編集:2025年12月

「SEOの費用はどれくらいが妥当なんだろう?」これはSEO対策を本格的に始めようとする企業の多くが最初にぶつかる疑問です。
本記事では、代行型/コンサルティング型といった依頼形式の違いから、固定報酬・成果報酬などの料金体系、そしてテクニカルSEO・コンテンツSEO・外部対策等の施策範囲ごとの相場を体系的に整理します。
見積もり例やダウンロードできる業者選びのチェックリストも活用して、自社に最適な投資判断をしましょう。
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SEO対策費用は何で決まる? 依頼タイプ別相場|見積もり例も紹介【ダウンロードできる費用一覧付き!】

SEO対策の費用は「誰に何をどこまで依頼するか」で大きく変わります。
本章では、代行型/コンサルティング型という依頼形式ごとの相場や、サイト規模、施策範囲やキーワードの難易度による費用の違いを、見積もり内訳の具体例とともに解説します。
依頼形式の違い|代行型・コンサルティング型

SEO対策は、SEO会社が実際の作業(テクニカル 施策・記事制作・外部施策など)を行う「代行型」と、SEO会社が分析や戦略立案、改善提案を行い、実作業は自社で対応する「コンサルティング型」に大別されます。
ここでは、それぞれの費用相場と見積もり例を解説します。
①代行型(SEO会社が作業を行う)の費用相場
代行型のSEO対策費用は、「固定報酬型」と「成果報酬型」に分類されます。
固定報酬型(定額制)の相場と内訳:初期費用+月額費用
SEO会社との契約で最も多いのが、毎月決まった費用を支払い、その範囲内で施策を実施してもらう仕組みである「固定報酬型」です。中長期的にSEOを強化したい企業に向いています。
固定報酬型は初期費用と月額費用に分けられ、初期費用の相場は10〜50万円程度で、主に以下の内容が含まれます。
- サイト診断
- キーワード調査
- 競合分析
- サイト設計などの「基盤づくり」
これらの費用は契約の最初だけ発生し、その後は発生しない会社がほとんどです。また、月額費用の主な内容には、内部施策としてサイトの土台を整えるテクニカルSEOや評価が高い情報を提供するコンテンツSEO、外部対策、レポート作成などの継続的な施策があります。(詳しくは3章で解説しています)
以下は、月額費用の内訳目安です。
▼固定報酬型の月額費用相場早見表
| 相場 | 内容 | |
| テクニカル SEO | 10万〜100万円/プロジェクト単位 10万〜30万円/月 | サイトの土台を整える施策 ・キーワード選定 ・サイト構造の最適化 ・タグ(title, meta, h1など)の最適化 ・画像や動画の軽量化・最適化 ・モバイルフレンドリー対応 |
| コンテンツ SEO | 2~5万円/記事1本(月額は本数により変わる) | 検索エンジンだけでなくユーザーに刺さる情報を継続的に提供することで中長期的な集客を支える施策 ・キーワードリサーチ ・コンテンツ(記事・ブログ)の制作 ・既存記事のリライト ・コンテンツ配信や更新管理 |
| 外部対策 | 1万〜15万円/月 | 外部からの評価を高め、ドメイン全体の信頼性を向上させる施策 ・被リンク獲得 ・ソーシャルメディアでの拡散支援 ・コンテンツマーケティングの外部展開 ・インフルエンサーマーケティング ・プロモーション施策 |
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
▼固定報酬型の見積もり例
| 区分 | 項目 | 想定金額(税抜き) |
|---|---|---|
| 初期費用 | サイト診断(技術面・内部構造の分析) | 150,000円 |
| キーワード調査・競合分析 | 100,000円 | |
| SEO設計(改善プラン、サイトマップ設計) | 150,000円 | |
| 初期費用合計 | 400,000円 | |
| 月額費用 | 内部対策(月額) | 100,000円 |
| コンテンツSEO(月額) | 150,000円 | |
| 外部施策(月額) | 50,000円 | |
| レポート・改善提案(月額) | 50,000円 | |
| 月額費用合計 | 350,000円 | |
| 合計 | 750,000円 |
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
成果報酬型の費用相場と内訳:初期費用(無料の場合が多い)+成果報酬
成果報酬型とは、成果が出たときだけ費用がかかる契約形態です。初期費用を原則0円としている会社が多いため、初期投資を抑えたい企業に選ばれることが多いですが、単に費用だけで判断するのではなく仕組みを理解しておくことが重要です。
この費用形態は、契約したキーワードが目標としている順位に入った日だけ費用が発生し、1キーワードにつき1日あたり数千円〜数万円が一般的な相場です。「1位〜3位は◯円、4位〜10位は◯円」といった段階制の料金体系のケースや、期間平均での順位到達や目標URL限定など、業者により何を成果とするかの内容の差が大きいことには注意が必要です。
「順位が上がらなければ費用ゼロ」という安心感がある一方、短期的な順位上昇を狙うことに偏ってしまうこともあります。そのため、長期的な集客効果やブランド強化には不向きな場合がある点に注意が必要です。また、例外的に「契約事務手数料」「初期設定費用」などを数万円程度請求するケースもあることは覚えておきましょう。
▼成果報酬型の見積もり例
| 区分 | 項目 | 想定金額(税抜き) |
|---|---|---|
| 初期費用 | サイト診断・基本設計 | 50,000円 |
| キーワード選定・ターゲット設定 | 50,000円 | |
| 初期費用合計 | 100,000円 | |
| 成果報酬 | 契約キーワード10語:10位以内達成(1語/日 3,000円) | 540,000円 |
| 契約キーワード10語:5位以内達成(1語/日 5,000円) | 450,000円 | |
| 成果報酬合計(月額変動) | 990,000円 | |
| 合計 | 1,090,000円 |
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
②コンサルティング型(SEO会社が作業を代行しない)の費用相場
コンサルティング型は、SEO会社が実際の施策を代行せず、分析や戦略立案、改善提案を行うサービス形態です。自社で作業を進めたい企業や内部チームの育成を重視する場合に向いています。
コンサルティング型の業務は「戦略提案」や「助言」など、成果を数値で直接測定できないため、成果に応じて変動する成果報酬型ではなく、知見・ノウハウ提供に対して定額で報酬を受け取る「固定報酬型」を採用するケースが多いと言えます。
▼コンサルティング型の費用相場
| 内容 | 費用目安 | |
|---|---|---|
| 初期費用 | ・サイト診断 ・戦略設計 | 10万〜30万円前後 |
| 月額費用 | ・改善提案 ・定例ミーティング ・レポーティング | 10万〜50万円程度 |
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
▼コンサルティング型の見積もり例
| 区分 | 項目 | 想定金額(税抜き) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 現状分析(アクセス解析・競合調査) | 100,000円 |
| 戦略設計(キーワード戦略・サイト改善方針) | 150,000円 | |
| 初期費用合計 | 250,000円 | |
| 月額費用 | 月次コンサルティング(定例MTG、改善提案) | 200,000円 |
| レポート提出・改善アクションプラン | 50,000円 | |
| 月額費用合計 | 250,000円 | |
| 合計 | 500,000円 |
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
サイト規模の大小
SEO対策費用は、サイトの規模が大きくなるほど高額になりやすい傾向があります。ページ数が少ない小規模サイトの場合、内部構造の調整や数本のコンテンツ追加で済むケースも多く、比較的低コストで施策を進められます。
一方で、数百〜数千ページ規模の大規模サイトやECサイトでは、全体の構造設計、カテゴリごとの最適化、大量のコンテンツ管理が必要になります。その分、分析や修正にかかる工数が増え、必然的に初期費用・月額費用ともに高くなるのです。
▼サイト規模別SEO費用目安
- 小規模サイト(10〜30ページ程度)
- 月額10万〜20万円程度
- 中規模サイト(50〜200ページ程度)
- 月額20万〜50万円程度
- 大規模サイト(数百ページ以上)
※ECサイト含む - 月額50万円以上
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
施策範囲の広さ

SEO対策には、内部施策としてサイト内部の構造や技術的要素を最適化するテクニカルSEOと、ユーザーと検索エンジンの両方に価値を提供する記事やページを作成・改善するコンテンツSEOがあります。また、外部施策としては、他サイトからの評価を高める施策があります。(詳しくは3章で解説しています)
SEO対策では、これらのどの施策をカバーするかによって必要なリソースも費用感も大きく変わります。
▼施策範囲と費用目安
| 施策範囲 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| テクニカルSEOのみ | サイト構造の最適化やタグ修正、モバイル対応などが中心 | 月額10万〜20万円程度 |
| コンテンツSEOのみ | 記事制作や既存記事のリライトを中心に実施 | 記事単価2〜5万円前後が目安 |
| 内部施策 (テクニカルSEO+コンテンツSEO) | キーワード調査に基づき新規記事を制作し、既存記事もリライト | 内部施策費用(10〜20万円程度)と記事単価(2〜5万円)×記事数の合計が目安。パッケージ料金として割安になることもある。 |
| 内部施策+外部施策 | 被リンク獲得やプロモーション施策まで含めた総合対策 | 内部施策費用(10〜20万円程度)とコンテンツ施策費用(記事単価×記事数)、外部施策費用(1〜15万円)の合計。パッケージ料金として割安になることも。 |
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
どこまでの範囲を任せるかによりSEOの見積もりは大きく変動するため、「社内でできること」と「外部に任せたいこと」を切り分けて依頼範囲を明確にすることが、無駄のない費用設定につながります。
対策キーワードの難易度の高さ
SEO費用は、狙うキーワードの難易度によっても大きく変わります。競合が少なくニッチなキーワードであれば、比較的短期間かつ低コストで上位表示を狙いやすい一方、検索ボリュームが大きいビッグワードでは競争が激しく、上位表示までに多くの時間とコストがかかります。
▼対策キーワードの難易度と費用目安
| キーワードの難易度 | 特徴 | 費用目安 |
|---|---|---|
| ニッチワード ロングテールワード | 検索ボリュームが小さい/地域や業界特化 | 月額10万〜20万円程度でも成果が出やすいケースもある |
| ミドルワード | 一定の検索ボリュームがあり競合も中程度 | 月額20万〜50万円程度が一般的 |
| ビッグワード | 検索ボリュームが大きく、競合が非常に多い | 月額50万円以上、場合によっては100万円を超えることもある |
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
ビッグワードは検索ボリュームが大きく、上位を獲得できれば大きな流入が見込めます。一方、検索ボリュームがそれほど多くないミドルワードやロングテールワードでも、CV(コンバージョン)につながりやすいものを選ぶことで費用対効果が高くなるケースも多くあります。
必ずしも、大きな費用をかけてビッグワードで勝つことが、ニッチワードで勝つことよりも意味があるとは限りません。SEO対策の目的から、どのような戦略で効果を出すか検討することが重要です。

以下は「SEO対策の費用相場一覧表と見積もり例」のダウンロード資料です。登録不要でダウンロードできるので、ぜひご活用ください。
SEO費用の報酬体系別特徴とメリット・デメリット

SEO対策では、同じ費用がかかったとしても料金体系によってリスクや効果の出方が大きく異なります。ここでは代表的な 固定報酬型・成果報酬型・コンサルティング型 の特徴を整理します。
固定報酬型
固定報酬型(定額制)は、最も一般的で、SEO会社の多くが採用しています。毎月あらかじめ決められた費用を支払い、その範囲内で内部施策・コンテンツSEO・外部施策・レポート作成など一通りの対策を継続的に実施してもらう契約形態です。
費用が一定のため予算を立てやすく、計画的に中長期のSEO対策を進めたい企業に向いています。
<メリット>
- 毎月の費用が一定で、予算を立てやすい
- 施策内容(内部対策・コンテンツ制作・外部対策)を包括的に依頼できる
- 中長期的に安定したSEO対策を実施できる
- 成果が出るまでの過程も含めて伴走してもらえる
<デメリット>
- 成果が出なくても費用が発生する
- 費用対効果の判断に数ヶ月かかる場合がある
- 契約範囲が広く、割高に感じることがある
- 施策内容によっては柔軟性に欠ける場合がある
成果報酬型
成果報酬型は、検索順位が一定の基準(例:10位以内、5位以内など)に到達した場合にのみ費用が発生する契約形態です。初期費用0円を打ち出す業者が多いため、初期投資をできるだけ抑えたい企業や、短期的に特定のキーワードで順位を上げたい企業に向いています。
<メリット>
- 成果が出なければ費用が発生しないためリスクが低い
- 初期費用を抑えやすい
- 成果基準が明確でわかりやすい
<デメリット>
- 短期的な順位上昇に偏り、長期的なSEO強化には不向き
- 業者が「順位を上げやすいキーワード」ばかりを提案する傾向がある
- 成果を出すために検索エンジンのルールに反した無理な施策を行う業者も存在する
コンサルティング型
コンサルティング型は、SEO会社が施策を代行するのではなく、アドバイザーとして現状分析や戦略立案、改善提案を中心に支援する契約形態です。
自社にWeb担当者やライターなどのリソースがあり、長期的にSEOを内製化していきたい企業に向いています。
<メリット>
- 専門家の知見を取り入れながら、自社にノウハウを蓄積できる
- 長期的に自社でSEOを内製化できる
- 必要に応じて柔軟に施策を調整できる
<デメリット>
- 実作業は自社で対応するため、リソースが必要
- 成果が出るまでに時間がかかる場合がある
- 担当者のスキルや経験に成果が左右されやすい
SEO対策の費用に含まれる主なサービス

SEO対策の費用に含まれる範囲は会社によって異なります。見積もりを比較する際は、金額だけでなく サービス範囲がどこまで含まれているか を確認することが重要です。
ここでは、SEO対策として一般的に含まれる主なサービス内容を整理します。
内部施策
内部施策は、サイトの内部構造や技術的要素を整えて検索エンジンに正しく評価される基盤をつくるための取り組みで、「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」に大別されます。
①テクニカルSEO
テクニカルSEOは、Webサイトの構造や技術的な要素を整備し、検索エンジンに正しく評価・インデックスされやすくするための施策です。
どれだけ良質なコンテンツを作成しても、サイト構造や表示速度に問題があれば上位表示されることは難しくなります。そのためテクニカルSEOはSEO対策の土台であり、検索エンジンとユーザーの両方に「適切に届く状態」をつくるために欠かせない取り組みです。
▼テクニカルSEOの主な内容
- サイト構造の改善
(階層設計・URL最適化) - 検索エンジンに理解されやすい構造にする
- タグの最適化
- タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグ(h1〜h3)の整理
- 表示速度の改善
- 画像やスクリプトの最適化、キャッシュ設定など
- モバイル対応
インデックス最適化 - モバイルフレンドリー化、クロール・インデックスエラーの解消
特にモバイル対応は、見落としてはならない重要ポイントです。スマホの普及とともに、手軽に検索する層が増加しているため、、スマホでの表示が遅い・文字が小さい・ボタンが押しづらいといった問題は直帰率や離脱率の上昇につながります。
さらに、Googleは「モバイルファーストインデックス(MFI)」を導入し、検索順位の評価基準をスマホ版ページに移行しています。つまり、スマホで正しく表示されないサイトは、それだけで順位が下がるリスクがあるのです。
また、テクニカルSEOは上記のように多岐にわたるため、SEO対策会社によって含まれる範囲に違いがあります。たとえば、タグ最適化は数日で終わるのに対して表示速度改善や構造リニューアルは数週間〜数ヶ月かかるため、別途費用になるケースもあります。
見積もり段階で具体的な内容を確認しないと、抜け漏れが出やすいため注意が必要です。
②コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った情報を高い品質で発信し続けることで、検索エンジンからの評価を高める施策です。
単に記事を増やすのではなく、競合分析を踏まえて戦略的に制作・改善することが重要です。良質なコンテンツは中長期的な集客の柱となり、SEO全体の成果を大きく左右します。
▼コンテンツSEOの主な内容
- キーワードリサーチ
- ・ユーザーが求めるテーマを把握する
・検索意図の分析、関連語・共起語の抽出 - 競合分析を踏まえたコンテンツ戦略立案
- ・上位表示の条件を理解し、自社独自の強みを盛り込む
・競合記事の内容・構成の調査、差別化要素の設計 - コンテンツ制作
- ・専門性・独自性のある情報提供
・新規記事・ブログ作成、LP作成 - 既存記事のリライト
- ・最新情報にアップデートし検索評価を維持
・古い情報の更新、構成の見直し - コンテンツ配信・更新管理
- ・継続的な情報発信でドメイン評価を高める
・定期的な投稿スケジュール設計
コンテンツSEOは、キーワード調査から記事制作、リライトまで専門性の高い作業が多いため、外注することで効率的かつ高品質なコンテンツを安定的に供給できます。一方で、多くの記事を依頼すると費用がかさんでしまいます。自社にとって必要な本数や品質の水準を見極め、費用と品質のバランスをよく検討しましょう。
たとえば、競合の激しいテーマはプロに依頼し、情報更新や簡単な記事は社内で対応するなど、外注と内製を組み合わせる方法も有効です。
外部施策
特に被リンクは検索エンジンがサイトの信頼性を判断する重要な指標とされており、自然で質の高いリンク獲得が欠かせません。さらに、SNSや外部プラットフォームとの連携を通じて情報を広めることで、アクセス増加やブランド認知の拡大にもつながります。SEOの効果を安定させるためには、内部・コンテンツ施策と組み合わせた外部施策の実施が効果的です。
- 被リンク獲得
- ・信頼性の高い外部サイトからのリンクを得る
・業界メディアへの寄稿、プレスリリース配信 - デジタルPR
- ・情報拡散を通じて自然なリンクや言及を促す
・SNS活用、インフルエンサーマーケティング - コンテンツ拡散支援
- ・作成した記事を広く届けて露出を増やす
・外部メディアへの転載・紹介 - 外部プラットフォーム連携
- ・外部サービスを活用して露出や流入を増やす
・Googleビジネスプロフィール、YouTube、note、SNSなど - ブランド認知向上
- ・サイト外での露出を増やし、間接的にSEO効果を高める
・イベント出展、業界サイトとのコラボ
外部施策は、「自然で質の高い露出」を増やすことでドメイン全体の評価を引き上げる強力な手段となります。ただし、リンクをお金で買い取るなどの被リンク操作はGoogleのガイドラインで明確に禁止されており、発覚すれば 検索順位の大幅な下落やインデックス削除(ペナルティ) といったリスクがあります。「被リンクを購入すれば順位が上がる」と営業してくる業者は絶対に避けましょう。
信頼できるプラットフォームやメディアを通じた施策が長期的な成果につながります。
レポート・運用
レポート・運用は、SEO施策の成果を数値で把握し、改善サイクルを回していくための取り組みです。
検索順位やアクセス数などの結果を定期的にレポート化し、それをもとに次のアクションを検討することで、継続的に成果を高めていくことができます。
- 効果測定
- ・SEO施策の成果を数値で可視化する
・検索順位、アクセス数、CV(コンバージョン)数の計測 - レポート作成
- ・結果を定期的に共有し、課題を整理する
・月次レポート、ダッシュボード提供 - 改善提案
- ・データに基づき次のアクションを提示する
・ターゲットキーワードの見直し、記事リライトの優先度設定 - 定例ミーティング
- ・施策内容や改善方針を共有する場
・月1回の打ち合わせ、オンライン報告会 - 運用改善
- ・継続的にPDCAサイクルを回す
・新規施策の追加、不要施策の削減
レポート・運用は、多くのSEO会社では月額費用に含まれており、月次レポートや基本的な改善提案は追加料金なしで対応してもらえるのが一般的です。ただし、詳細な分析レポートや、毎週・隔週といった高頻度のミーティングを希望する場合には、別途料金が発生することがあります。
また、コンサルティング型契約では改善提案や運用支援を「月額コンサル料」として独立させるケースもあり、依頼前に範囲と料金を確認しておくことが大切です。
SEO対策費用が高い業者と安い業者の違い

SEO対策会社の料金はさまざまですが、単純に安いから良い、高いから安心というわけではありません。費用の差は、提供されるサービス範囲や質に直結しています。ここでは安い業者と高い業者の違い、そして極端に安い場合の注意点を整理します。
費用が高い業者と安い業者の違い
安い業者の特徴
SEO対策会社の中には「格安」を売りにする業者もありますが、その内容をよく見ると提供される施策が大きく制限されていることがあります。価格が安い分、内部施策やコンテンツ制作をカバーせず、部分的な対応にとどまるケースも見られます。
料金の安さはWeb施策にあまり予算を割けない企業には特に魅力的ですが、長期的な集客やブランド力強化には不向きです。価格だけで判断せず、必要な施策がカバーされているかどうかを確認することが重要です。
▼費用が安い業者の特徴
- 低価格を実現するため、被リンク提供など限定的な施策に偏りがち
- 内部対策やコンテンツ制作までは含まれず、成果が出にくい場合がある
- どの企業にも同じ施策を当てはめる
高い業者の特徴
料金が高い業者は、サービスの範囲や質が充実している傾向があります。単なる部分的な施策にとどまらず、調査・戦略立案から内部施策・コンテンツ制作・外部施策までを総合的にカバーするのが特徴です。総合的な改善を受けられるため、競争の激しい市場や中長期的にSEOで成果を出したい企業にとっては、投資に見合うリターンを期待できる可能性が高いでしょう。
ただし、「高い=安心」とは限りません。費用が高くても、自社に合わない戦略を提案されたり、レポートや改善提案が形骸化していたりする場合もあります。料金だけで判断せず「担当者の質」や「提案内容の具体性」を確認することが重要です。
▼費用が高い業者の特徴
- 市場調査、競合分析、カスタマージャーニーを踏まえた戦略立案
- 技術改善から記事制作、SNS連携までワンストップ
- ライター、デザイナー、エンジニアなどチーム体制で支援
相場より極端に安い場合の注意点
市場相場から大きく外れるほど安い料金を提示している業者には、必ず理由があります。表面上は「低コストでSEOができる」と魅力的に見えても、その裏側には注意すべき点が隠れている場合が少なくありません。契約前に必ずサービス範囲と手法の透明性を確認し、「なぜ安いのか」 の理由を見極めることが、SEO対策会社選びではとても重要です。
ここでは、代表的なパターンを整理します。
▼極端に安い業者の特徴
- 外部リンクの購入
- 大量の被リンクを安価で提供するが、Googleガイドライン違反でペナルティのリスクが高い
- 作業を外注任せ
- 実際の施策を低単価の外注ライターや海外スタッフに丸投げしているため、品質が安定しない
- 内部施策や戦略設計を省略
- 本来必要な調査・戦略立案・技術改善を行わず、短期的な対応にとどまる
- テンプレ対応のみ
- クライアントごとの課題を分析せず、同じマニュアルを当てはめているだけ
- 契約期間で縛る
- 実績が出なくても長期契約を前提にして費用を回収するケースもある
- 上位取得が比較的容易なキーワードばかりを提案される
- 売上げやCV(コンバージョン)につながるキーワードよりも上位取得しやすさを優先されるため、上位をとっても契約につながらない
SEO対策業者選びの5つのチェックポイント|ダウンロードできるチェックリスト付き

SEO会社を選ぶ際、信頼できる業者かどうかを見極めるにはいくつかのポイントを確認する必要があります。ここでは失敗しないために押さえておきたい5つのチェックポイントを紹介します。
実績と事例を公開しているか
過去にどのような企業を支援し、どんな成果を上げたかを公開しているかは大きな判断材料です。
事例が豊富な会社は、それだけノウハウが蓄積されている証拠でもあります。特に自社と同じ業界や規模感の事例があるかをチェックしましょう。
担当者の提案力や対応力が高いか
SEOは属人的な要素が強いため、担当者の知識や経験が成果に直結します。単に作業をこなすだけでなく、現状の課題を的確に分析し、改善の提案をしてくれるかどうかが重要です。
初回の打ち合わせで、質問に対する回答の深さや具体性を確認するとよいでしょう。
サービス範囲は明確になっているか
「SEO対策」といっても、テクニカルSEO・コンテンツSEO・外部施策・レポート運用など範囲は多岐にわたります。どこまでを対応してくれるのかを明確にしないと、追加料金発生のリスクがあります。
見積もりを比較するときは、金額だけでなくサービスの中身を必ず確認しましょう。
レポート発行などのコミュニケーション体制が整っているか
施策を実施しただけで終わらせず、効果を数値で可視化して定期的に報告してもらえるかどうかは重要です。また、月次レポートだけでなく、必要に応じて打ち合わせや相談ができる体制があるかどうかも確認ポイントです。
コミュニケーションの頻度や方法(オンライン/対面)も契約前にすり合わせておきましょう。
契約条件の柔軟性が高いか
契約期間が過度に長期に固定されていないか、途中解約が可能かといった条件もチェックが必要です。特に極端に安いプランでは「〇年契約が必須」などの長期間の縛りがある場合があり、成果が出なくても費用を払い続けるリスクがあります。
柔軟な契約条件を提示している会社は、それだけサービス内容に自信を持っていると考えられます。

以下は、SEO対策業者選びチェックリストです。登録不要でダウンロードできるので、ぜひお役立てください。
SEO対策とWeb広告との比較|費用対効果を上げるには?
SEOとWeb広告はどちらも集客施策として有効ですが、その性質や費用対効果は以下のように大きな違いがあり、両者の特徴を理解した上で、自社に合った投資判断をすることが重要です。
ここでは、SEO対策とWeb広告の費用対効果を軸に比較します。費用対効果を上げるポイントも紹介するので、どちらの手法を優先すべきか考えながら参考にしてください。
| SEO対策 | Web広告 | |
| 初期費用 | サイト診断・内部施策・コンテンツ制作に数十万かかるケースが多い | アカウント開設・広告設定に数万円かかるケースが多い |
| ランニングコスト | 月額数十万(主にコンテンツ制作・運用費) | 広告費をかけ続ける限り発生(クリック課金など) |
| 即効性 | 成果が出るまで3〜6か月かかる | 出稿直後からアクセス増加が見込める |
| 持続性 | 上位表示を維持できれば費用を追加せず集客可能(資産化) | 出稿を止めると集客も即停止 |
| 費用対効果 | 短期では低いが、長期的には非常に高い | 短期的には高いが、長期的には低下しやすい |
SEO対策とWeb広告の費用対効果の違い
SEO対策とWeb広告の費用対効果を比較すると、短期で成果を求めるならWeb広告が有効で、長期で費用対効果を最大化したいならSEO が有効という違いがあります。両者を組み合わせてバランスよく活用することが最も現実的です。
以下で詳しく解説します。
①SEO対策の費用対効果
SEO対策は、初期費用や施策開始から成果が出るまでに時間がかかるため、短期的には投資効率が低く見えることがあります。
一方、上位表示を実現できれば記事やページが資産となって継続的な集客が可能であり、長期的な視点では費用対効果が高い投資といえます。
SEO対策のイメージ
初期費用30万円+月額20万円 → 半年で順位上昇 → 1年後には毎月自然検索からリード100件獲得
②Web広告の費用対効果
Web広告は出稿した直後から集客が見込める即効性が魅力です。ただし、広告費を支払っている間しか効果が持続せず、クリック単価や競合状況によって費用が膨らむリスクもあります。
短期的には高い費用対効果を発揮できるものの、長期的には効率が下がりやすいのが特徴です。
Web広告のイメージ
月30万円を出稿 → 毎月リード50件 → 出稿をやめれば0件
SEOの費用対効果を高めるコツ
SEOの費用対効果を高めるには、やみくもに施策を行うのではなく、以下のように戦略的に取り組むことが大切です。
- 優先順位をつける
- 競合性が高すぎるキーワードではなく、ニッチで成約に近いキーワードから対策する
- テクニカルSEOとコンテンツSEOの両輪で取り組む
- 技術的な基盤整備とユーザーのニーズを満たすコンテンツ制作をバランスよく行う
- 効果測定と改善を繰り返す
- 順位やアクセスだけでなく、CV(コンバージョン)につながっているかを分析し、改善する
- 他施策と組み合わせる
- SEO単独ではなく、リスティング広告やSNSと併用しながら効率的に成果を伸ばす
このように、SEOは「短期で成果を出す施策」ではなく、戦略性と継続性が費用対効果を左右する投資であることを意識することが重要です。
まとめ
SEO対策費用は「依頼形式」「施策範囲」「キーワード難易度」「サイト規模」など多くの要素が関わります。見積もり比較では金額だけでなくサービス範囲と手法の透明性を必ず確認し、レポート運用まで含めた改善サイクルを回せる体制を選ぶことが成功の近道です。
短期の成果だけでなく中長期の費用対効果も考慮し、自社に合ったSEO対策を見極めましょう。
※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。
この記事の監修者

合同会社webコンサルタント 業務執行社員
愛甲 太樹 (あいこう たいき)
大手メーカーをはじめ、店舗ビジネスからコンサル業界まで広くマーケティング支援を行う。戦略設計から広告運用、SEO、SNS、WordPress運用、アフィリエイト、MEO、EC運営、アクセス解析・データ分析、オフラインマーケティングなど幅広く担当。
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