SEO対策は必要? メリット・デメリットと優先順位の決め方

編集:2026年1月

SEO対策は必要? メリット・デメリットと優先順位の決め方

検索結果での上位表示は信頼性を高めるだけでなく、商談率の向上や広告費の削減など、事業全体に大きな効果をもたらします。一方で「本当に必要なのか」「広告だけではだめなのか」と導入を躊躇う方も少なくありません。

本記事では、まずSEO対策の基本からその種類までを整理し、続いて「SEOがなぜ必要なのか」「どんな企業に向いているのか」を具体的に解説します。
SEOの必要性を体系的に理解し、「自社は何をすべきか」を判断できるようになるためのガイドとして、ぜひ参考にしてください。

● ホームページの改善ポイントを簡単にチェックできます

ホームページのSEO診断検索順位や問い合わせ導線など、基本の確認項目をまとめた診断です。

SEO対策とは?わかりやすく解説

SEO対策で売り上げがアップしているイメージ図

まずは、SEOがどのような仕組みで働くのか、また内部対策・外部対策といった代表的な取り組みの全体像をわかりやすく整理します。

SEOの意味から詳しく確認したい場合には、以下の記事もご確認ください。
「SEOの仕組みとは? 施策例やAI時代の取り組み方を解説」

SEO対策(検索エンジン最適化)の基本

SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを適切に評価してもらい、関連する検索結果で上位に表示される状態をつくる取り組みです。検索順位が高まることで自然検索からの流入が安定し、広告に依存しない集客基盤を築けます。

SEOでは、次の2つの軸をそろえて総合的に評価を高めます。

最適化の軸具体的な内容
コンテンツの最適化ユーザーの疑問解消、読みやすさ、信頼性の向上、情報整理、網羅性の確保
技術面の最適化ページ速度、内部リンク構造、HTMLタグ、モバイル対応、クローラビリティ改善

このように、SEOはキーワードを入れるだけで完結するものではなく、ユーザー体験と技術的要素の両面を最適化する継続的な取り組みです。

SEO対策の主な種類|内部対策と外部対策の優先順位も紹介

SEOの内部対策と外部対策の優先順位例

SEO対策の手法は大きく「内部対策」と「外部対策」の2種類に分類できます。
内部対策を根幹に据え、そのうえで外部対策を行う流れとすることで、ユーザビリティに配慮したSEOコンテンツを制作できるようになります。

内部対策

内部対策とは、ユーザーの検索意図に応える高品質なコンテンツを作成するだけでなく、検索エンジンがページを正しく評価できるようにサイト構造・内部リンク・表示速度・メタ情報などのテクニカル面も整備する施策です。
キーワードリサーチによってターゲット層のニーズを分析し、それを網羅的で理解しやすい形で提供します。
また、ページ内の読みやすさ、関連情報への導線、問い合わせまでの動線など、ユーザー体験全体を最適化することも内部対策の重要な役割です。

外部対策

外部対策とは、自社サイトの外側にある要素を整え、検索エンジンからの信頼性や権威性を高める取り組みです。
第三者からの評価指標として扱われる被リンクは検索順位に影響を与えますが、リンクの数を増やすこと自体が目的ではありません。

ユーザーに有益なコンテンツを発信し、業界メディアや専門サイト、SNSなどで自然に紹介される流れを構築することで、外部からの正当な評価が積み重なり、結果としてサイト全体の評価向上につながります。

どんなメリットがある?SEO対策の必要性

SEO対策のメリット

SEO対策が必要とされる理由は、企業の集客・商談・顧客育成といった一連のプロセスに長期的な効果をもたらすためです。
ここでは、SEOが企業にもたらす具体的なメリットを整理します。

長期的な集客による広告費の削減

SEO対策が広告費削減につながる理由は、リスティング広告のようにクリックごとに費用が発生する仕組みとは異なり、検索結果で上位表示されたページは追加の掲載コストがかからず、継続的に流入を獲得できるためです。
ニーズに合った記事やページは一度評価されると長期間にわたり検索から発見され続けるため、投資回収期間が長く確保できる状態を構築できます。

さらに記事は改善・更新を重ねるほど検索評価とコンバージョンに貢献しやすくなるため、初期制作への投資が長期にわたって効果を発揮し続けます。
これにより、制作したコンテンツそのものを集客資産として積み上げることが可能です。

上位表示による信頼性の構築

ユーザーは検索1位の情報を信頼性の ある情報とみなしやすく、相談・問い合わせ・資料請求といった次の行動に進む心理的ハードルが下がります。その結果、同じ内容を掲載していても、検索上位の企業のほうが、商談率が高くなる傾向があります。

つまり、専門テーマでSEOに取り組むことは、集客施策にとどまらず、自社の専門性を市場に示す重要なブランディング要素にもなります。

顧客接点​の増加

SEOは、検索行動の前段階から継続的に見込み顧客と接点を持てる点も強みです。
問題提起型の記事・比較ページ・導入判断軸の整理・ノウハウ記事など、ユーザーの状態に応じた情報提供を行うことで、検討初期から意思決定に至るまで一貫して寄り添うことができます。
コンテンツを通じた教育と信頼形成によって、短期的なリード獲得だけでなく、中長期的な関係維持や再訪・指名検索につながります。

データ分析によって他施策も強化

検索行動は顧客のニーズが最も正直に表れるため、広告やSNSでは得られない本音の需要を把握できます。

たとえば、キーワード から抽出したユーザーの悩みは広告コピーやバナー訴求に転用でき、よく読まれているコンテンツのテーマはSNS投稿やセミナー企画の軸になります。
また、離脱ポイントの分析は営業資料やサービス紹介ページの改善に直結し、提案の説得力を高めることにもつながります。

● デジタルマーケティングサービス資料を無料ダウンロード

サービス資料

あなたのビジネスに必要な
Web集客施策を整理しましょう!
主要な集客施策の全体像をまとめたデジタルマーケティング総合ガイドです。

SEO対策で効果を発揮しやすい業種の特徴

SEO対策は、検索が来店・比較・信頼形成に直結する業界では、継続的な検索流入を確保しやすくなります。
ここでは、そのようなSEOと相性の良い業種の共通点を整理します。

認知度向上が直接的な集客につながりやすい

美容院や整体院、飲食店など、地域内に競合が多い業種では、ユーザーが「どこに行くか」を決める際に検索結果がほぼ直接的な比較材料になります。
つまり、検索上位に表示されるかどうかが、そのまま認知度と来店数に影響する構造になっています。

特に「地域名+サービス名」「駅名+施術名」といったエリアを含むローカルキーワードは、来店前の行動に直結するため、検索順位の影響が大きく表れます。

【関連記事】
ローカルビジネスが検索経由で集客するためのポイントについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
「ローカルSEOの効果とは? MEOとの違いや施策例を解説」

高単価で比較検討期間が長い

住宅設備、リフォーム、結婚式場、保険、専門学校などの高単価商材は、ユーザーが意思決定に至るまでの検討期間が長い傾向があります。この過程でユーザーは何度も検索を繰り返すため、検索結果との接触回数自体が増え、SEOの効果が表れやすくなります。

検索で繰り返し上位に表示される企業は、情報源として信頼できる印象を持たれやすく、専門知識を提供する記事やケーススタディが充実している企業ほど、ユーザーの理解が深まり、最終的な問い合わせや資料請求につながりやすくなります。

信頼性と専門性が直接的な成果につながりやすい

医療クリニックや士業など、高い専門性が求められる業種では、ユーザーが誤った判断を避けるため、検討段階の中でも高い専門性が確認でき、信頼できる情報源を優先的に選ぶ傾向にあります。

そのため、専門性が成果に直結する業種では「信頼できる情報を発信しているか」がそのまま問い合わせ率や来院率に影響します。
監修者情報・実績ページ・専門家プロフィール・対応症例や事例紹介などを明確に示すことで、検索エンジンとユーザーの双方に対して専門性と信頼性を強くアピールできます。

検索行動が多い業種は複合キーワードで検討されやすい​

フィットネスジムやコワーキングスペースのように、サービスの選定条件が多く、店舗や施設を直接利用する業種では、ユーザーが何度も検索を繰り返しながら情報を比較する傾向があります。
「地域名+サービス」「商品名+特徴」「設備名+比較」など、複合キーワードで具体的な条件を絞り込みながら検討を進めるため、検索経由の接点が自然と増えることも特徴です。

このような領域では、サービス内容・料金・設備・混雑状況・利用方法などを明確に比較できるよう情報を整理することがSEOにおける重要な差異化要因になり、結果として問い合わせや来店へとつながりやすくなります。

必要ないと言われるのはなぜ?SEO対策のデメリット

SEO対策は企業に多面的なメリットをもたらすものの、成果が出るまでに時間がかかり、継続的な更新や改善が求められる施策でもあるため、取り組む企業の状況によって向き不向きが生じます。
ここでは、SEOが必要ないと言われる背景と、施策を検討する際に理解しておくべきデメリットを整理します。

すぐに効果を求める施策には向かない

SEO対策は、3〜6ヶ月以上の期間を経て順位が安定に向かう傾向にあります。
ただし競合が多い業界や新規ドメインの場合は、さらに時間を要することも珍しくありません。

また、SEOには広告のように予算を投下したすぐ後から流入が得られるような即効性はありません。
SEOは継続的な改善や更新を通じて検索エンジンの評価を積み上げる投資型の施策であり、その特性を理解していないと期待とのギャップが生じやすくなります。

リソースや更新体制を確保できない場合は対応が難しい

適切にSEO対策を行うには、検索ニーズの変化や競合の更新状況に合わせて、定期的なリライト、構造の改善、内部リンクの整理、キーワードの見直しなどを行う必要があります。

さらに、SEO運用には複数の専門性が関わります。記事を制作するライター、構成を管理するディレクター、キーワード選定や分析を行うSEO担当者に加え、サイト構造・表示速度・内部リンク・メタ情報などの技術改善を行うためのエンジニアの関与も必要となります。
外注する場合も一定の予算やコミュニケーションコストが発生し、内製化する場合は担当者のスキル習得が求められます。

つまりSEOに取り組む際は、運用フェーズの負荷もあらかじめ考慮することが重要です。

ブランド力や既存顧客が強い企業では効果が限定的

すでに顧客との接点が十分に確立されている場合、SEOによる新規流入の伸びしろは相対的に小さくなり、SEOよりも他施策の優先度が高くなることがあります。

たとえば、ブランド力が強い企業やリピート率の高い店舗ビジネスでは、売上の多くが既存顧客との関係性によって成立しているため、CRM施策や広告運用、SNS運用 など、再訪・継続利用の促進を目的としたチャネルの最適化が収益向上に直結しやすくなります。

アルゴリズム変動の影響を受ける

SEOでは検索エンジンがより正確にユーザーの意図を捉えるため、品質評価の基準を常に更新しており、これに伴って評価軸が変化することがあります。
アルゴリズム更新はコントロールできない要素である一方、基準の変化に柔軟に対応し続けられるかどうかが、中長期的なSEO成果の安定につながります。

こうした変動に対応するためには、最新の検索傾向やガイドラインを継続的に追い、必要に応じてコンテンツの改善やサイト構造の見直しを行うことが重要です。

AI時代におけるSEOの価値とは

生成AIの普及により「SEOは不要になるのではないか」という意見が聞かれるようになりました。しかし、生成AIの回答を生成するベースとなるのは、依然としてインターネット上に存在する膨大なテキスト情報です。
つまり、AIは検索エンジンが高く評価してきた情報を参考にし続けているため、良質なコンテンツを整備する重要性はむしろ高まっています。

AI時代のSEOが求めるのは、以下のような情報設計です。

論理的で矛盾のない構成AIが誤解なく要点抽出できるよう、情報の階層構造・因果関係・論理展開を明確に整理する
裏付けのある信頼性事実・根拠・一次情報を引用し、専門家監修・実績データ・権威性の提示によって信頼度を補強する
ユーザー視点の読解しやすさ見出し整理・要約・簡潔な表現などで、人とAIに読み取りやすい構造を構築する

AIの進化によってSEOが不要になるのではなく、情報の質と信頼性をより厳しく問われる時代へ移行しているのが現状です。

AI検索対策、出遅れていませんか? チェックリストで基本を押さえましょう

近年、生成AIに加えて検索エンジンにもAIが活用されるようになってきました。そのため、AIに適切に引用されることでより多くの人の目に触れ、そこから集客につながる可能性ますます大きくなっています
まだAI検索対策ができていないという方は、チェックリストにある10項目から対策して、AI時代にも勝てるホームページをめざしましょう。

まとめ

SEO対策の実施に重要なのは、自社の業種・ビジネスモデル・リソース状況を踏まえ、SEOがどの段階で最も価値を発揮するのかを見極めることです。
また、AI時代のSEOでは検索上位を獲得し、その先にある目的を達成するための施策から、AIとユーザー双方に信頼される情報を設計する取り組みへと進化しています。

こうした高度なSEO運用には、専門知識と戦略的な情報設計が欠かせません。
NTTデジタルリードではSEO・MEOサービスを展開しており、SEO検定1級やウェブ解析士などの有資格者による専門性の高いサポートを受けられます。
ビジネスオーナーさまごとに担当者を配置し、目的に合わせた適切な施策設計と運用を行える点も特徴です。

「SEOの必要性が自社に当てはまるかわからない」という初期段階のご相談からでも問題ありません。
ご状況に合わせて、効率的に成果をめざすための方針を一緒に検討いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。