消防用設備・用品・保守点検業界の動向とWeb活用について解説

更新日:2025年4月

火災はいつどこで発生するかわかりません。だからこそ、消防用設備の設置・点検・メンテナンスは社会にとって不可欠な仕事です。
そして今、業界には新たな変化の波が訪れています。南海トラフ地震などの災害リスクが注目され、防災意識が一段と高まっているのに加え、消防法の改正や設備の高度化など、事業者が押さえておくべきポイントが増えてきました。
「昔ながらのやり方でやっていれば大丈夫」では済まない時代なので、今回は消防用設備・保守点検業界の最新動向とこれからのビジネスのヒントをお届けします。

消防設備業界の最新トレンド

消防設備業界で今、特に注目されているのは次の4つのポイントです。

消防設備士の資格取得がますます重要になる

消防用設備の設置・点検・工事は、消防設備士の資格を持った人しかできません。それだけ専門性の高い業界だからこそ、業界全体で「人手不足」が問題になっています。特にベテラン技術者の高齢化が進み、若い担い手が少ないのが現状です。
「後継者は確保できている?」
「新しい技術に対応できる人材はいる?」

将来的に安定した経営を続けるためには、資格取得の支援や若手育成に力を入れることが不可欠になりそうです。

法改正&災害リスクで点検の重要性がアップしている

消防設備の点検は法律で義務付けられています。しかし近年、消防法の改正や災害対策の強化などで、設備の点検や管理がさらに厳しく求められるようになってきました。

管理体制が強化された例

  • 防火対象物点検の義務化
  • 特定建築物定期調査の強化
  • 建築設備の定期検査項目の拡大

加えて、南海トラフ地震などの大規模災害が想定される中、企業や自治体は「防災対策の強化」を急いでいます。
皆さまは最新の法改正はしっかりと把握できているでしょうか。消防設備の点検・保守の需要は今後も伸びる可能性が高いので、業界としてはチャンスとも言えますね。

消防用品の販売も成長分野になってきている

消火器や火災報知機、防炎グッズなどの「消防・防災用品」の市場も拡大中です。特に「オフィス・工場向けの防災セット」「家庭用の消火グッズ(投げるタイプの消火剤など)」「高齢者・障がい者向けの避難補助器具」など、新しい商品へのニーズが増えています。
単なる消防設備の点検会社ではなく、防災のトータルサポート企業という立ち位置をめざすのも、一つの戦略かもしれません。

都市開発の活発化で設備設置の需要が増え続ける

消防設備業界の未来は、明るいと言えます。なぜなら、日本では今後も都市開発が続き、新しい建物が増え続けるからです。
マンション・商業施設の建設ラッシュ、病院や学校などの公共施設の改修・新設、ホテルやスーパーなどの特定防火対象物の増加などが予定されている中で、消防法により一定規模以上の建物には消防設備の設置が義務付けられているため、新築が増えるほど業界の需要も増していきます。
さらに、消防設備は設置したら終わりではなく、建物がある限り「永久的に点検を続ける」必要があります。年に2回の定期点検が法律で義務付けられているため、安定した仕事量が見込めるのもこの業界の特徴ですね。

これからの消防設備業界で生き残るために

ここまで業界のトレンドを見てきましたが、これからの経営に必要なことをおさらいしてみましょう。

  • 資格取得の支援で人材不足をカバー
  • 最新の法改正を押さえて、点検・管理の提案を強化
  • 防災用品の販売や提案でビジネスの幅を広げる
  • 新築市場に対応し、新たな取引先を開拓する

「うちの会社、まだまだ成長できるかも?」と思えた方もいるのではないでしょうか?

ホームページ制作・運用サービス【まとめ】お客さまに「知ってもらう」ことが重要!

業界の動きに対応しながら売上を伸ばしていくには、お客さまに「知ってもらう」ことが何よりも大事です。
最近の調査では、消防設備・用品・保守点検業界の企業の76%が「信頼感を重視したホームページ」を持っていることがわかりました。(※2025年3月NTTタウンページ調べ) つまり、「ホームページがある=信頼できる会社」と考えるお客さまが増えているのです。
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