

実際に無料レンタルサーバーを利用しているユーザーのレビューや評価を確認することも重要なポイントです。サーバーの稼働状況、不具合やトラブルといった問題がないか信頼性の点や、実際に操作、作業するにあたって使いやすさについての情報を得ることができます。

ホームページ用サーバーとして、無料レンタルサーバーを利用するメリットとデメリット

メリット

①コストがかからない
無料レンタルサーバーの最大のメリットは、利用するにあたって費用がかからないことです。これにより、ホームページの制作や維持するにあたっての初期費用を抑えて、始めることができます。
②お試し利用に最適
ホームページを制作するにあたって、無料レンタルサーバーの機能や使い勝手を試すために非常に便利です。特にホームページ制作やレンタルサーバーを初めて利用するビジネスオーナーさまにとっては、学習目的も兼ねて利用するのに適しています
③簡単に始められる
多くの無料レンタルサーバーは、利用ユーザーとしてメールアドレスや氏名の登録などの簡単な手続きで利用を開始できますが、サポートなどが制限されている場合があります。

デメリット

①広告の表示
無料レンタルサーバーの多くは、サーバーの運営費を賄うために広告表示が一般的です。これにより、ホームページへの訪問者が広告を煩わしいと感じたり、ホームページで提供している情報を見落とす可能性があります。
②制限されている内容が多い
ディスク容量や帯域幅、メールやチャットのみ対応など利用できる機能やサポートに制限があることが多いです。機能や容量、帯域幅の制限は大規模なホームページや高トラフィックのホームページには不向きですし、改修やトラブルなどの時に電話相談などの緊急対応ができないのはホームページ訪問者からの信頼性に関係します。
③信頼性の低さ
無料のレンタルサーバーは有料のサーバーに比べて信頼性が低いと認識されています。有料のサーバーに比べてサーバーのダウンタイムが多く、稼働停止している状況や時間が長い傾向があります。また、サービスが突然終了するリスクもありますので、信頼性が低くなります。

本記事では、無料で使えるホームページ用サーバーについて紹介しました。ホームページを保有することが企業や個人でもごく一般的になり、サーバーを設置することは従来のように困難ではなくなりました。加えて、無料で利用できるサービスも多くあります。しかし、無料で使えるレンタルサーバーは個人の趣味範囲であれば問題ありませんが、企業として利用することはあまりおすすめできません。なぜなら、無料であることで生じるデメリットが企業の信頼性に影響することがあるためです。
また、ホームページ用サーバーを設置した後にはサーバー以外にもドメインやホームページの維持といった運用管理が必要です。
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