成果につながるホームページ制作の流れ4ステップ

最終更新:2025年6月

現代ビジネスにおいて、ホームページは単なる情報掲載の場ではありません。 企業の顔として顧客との重要な接点となり、事業成長を大きく後押しする強力なツールです。
「ホームページの重要性は理解しているものの、何から始めれば良いか分からない」「具体的な進め方が知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、ホームページ制作を検討中の方、あるいは現在準備を進めている方に向けて、その必要性から具体的な手順、そして各工程での注意点までを分かりやすく解説します。ホームページ制作の全体像を把握し、スムーズな制作を通じて目標達成への一歩を踏み出しましょう。

ホームページ制作の流れを理解するメリット

ホームページ制作を成功させるには、全体像を把握することが何よりも大切です。制作の流れを理解すれば、多くのメリットが得られます。具体的にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。

プロジェクトを効率化し品質を高めることができる

ホームページ制作の全体像を把握すると、プロジェクトをスムーズに進め、品質を高められます。各工程の目的や役割がわかっていれば、無駄なく作業を進められ、制作チームは担当業務に集中して質の高い成果物を生み出すようになります。

予算とスケジュールを適切に管理しコミュニケーションも円滑にできる

プロジェクト全体の流れを把握することは、予算やスケジュールの管理、スムーズなコミュニケーションにおいても不可欠です。各工程の費用や期間が正確に見積もれるため、予期せぬ追加費用や納期遅延のリスクを減らせます。
また、全員が共通認識を持てるため、「言った、言わない」といった認識のズレを防ぎ、仕様変更やフィードバックをスムーズに進められます。問題発生時も迅速に対応してトラブル解決を早め、プロジェクトへの影響を最小限に抑えられるでしょう。

完成後の運用・改善への意識が向上する

ホームページは作って終わりではありません。公開後の効果測定やSEO対策、コンテンツ更新など、常に進化させていくものです。制作する段階で運用を意識した設計をしておけば、将来の改善や機能追加がずっとしやすくなります。そうすることで、長く使える価値のあるホームページになり、ビジネス目標の達成にもしっかり貢献できるツールとなるのです。

ホームページ制作前に知っておきたいこと

ホームページ制作を始める前に、いくつか重要なポイントを押さえておきましょう。これらを理解しておくと、制作の進行や最終的な成果も大きく変わってきます。ここでは、制作方法と事前準備について解説します。

ホームページの制作方法

ホームページを作る方法は、主に以下の2つです。

自分で作る(内製)
ツールやサービスを活用して自分でホームページを作る方法。コストを抑えられたり、自分のペースで進められたりするメリットがある。
制作会社に頼む(外注)
プロの制作会社にホームページ制作を依頼する方法。デザインや機能面で高品質なものが期待でき、専門知識がなくても制作会社に任せられるメリットがある。

どちらの方法を選ぶかは、予算やかけられる時間、そして最終的にどんなホームページにしたいかによって異なります。自作で作る場合は、費用を抑えて理想を形にしやすいですが、その分専門知識が必要なので慣れていないと時間がかかるでしょう。一方で制作会社であれば、知識がなくても理想をかなえられますが一定の費用がかかるので、何を優先させるかで判断してみてください。

【関連記事】
ホームページ制作を外注する場合の企業の選び方は、こちらの記事でも解説しています。
ホームページ制作会社の選び方

ホームページ制作の事前準備

ホームページを作る時は、見切り発車でスタートするのではなく、事前に方向性や目的、予算、スケジュールなどを明確にしましょう。

作る目的や方向性の明確化

まずは何のためにホームページを作るのか、どんなサイトにしたいのか、じっくり考えてみましょう。会社の顔として使いたいのか、商品を紹介したいのか、それともオンラインストアとして販売に力を入れたいのかなど、目的によって最適なホームページは変わります。そのため、会社として求められる成果につながるようなホームページになるように、最初に方向性をしっかり決めましょう。

予算の決定

ホームページ制作にかけられる費用は、選べる制作方法や機能に直結します。どのくらいの予算までなら使えるのか、妥協できる点はどこなのかは早いうちに認識を合わせることで、制作段階での修正を減らすことができます。

スケジュールの設定

「いつまでに完成させたいか」という公開目標日も大切です。公開希望日から逆算して、無理のない制作スケジュールを立てていきましょう。この際、最終締め切りと、余裕を持った締め切りを設定しておくと、もしスケジュールが後ろ倒しになっても大きなズレは生じなくなります。

【関連記事】
初心者がホームページをゼロから作る際に知っておきたい前提知識について、こちらの記事で解説しているので併せて確認しましょう。
初心者でもわかるホームページの作り方

制作の各工程の解説と注意点を詳しく解説!

ここでは、ホームページ制作のそれぞれの工程で押さえておきたいポイントや注意点を解説します。今回は外部の制作会社に委託する場合の流れを紹介しているので、今後制作会社への依頼を検討しているならここで確認しておきましょう。

契約・企画

ホームページ制作は、まず「企画」からはじまります。この段階では、まず会社を選んで契約し、プロジェクトの方向性を決めます。次にホームページを作る目的やターゲット、載せる情報などを具体的に計画します。
ここでの準備が成否を分けるので、細部までこだわるようにしましょう。

<制作会社選定・契約>

制作会社の選定

実績や料金、得意分野を比較して目的や予算に合う会社を選びましょう。複数社から見積もりを取り、提案内容をしっかり比較することが大切です。

ヒアリング・提案

選んだ会社から、あなたの要望やビジネスについて詳しくヒアリングを受けます。それに基づいた具体的な提案内容をよく確認し、疑問点は解消しておきましょう。

契約

提案内容、費用、納期に合意できたら正式に契約します。契約書の内容は細部まで必ず確認してください。

<企画>

目的の明確化とターゲット設定

「誰に何を伝え、何を達成したいのか」を明確にします。例えば「新規顧客を増やしたい」「商品の認知度を高めたい」など、具体的な目標を設定しましょう。ターゲットを明確にすることでコンテンツやデザインの方向性が決まります。

競合調査・市場分析

競合他社のホームページを分析し、自社の強みや差異化ポイントを見つけます。市場のトレンドも把握し、戦略に活かしましょう。

コンセプトの決定

目的やターゲット、競合調査の結果を踏まえ、ホームページ全体のコンセプトを固めます。これにより、一貫性のある制作が可能になります。

設計

企画が固まったら、次にホームページの具体的な「設計」を行います。ここでは、サイト全体の構成図(サイトマップ)や、どんな機能が必要かといった詳細な設計を行い、制作の土台を固めます。

要件定義

ホームページに「どんな機能が必要か」「どのような情報を載せるか」といった、具体的な要件を明確にします。ユーザーがどう使うか、何ができるべきかを細かく洗い出していく作業です。

サイト構造・コンテンツの検討

ホームページ全体の構成(サイトマップ)を決め、どのページにどのようなコンテンツを配置するかを検討します。ユーザーが迷わずに情報にたどり着けるよう、わかりやすい構造を意識することが重要です。

予算とスケジュールの策定

ここまでの企画・設計の内容に基づいて、具体的な予算とスケジュールを立てます。各工程にかかる費用や期間を算出し、無理のない計画を立てることで、後の工程での予期せぬトラブルを防ぎます。

【関連記事】
サイト構造についておさらいしたい方は、以下の記事がおすすめです。
ウェブサイトのサイト構造とは

デザイン・開発

設計が終わったら、いよいよホームページを形にする「デザイン・開発」の段階です。ここでは、コンテンツの作成から実際のシステム構築までを行いますが、見た目の魅力と使いやすさを両立させることを重視しましょう。
デザインが決まったら、実際に企画・設計で決めた内容に基づいてホームページのシステム開発に入ります。並行してホームページに乗せたいコンテンツの作成を進めることで、スムーズな公開につながるでしょう。

コンテンツ制作

ホームページに掲載する文章、画像、動画などのコンテンツを作成します。ターゲットユーザーに響く魅力的な内容を用意することが重要です。

デザイン制作

ホームページの見た目をデザインします。色合いやフォント、レイアウトなどを決め、視覚的に魅力的で使いやすいインターフェースを作り上げます。ここで、ブランドイメージを表現し、ユーザー体験を向上させます。

コーディング・システム開発

デザインが確定したら、それを実際にブラウザで表示できるようにコードを記述(コーディング)します。また、お問い合わせフォームや会員機能など、必要なシステムを開発し、ホームページに組み込みます。

テスト・修正

完成したホームページが、デザイン通りに表示されるか、機能が正しく動作するかなど、あらゆる項目を徹底的にテストします。不具合が見つかれば修正を繰り返し、品質を高めます。

公開・運用

開発が終わったら、最終的なテストをしていよいよホームページを世の中に公開します。公開後も、情報の更新や機能の追加、動作の監視など、継続的に運用を行い、ホームページの効果を最大限に高めていきます。

サーバー・ドメインの取得

ホームページをインターネット上で公開するために、サーバー(ホームページのデータを置いておく場所)とドメイン(インターネット上の住所となるURL)を取得します。

最終チェック・公開

公開前に、デザインや機能が問題なく動作するか、誤字脱字はないかなど、最終的なチェックを徹底的に行います。問題がなければ、いよいよホームページを一般に公開します。

SEO対策

検索エンジンでより多くの人に見つけてもらえるよう、SEO(検索エンジン最適化)対策を行います。キーワードの選定やコンテンツの最適化などを行い、検索順位の向上をめざします。

効果測定・改善

公開後は、アクセス数やユーザーの行動などを分析ツールで測定し、ホームページが目標を達成できているかを確認します。その結果に基づいて、コンテンツの修正や機能の追加など、継続的な改善を重ねていきます。

保守・メンテナンス

ホームページが常に安全に、快適に動作するよう、定期的な保守(セキュリティ対策やシステムアップデート)とメンテナンス(不具合対応やデータ管理)を行います。これにより、ホームページのパフォーマンスを維持し、トラブルを未然に防ぎます。

ホームページ制作のよくある疑問と解決策

ホームページ制作は、多くの企業にとって大きなプロジェクトです。期待が大きい一方で、進めていくうちに、予期せぬ疑問や課題に直面することも少なくありません。
ここでは、そうしたよくある疑問にお答えし、不安を解消するための具体的な解決策やアドバイスをご紹介します。これらの情報を活用し、スムーズで成功につながるホームページ制作を実現しましょう。

「費用が想定より高い!」と感じたら?

見積もりを見て「こんなにかかるの?」と驚く方は少なくありません。ホームページ制作は、デザインだけでなく、企画、設計、開発、コンテンツ作成、そして公開後の運用まで、幅広い工程を含むため、制作のみの金額だと思っていると予想の何倍もかかるケースもあります。

【解決策】

見積もりの内訳を徹底的に確認する
どこに費用がかかっているのか、詳細な内訳を制作会社に尋ねましょう。不要に感じる項目があれば、削減できないか相談してみましょう。
優先順位を明確にする
予算が限られている場合は、まずは最低限必要な機能やコンテンツに絞り込み、公開後に段階的に追加していくスモールスタートも有効です。
相見積もりを取る
複数の制作会社から見積もりを取ることで、費用感を比較検討し、適正な価格を見極められます。ただし安さだけで選ぶのではなく、提案内容や実績も考慮することが重要です。

「納期がタイトで間に合わないかも…」と感じたら?

ビジネスチャンスを逃さないためにも、ホームページの公開時期は重要です。しかし、複雑な要件や予期せぬ修正などで、当初の納期に間に合わないのではないかと不安になるケースもあります。

【解決策】

事前準備を徹底する
企画段階で目的やターゲット、必要なコンテンツなどを具体的に決めておくことで、手戻りを減らし、制作期間を短縮できます。
制作会社との密な連携を意識する
進捗状況を定期的に確認し、懸念点があれば早めに共有することで、問題が大きくなる前に対処できます。
優先順位を付けて調整する
すべての要望を一度に実現しようとせず、公開までに最低限必要な機能やコンテンツを優先し、残りは公開後に対応するなど、柔軟な姿勢も必要です。

「制作会社と意思疎通が難しい…」と感じたら?

イメージしているデザインや機能が制作会社にうまく伝わらない、専門用語が多くて理解できないなど、コミュニケーションの壁を感じることもあるでしょう

【解決策】

具体的なイメージを伝えるよう工夫する
参考になるWebサイトの事例を共有したり、手書きのラフ案を用意したりするなど、言葉だけでなく視覚的な情報も活用してイメージを伝えましょう。
疑問点はその場で確認する
専門用語や不明な点があれば遠慮せずに質問し、納得できるまで説明を求めましょう。認識のズレは後々のトラブルの元となります。
定期的なミーティングの設定
週に一度など定期的にミーティングを設定して進捗報告や意見交換を行うことで、認識のズレを防ぎ、信頼関係を構築できます。

ホームページ制作は、一見複雑に見えるかもしれません。しかし、今回解説した流れやポイントを押さえることで、スムーズかつ効率的に進めることができるでしょう。制作後の運用・改善まで見据えることで、ホームページはあなたのビジネスにとって強力な武器となります。
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