最終更新:2025年4月
ホームページを持っていても、期待していたほどうまく集客につながっていないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そもそもホームページをユーザーに見てもらうためには、ユーザーに自社ホームページを認識してもらわなければなりません。その認知拡大のために効果的な施策の一つに、ホームページにブログを設置するという方法があります。
この記事では、ホームページ内にブログを設置して集客につなげる方法を解説します。設置の方法からブログのコンテンツの作り方まで説明するので、まずはこの記事でホームページ内のブログに関する理解を深めましょう。
そもそもホームページとブログの違いとは?
ホームページ内のブログ設置に関する説明の前に、「ホームページ」と「ブログ」の違いについて簡単に紹介します。
そもそもブログとホームページは、「Webサイト」という大きな括りの中にある概念です。そのため完全な別物ではなく、情報を提供する際の得意分野が異なるという認識がわかりやすいでしょう。
ホームページ | ブログ | |
---|---|---|
得意 | 階層構造で情報を分類、連携していくこと | 最新情報を更新し続けること |
不得意 | 高頻度で掲載する情報を更新すること | ジャンルごとや階層ごとに情報を整理すること |
このように得意とする情報の伝え方が異なるので、活用される場面も異なります。例えば、会社の情報や商品・サービスの概要のような頻繁な更新が不要、かつ、わかりやすい整理が必要な場合はホームページが選ばれ、最新のニュースのような更新されることが前提の情報はブログの形式が選ばれやすくなります。
そのためホームページ内に新たにブログを設置する際は、ホームページの階層の一つに「ブログ」を追加することになります。サービス紹介ページや会社概要のページなどと並列の階層となるパターンが多いので、ほかのホームページも参考にしながら適した階層を設定しましょう。
ホームページ内にブログを設置する3つのメリット
既存のホームページにブログを新たに設置するのは一定の労力がかかるので、設置するのであればブログから得られるメリットとかかるコストが釣り合うのかは重要ですよね。
ここではブログを設置することでホームページにどのような影響を及ぼすのか、3つの観点で紹介します。
メディア全体へのSEO対策につながる
ブログを新規で開設するということは、今までホームページにはなかったコンテンツを新規で作っていくということになります。ほとんどの場合は扱っている商品やサービスに関連したコンテンツを制作するので、ホームページ全体で見ても、日々新しい情報を扱っている有用なメディアとして認識される可能性が高くなるのです。
また、コンテンツ一つひとつの品質が高ければ、記事単体の検索順位の上昇も見込めます。それぞれの検索順位が高くなれば、当然そのブログが掲載されているホームページ自体の評価も高くなるので、たかが一つの記事でも大きな影響を与える可能性があるということを覚えておきましょう。
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ブログのSEO対策については、こちらの記事でも紹介しています。外部のブログのメリットデメリットも確認して、内部に設置するのか判断しましょう。
ブログとSEO
検索からアクセスするユーザーの増加が見込める
先ほどはホームページ全体の評価やSEO対策という観点でしたが、ホームページへのユーザーの流入数という観点では、ブログの有無がより直接的に影響します。
例えば、IT業界で動画編集ソフトを取り扱っている企業が、ホームページ内のブログに掲載している「初心者向けの動画編集のやり方」という記事で検索順位1位を獲得したとします。この記事は多くの初心者ユーザーが検索しやすい内容なので、検索1位を取っていればその企業を知らないユーザーでもホームページへのアクセスが見込めるというわけです。
このように、ブログの記事から企業を知って問い合わせや購入につながるケースは多くあるので、まずはたくさんの人にホームページを見てもらいたいという事業者さまにはぴったりと言えます。
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検索順位を上げるためのSEO対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
ホームページの検索順位を上げるためには
ホームページの信頼性を高められる
ホームページにブログを設置するということは、定期的な情報の更新が必須になります。更新の手間はかかってしまいますが、メディアが常に更新されている、つまり活動が継続しているということは、Googleのクローリングにおいては良い影響を与えうると言われています。
ユーザーとしても、情報の更新が5年前のホームページと3日前のホームページであれば、後者の方が素早い対応をしてくれる印象を受けやすいでしょう。Googleのアルゴリズムにもユーザーにも信頼してもらえるという点で、ブログは有用なコンテンツと言えます。
主に2パターン!ホームページ内にブログを設置する方法
ホームページにブログを設置するメリットを理解して、自社のホームページにもブログを開設したいと感じた方も多いのではないでしょうか。
ここでは、実際にホームページ内に新しくブログページを設置する方法を解説します。既存のホームページをどのように制作したかによっても変わるので、事前に確認してから読み進めてみましょう。
使用しているCMSやツールでブログを追加する
現在公開しているホームページをWordPressなどのCMSで制作している場合は、使用しているCMSで新たにブログページを追加することができます。開設自体は簡単にできるため、ブログに乗せるコンテンツが用意できればすぐに公開も可能です。
また、Wixなどのホームページ作成ツールを利用して現在のホームページを制作したという方も、同じく作成ツール内で新規のブログページを作成することで公開することができます。
どちらも開設自体は簡単なので、CMSやツールでホームページを制作した事業者さまは、各ツールでの新規ページの作成方法を調べてみてください。
HTML/CSS※を組み合わせてブログを追加する
外部ツールなど使わずに社内でホームページを構築できる技術力がある場合は、HTML/CSSを組み合わせることでブログページを開設することもできます。手間がかかる分、レイアウトやデザインなどは自由に作ることができるので、他社と被らないようなデザインへの優先度が高い場合はこの方法を取りましょう。
もし現在のホームページをCMSで作成している方でデザインにもっとこだわりたいという場合は、HTML/CSSを組み立てるのではなく、CMSの拡張機能や有料プランなどでレイアウトを工夫できる場合もあるので、今のツールの仕様を調べてみてくださいね。
※HTML/CSS:HTML(Hyper Text Markup Language)はウェブページの土台を作る言語のことで、CSS(Cascading Style Sheets)はWebページの見た目を設定する言語のことです。
ホームページ内のブログはSEO対策を意識したコンテンツの制作が鍵!
ここまでホームページのブログを開設するかしないかを判断するための情報を解説してきましたが、そもそもホームページにブログをただ設置しただけでは、SEO対策につながったりメディアの評価が上がったりという成果にはつながりません。そのブログページにどのようなコンテンツがあるのか、どのようなユーザーをターゲットにしているのかなど、ブログに掲載するコンテンツの品質が重要なのです。
そのため、ブログを新たに開設する場合は、メディアのターゲットや情報提供のスタンスなどを細かく決める必要があります。加えて、キーワードの出現率などのSEO対策まで網羅することで、メディアの評価につながるブログページになっていくので、それぞれ押さえるべきポイントを次の章で詳しく解説します。
ホームページ内ブログで押さえておきたいSEO対策5選
ここからは、ホームページ内のブログに掲載するコンテンツの内容について解説します。
ブログページを設置するだけでは意味がないので、ブログを効果的に集客につなげるために意識したい5つのポイントを紹介します。
ターゲットに沿ったキーワード選定
どのようなコンテンツをブログに掲載していくかを考えるうえで、ターゲットの明確化とそのニーズの分析は必要不可欠です。
例えば、商品やサービスに対して「20代後半の女性」とターゲットを設定している場合でも、ブログを書くのであればもう少し詳細まで設定するようにしましょう。どのような悩みを持っていて、どのような生活をしているのかをイメージすることで、ターゲットが欲しい情報を具体的に洗い出すことができます。
そして、ターゲットが求めているニーズから、ブログを書く際のキーワードを選定していきます。キーワードは「20代後半 キャリアチェンジ」のような2~3単語程度を組み合わせたものだと書きやすいでしょう。いくつか候補を出したら実際に検索画面で調べてみて、本当にニーズがあるのかを確かめながらキーワード選定の精度を高めていきましょう。
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キーワードを選ぶための調査方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
初心者でも安心!キーワード調査の基本と実践テクニック
一次情報を組みこんだコンテンツ制作
コンテンツの質は、扱う情報の取捨選択が大きく影響します。
インターネットには膨大な情報があるので、正しい情報と間違っている情報が常に混在しています。そのため、正しい情報を見極め、かつわかりやすい情報としてアウトプットしているコンテンツが高評価につながるのです。
なかでも価値の高い情報として扱われるのが「一次情報」です。これはその企業でしか得られないオリジナルな情報のことを指し、自社で実際に施策を行って得た情報や自社で取ったアンケートの結果などが該当します。一次情報が組み込まれたコンテンツは他社には真似できないため、検索順位にも反映されやすいでしょう。
しかし、オリジナルな情報とはいえ、自分の勝手な考えや根拠のない偏った主張は一次情報とはみなされません。独自の見解を示したいときは、必ず根拠となるデータを用意してくださいね。
図解や表などの視覚的な要素の追加
ブログ記事に掲載できる情報は文字のみに限りません。図解や表を入れたほうが情報の理解が深まる場合は、オリジナルの画像や表を入れることで検索順位に影響する場合があります。
Googleの検索順位を決める基準は明らかにはなっていませんが、「ユーザーにとってわかりやすい情報を提供できているのか」という観点が軸になると考えられています。だからこそ、複雑な構造により文字での説明ではわかりにくいとされるコンテンツでは、文字情報より図解のほうが順位が上がる可能性もあるのです。
挿入する図解や表についても一次情報とみなされるため、フリー画像や他メディアからコピーしたものではなく、なるべく自社で制作したものを使用するようにしましょう。
コンバージョンへの導線整備
そもそもホームページ内にブログを設置する目的は、ホームページに訪問するユーザーを増やして問い合わせ数を増やすということですよね。そのためどれだけ高品質のコンテンツを作っても、問い合わせにつながらなければホームページとしての目的は達成できなくなってしまいます。
ユーザーが問い合わせや会員登録などの行動に移すことをマーケティング用語で「コンバージョン」と言いますが、コンバージョンにつなげるためには導線の整備が重要です。
例えば、何かのサービスの会員登録をしたいと思ってホームページにアクセスしても、登録方法がわかりにくかったり何回もページを遷移する必要があったりすると徐々に行動意欲は薄くなってしまいますよね。ユーザーを飽きさせずに行動させるためにも、コンバージョン導線はとても重要なのです。
もしコンテンツの情報量が多くなりそうであれば、記事の上部にも問い合わせフォームに遷移できるボタンを設置するなど、コンバージョンを促せる方法を取るのがおすすめです。コンテンツの内容によって適したコンバージョン導線は変わるので、他社の事例も参考にしながら検討してみてください。
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ブログのコンバージョン率を向上させる方法がわからないという方は、以下の記事も参考にしてください。
ホームページのコンバージョン率最適化(CRO)について
定期的なコンテンツの修正とリライト戦略の実行
この記事の冒頭で説明したように、ブログは情報を更新することを前提とした形式です。そのため、ホームページ内のブログも記事を公開したら終わりではなく、新しい情報に更新し続ける必要があります。
例えば省庁が集計しているアンケート調査を根拠としてブログ記事を書く場合は、そのアンケート調査が新しくなったタイミングで記事の内容も修正するようにしましょう。毎年同じタイミングで更新されることが多いので、各調査データの更新タイミングに合わせて修正の計画を立ててください。
また、細かなデータの修正以外にも、検索トレンドに合わせた定期的なリライトも重要です。Googleのアルゴリズムは日々変化しているため、検索上位を獲得するためにも今のアルゴリズムに適したコンテンツはどのようなものなのかを追求し続けましょう。
ホームページ内のブログ設置における注意点
最後に、ホームページ内にブログを新しく設置する際に注意しておきたい2つのことを紹介します。これらの認識がずれていると、せっかくブログを設置しても適切に効果を実感できなくなってしまうので、ここでしっかり理解をしておいてくださいね。
すぐに結果が出るものではないと認識する
ホームページやブログのようなWeb上に掲載するページは、検索画面上に表示させるためにも一定期間必要なうえに、さらに上位に表示されるようになるまでは数か月単位の時間が必要になります。そのため、ブログ記事を公開してすぐに「まったく記事を見てもらえていないから失敗だ」と判断するのはもったいないのです。
SEO対策は施策を進めてもすぐに成果につながりにくくもどかしさを感じる方も多いかもしれませんが、その分中長期的に見てホームページの評価の土台になる重要な施策なので、焦らず長期的な目線で見守るようにしましょう。
効果を正しく測るためにもKPIを定期的に見直す
すぐに目立った成果が出にくいとはいえ、日々測定できる数値はあります。ブログ設置の効果を適切に判断するためにも、KPI(重要業績評価指標)は細かく設定するようにしましょう。
KPIとして設定できる目標としては、月間のブログ記事の制作数や公開数や、公開した記事の1位率などが挙げられます。これらを地道に達成していくことで、最終的な問い合わせ数の増加という目標に近付くことができます。
行動に対する成果が見えないと施策に対して意味を見出せなくなってしまう場合もあるので、日々の行動目標や小さな成果目標も重視して、ホームページ全体を伸ばしていく意識を持つようにしましょう。
ホームページにブログを設置することのメリットや、ブログを集客につなげるためのSEO対策などを紹介しました。
ブログを開設することで、ホームページのコンテンツ量が増加することはもちろん、更新頻度も上がるため、活発なホームページであることもアピールできます。ブログのコンテンツ作りで意識してほしい5つのポイントも解説しているので、どのようなブログを書こうか迷っている人はぜひ参考にしてください。
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