最終更新:2025年6月
「せっかく費用をかけてホームページを作ったのに、全然効果がない」と感じたことはありませんか?
あるいは、「費用対効果が期待できないなら、ホームページなんて作っても意味がないのではないか?」と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
しかし、ご安心ください。効果を生み出す仕組みを作ることができれば、ホームページは24時間365日、あなたのビジネスを強力にサポートしてくれるツールになります。
このコラムでは、ホームページの費用対効果を高め、ビジネスをさらに成長させるための考え方と具体的な方法について、わかりやすく解説していきます。
ホームページの費用対効果が低いと感じられがちな3つの要因
ホームページは現代のビジネスにおいて欠かせないツールですが、その費用対効果に疑問を感じる企業も少なくありません。期待したほどの成果が得られない場合、そこにはいくつかの共通する要因が隠されています。
まずは、なぜホームページの費用対効果が低いと思われてしまうのか、具体的な原因を紹介します。
ただ開設しただけでは売上アップにつながらないため
ホームページは作れば終わりではありません。開設しただけでは、誰にも見られず、結果として売上アップにはつながらないのです。
必要なのはターゲット顧客にホームページを見つけてもらい、興味を持ってもらい、最終的に行動を促すための戦略的な運用です。この目的がないまま「とりあえずホームページを作れば大丈夫」という考え方で進めてしまうと、費用対効果が低いと感じてしまう場合が多いでしょう。
「高コスト=高パフォーマンス」とは限らないため
費用をかければかけるほど、良いホームページができるという認識は必ずしも正しくありません。高額な費用を投じて見栄えの良いデザインのホームページを作成しても、それがビジネス目標と合致していなければ、費用対効果は低くなります。
見た目の綺麗さだけで問い合わせが増えるわけではないので、独創的な見た目・綺麗な見た目にこだわりすぎないようにしましょう。
効果が出るまで一定の時間がかかるため
ホームページは即効性のあるツールではありません。特にSEOによる集客やブランド認知度の向上には、ある程度の時間と継続的な取り組みが必要です。
そのため、開設してすぐに大きな成果を期待しすぎると、効果が見えないことに焦りを感じ、費用対効果が低いと判断してしまうことがあります。
ホームページの費用対効果の基礎知識
ホームページの制作する前に、どのような費用がかかり、それに対してどのような効果が見込めるのかをしっかり理解しておくことが大切です。
改めて基礎的なホームページ制作の費用について解説するので、ここでおさらいしておきましょう。
ホームページの制作・運用にかかる費用
ホームページにかかる費用は主に4つです。
- ホームページ制作費(初期費用)
- 新規作成やリニューアルにかかる費用で、デザインや機能、ページ数で変動します。
- ホームページ維持費
- サーバー代、セキュリティ、システム更新など、安定稼働させるための費用です。
- マーケティング費用(広告宣伝費)
- 検索エンジン対策(SEO)やWeb広告(リスティング広告、SNS広告)など、集客のための費用です。
- ホームページ運営にかかる人件費
- コンテンツ更新、顧客対応、データ分析など、日々の管理・運営にかかる費用です。
これらが基本的な費用になり、それぞれどこに予算を多くかけるのかは企業の方針次第で決まります。
【関連記事】
ホームページにかかる具体的な費用目安については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ホームページ作成費用を決める3つのポイント!サイト別相場も
ホームページの費用対効果の指標
ホームページの効果を測る指標としては、主に2つあります。
短期的な目的で見る指標
- アクセス数・PV数
- サイト訪問者数と閲覧ページ数。
- CVR(コンバージョン率)
- 訪問者のうち、問い合わせや購入などの目標を達成した割合。
- CPA(Cost Per Acquisition)
- 1件の成果にかかった費用。低いほど費用対効果が高い。
長期的な目的で見る指標
- 売上高・利益
- ホームページが貢献した売上や利益。
- LTV(Life Time Value)
- 顧客が取引期間中にもたらす利益。
- ブランド認知度・顧客エンゲージメント
- アンケートやSNSでの言及から、ブランドの認知度や顧客との関係性の深まりを測る指標。
短期的な指標はサイトを公開した直後やキャンペーンを打った際の効果測定に役立つ一方で、長期的な指標は一定の期間を区切ってビジネス全体への影響を測るのに適しています。
また、費用対効果と同じような意味の言葉として「ROI」という言葉が使われることもありますが、この2つは費用に対して評価する範囲が異なります。費用対効果は、かけた費用に対してどれだけの成果が得られたかを広く評価しますが、ROIは利益に着目してどれだけ効果があったかを評価します。
計算式:ROI=(売上−売上原価−投資額)/投資額×100
費用対効果は広い成果、ROIは具体的な利益を見る指標となるので、ホームページ制作の費用対効果を最大化するには、これらの指標を使い分け、定期的に検証・改善を繰り返すことが重要です。
費用対効果を測る3つの視点
ホームページから費用に見合う効果が得られたかは、「反響・ビジネス貢献度・業務効率化」の3つの視点から判断することができます。
まず反響とは、ホームページがどれだけユーザーに見られたかということです。ホームページは見られてこそ意味があるので、どれだけ見られて、その結果、どのくらいの人が問い合わせや資料請求などの行動につながったかを把握しましょう。
そしてビジネス貢献度とは、ホームページ経由の売上額や新規顧客数など、ビジネスにどれだけ直接貢献できたかという観点です。
最後は業務効率化で、FAQや予約システムなどで、問い合わせ対応などの業務時間やコストを削減できたかという観点です。売上を上げるのではなく、人件費のようなかかるコストを削減することで生産性向上につながります。
今すぐ改善したい人向け!ホームページの費用対効果が低い原因と改善方法
「ホームページを作ったけど効果が感じられない…」と思っているなら、御社のホームページには根本的な問題があるかもしれません。費用対効果が低い主な原因と、今すぐできる改善策を見ていきましょう。
目標設定の甘さと効果測定の不足
ホームページに漠然とした期待を抱き、具体的な目標や効果測定をしていないと、何が悪いのか把握できないという事態に陥ることがあります。先ほども説明したように、ホームページは公開するだけでは効果を出すのは難しく、定期的な分析と改善を繰り返して初めて成果につながるツールです。
そのため、「月〇件の問い合わせ」など、具体的な数値目標を設定しましょう。アクセス数やコンバージョン率といった重要指標(KPI)を定め、定期的に分析して課題を見つけることで成果につなげることができるでしょう。
売れる仕組みの欠如と過剰なコスト
ホームページに訪問者を顧客に変える仕組みがなく、ただ情報を載せているだけの場合は、効果が予想より出ないことがあります。費用をかけて綺麗なサイトを作ったのに効果に見合っていないと感じている場合は、これが原因だと予想されます。
とはいえ、顧客に変える仕組みといっても何をしたら良いかわからないという方は、まずは問い合わせボタンや購入ボタンなどを行動してほしい場所に明確に分かりやすく配置しましょう。
顧客へのメリットを伝える魅力的なコンテンツを作成し、スムーズな導線でコンバージョンへつなげる導線が引ければ、自然と効果も上がってくるので、無駄なコストがないかを見直し、適切な費用配分を心がけましょう。
運用体制の不備
ホームページを公開してから定期的な更新を怠っていると、情報が古かったり欲しい情報が得られなかったりして、離脱につながってしまいます。
そのため、古い情報を表示し続けないように更新担当者とスケジュールを決め、定期的に情報をアップデートしましょう。
検索エンジンに表示されやすくするためのSEO対策やUI・UXの改善も継続的に行いましょう。
【関連記事】
UIやUXについてより深く知りたいという人は、以下の記事も併せて確認してください。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは
長期的にホームページの費用対効果を高めるための視点
ホームページの費用対効果は、目先の改善だけでなく、長期的な視点を持つことで格段に向上させることができます。市場や顧客のニーズ、競合の動向は常に変化しています。それらを常に把握し、未来を見据えて運用していく必要があります。
明確な目的設定と質の高いコンテンツの作成
長期的な費用対効果を追求する上で最も重要なのは、「誰に」「何を伝えたいのか」を明確にすることです。
ターゲット層を絞り込み、彼らがどんな情報を求めているのか、何に価値を感じるのかを深く理解しましょう。その上で、ユーザーの課題を解決し、ニーズに応えるような魅力的で質の高いコンテンツを作っていくことが不可欠です。
単に情報を並べるだけでなく、読み手の共感を呼び、行動を促すようなコンテンツをめざしましょう。質の高いコンテンツは、検索エンジンからの流入を増やし、リピーター獲得にもつながり、結果として長期的な視点でホームページの価値を高めてくれます。
【関連記事】
質の高いコンテンツの作り方やそのほか必要な対策については、こちらの記事でも解説しています。
成果を上げるホームページ制作の必須要素について
ホームページを育て続ける意識と目標に基づいた投資
ホームページは、一度作ったら終わりではありません。常に新しい情報を発信し、改善を続けることが大切です。
新しい情報やサービスの追加、既存コンテンツの更新、デザインの微調整などの定期的なメンテナンスと改善は、ユーザーに新鮮な情報を提供し、飽きさせないために欠かせない要素です。
また、漠然と費用をかけるのではなく、明確な目標を設定し、それに見合った適切な費用を投入する意識も大切です。例えば、サイト訪問者数、問い合わせ数、売上など、具体的な目標を定めましょう。そして、その目標達成のために必要な投資(コンテンツ作成費、広告費、システム改修費など)を計画的に行いましょう。
一方で費用を惜しむばかりに機会を失ってしまっては意味がありません。目標達成に向けた攻めの投資こそが、結果として高い費用対効果へとつながります。
適切な効果測定と改善サイクルの確立
ホームページの公開後も、その効果を測定し続けることが大切です。分析ツールを使って、アクセス数、滞在時間、コンバージョン率など、さまざまなデータを定期的に確認しましょう。
これらのデータは、ホームページが目標達成にどれだけ貢献しているかを示す、とても重要な手がかりになります。データを元に施策ごとの優先順位をつけて、適切に改善サイクルを回してみてください。
もし今、自社のホームページの費用対効果が低いと感じているなら、それはまだホームページが持つ本当の力を引き出せていないだけかもしれません。
重要なのは、明確な目標を設定してその目標達成のために計画的に運用し、そして効果測定に基づいて改善を繰り返すことです。単に見た目が良いだけでなく、訪問者が行動したくなるような売れる仕組みを作り、質の高いコンテンツでユーザーを惹きつけましょう。
ホームページは、適切な運用と継続的な改善によって、24時間365日あなたのビジネスをサポートしてくれる強力な資産へと成長します。このコラムで解説した考え方と実践的な方法を参考に、ぜひあなたのホームページを費用対効果の高い、成果を生み出すツールへと進化させていきましょう。
それでも、これらの取り組みを一人で進めることに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。NTTタウンページでは、お客さまのビジネス目標に寄り添い、費用対効果の高いホームページ運用をサポートいたします。あなたのビジネスを次のステージへと導くお手伝いをさせていただきますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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