スライダーは逆効果?ホームページで使うときの注意点と活用法

最終更新:2025年5月

ホームページの一番目立つ場所で、画像やメッセージが横にスーッと切り替わっていくのを見たことはありませんか?
こうした動きのある仕組みは「スライダー」と呼ばれ、今や多くのホームページで使われています。
ただし、「なんだかおしゃれに見えるから」「最近のホームページにはついているから」という理由だけでスライダーを取り入れてしまうと、伝えたい情報が見られずに流れてしまうこともあるのです。
この記事では、「スライダーってなに?」という基本から、そのメリット・デメリット、そしてうまく活用するコツまで、初めてホームページを作る方にもわかりやすくお伝えします。

スライダーとは?

スライダーとは、ホームページ上で画像やバナーが横にスライドして次々と切り替わって表示される仕組みのことで、よくトップページの上の方で見かける、「動くお知らせコーナー」のようなものです。
1か所のスペースを使って複数の情報を順番に表示することができるため、スライダーはデザイン的にも見やすく、情報をまとめて伝えられる便利な機能です。

ホームページにスライダーを設置するメリット

ここからは、ホームページにスライダーを設置することで得られる3つのメリットを紹介します。

  • 複数の情報を限られたスペースにまとめられる
  • 第一印象で目を引くことができる
  • ユーザーの滞在時間が長くなりやすい

複数の情報を限られたスペースにまとめられる

トップページの限られた表示エリアの中に、「キャンペーン」「人気商品」「商品の特長」など複数の内容を順番に表示できるのがスライダーの強みです。
ページ内に情報を詰め込みすぎず、見た目もすっきりした印象に保てるため、ホームページ訪問者にとっても見やすく、導線を整理しやすくなります。

第一印象で目を引くことができる

動きのあるコンテンツは、ユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。静止画だけのページと比べて、動きがあるだけで「なんかちゃんとしてるな」と感じた経験がある人も多くいると思います。
ビジュアルで世界観やブランディングを伝えたい場合にも効果的で、スライダーは企業の信頼感やスタイリッシュさを演出することができます。

ユーザーの滞在時間が長くなりやすい

スライダーに興味を持ったユーザーが、次の画像が気になってそのままページにとどまってくれるケースがあります。特に、見せ方や動きに工夫があると「もう1枚見てみようかな」といった自然な引き止め効果が生まれ、結果的にホームページの滞在時間が伸びやすくなります。ホームページの滞在時間の長さはSEO(検索エンジン最適化)にも影響する可能性があるため、間接的なメリットにもつながります。

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ホームページにスライダーを設置するデメリット

次に、ホームページにスライダーを設置するデメリットを解説します。メリットだけを見てホームページに導入するのではなく、ページ全体に影響が出る可能性があることも踏まえて導入するか検討してください。

  • 見せたい情報が流れて見逃されやすい
  • どれが一番伝えたい内容か分かりづらくなる
  • ページの表示スピードに影響することがある
  • 操作しづらいUIだとストレスになる

見せたい情報が流れて見逃されやすい

ユーザーがホームページを訪れても、スライダーで表示すると1枚目以外のスライドは気づかれずにスルーされてしまうことがあります。実際の調査でも「最初の1枚目しか見られていない」ケースが多く、2枚目以降の情報は“存在していない”のと同じくらい見られないこともあるのです。スライダーに重要な情報を詰め込むのは、意外と伝わりにくいというリスクもあることを覚えておきましょう。

どれが一番伝えたい内容か分かりづらくなる

1つの場所に複数の情報が並ぶため、ユーザーにとって「何が今一番大事なのか?」がぼやけてしまうこともあります。特に、あまり明確な目的なく「とりあえずスライダーを入れている」場合は、せっかくたくさん情報を載せても“何をしている会社か分かりにくい”という逆効果にもなりかねません。

ページの表示スピードに影響することがある

スライダーでは高解像度の画像を何枚も読み込むことになるため、ページの表示速度が遅くなることがあります。特にスマートフォンなどのモバイル環境では、読み込みが遅いとユーザーが離脱する可能性が高くなり、ホームページのSEOの面でもマイナスになることがあります。

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操作しづらいUIだとストレスになる

スライドが自動で切り替わるのは便利なようで、ユーザーの読むペースと合わないと逆にイライラの原因になることもあります。
例えば「ちょっと気になって読もうとしたら、勝手に次の画像に変わってしまった…」といったケースや、スライダーの操作ボタンが分かりづらい、手動で止められない、といった設計になっていると、ユーザー体験を損なってしまう恐れがあります。
*UI:ユーザーインターフェース

ホームページでスライダーを使うときに注意すべきこと

ホームページの中でスライダーをうまく活用するためには、ただ設置するだけではなく「見てもらえる設計」にすることが大切です。
動きのあるコンテンツは目を引く一方で、操作しづらかったり、情報がすぐに切り替わったりすると、ユーザーにストレスを与えてしまうこともあります。
そのため、特にホームページにスライダーを使う上で次のようなポイントは意識しておきたいところです。

手動操作ができるようにする
矢印(▶︎◀︎)やドット(●○○)などで、ユーザーが自分のペースでスライドを切り替えられる設計にしておくと、内容をしっかり読んでもらいやすくなります。
スライドの構成がひと目で分かるようにする
インジケーター(●が並んだ表示)や、スライド番号をつけておくことで、「今どのスライドが表示されているか」がユーザーに伝わりやすくなります。
自動再生の切り替え時間はゆっくりめに設定する
読み終わる前にパッと切り替わると、内容が頭に入らなかったり、戻す手間が発生してしまったりということもあります。3〜5秒程度が一般的ですが、内容に応じて読む時間を考えて調整するのが理想です。

こうした配慮を取り入れることで、見やすく、ストレスの少ないスライダー設計が実現できます。
ただ「動かせばいい」ではなく、ユーザーの立場になって設計することが、効果的なスライダー活用の第一歩です。

スライダーを入れるべきかどうか迷ったときの判断ポイント

「スライダーって便利そうだけど、うちのホームページにも必要なの?」
そんな風に迷ったときは、まずは自分たちのサイトの目的や運用スタイルに合っているかを考えてみましょう。以下のようなケースに当てはまるなら、スライダーの導入は前向きに検討する価値があります。

  • 見せたい情報がいくつかあり、トップページの限られたスペースでまとめて伝えたい
  • 写真やデザインを活かして、サイトの第一印象にインパクトを持たせたい
  • キャンペーンやお知らせなど、こまめに更新したい内容がある

このように、「複数の情報を、わかりやすく・ビジュアルで伝えたい」場合にはスライダーは効果的です。
ただし、1つの内容をじっくり確実に読んでもらいたい場合は注意が必要です。
スライダーではどうしても流し見されるリスクがあるため、「強調したい情報は静止バナーで大きく表示する」「ページ上部に固定のメッセージを設置する」といった工夫のほうが、意図が伝わりやすくなることもあります。


スライダーは、見た目にも動きがあり、うまく使えば訪問者の目を引いてくれる便利な機能です。
ただし、「最近のサイトっぽいから」「とりあえず入れておけばカッコよくなるから」といった理由だけで設置してしまうと、本当に伝えたい情報が流れてしまい、かえって印象が薄くなることもあります。
大切なのは、「誰に、どんな情報を、どの順番で見せたいか?」という情報設計の視点を持って使うことです。
もし、ホームページにスライダーを入れるべきか迷っている、伝えたい内容をどのように見せるのが良いか悩んでいるという場合は、ぜひ私たちNTTタウンページにご相談ください。
NTTタウンページでは、ホームページの企画段階から「伝わる設計」を意識したサポートを行っています。スライダーの有無だけでなく、訪問者にとってわかりやすく、成果につながるホームページづくりを一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。


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