最終更新:2025年7月
情報収集の方法が多様化してきている中で、従来の集客方法では売り上げが伸び悩んでいるという建設事業者さまも多いのではないでしょうか。
SNSやWebからの集客にも力を入れていきたいけどやり方がわからないという方は、まずはホームページの制作・運用に力を入れるのがおすすめです。地域密着型の建設業の方も、より多くの人に知ってもらうためにホームページの存在は役立つでしょう。
この記事では、建設業がホームページで集客を強化できるようになる方法を解説します。施策の例も紹介するので、具体例を参考にして進めたいという人は参考にして自社で活用してみてください。
建設業がホームページ制作に力を入れるメリット
まずは、なぜ建設業の方にホームページがおすすめなのかについて説明します。
会社の信頼性が向上する
今やホームページは、公開されているのが当たり前と認識されるようになってきています。そのため、ホームページを持っていないというだけで、「もしかしたら怪しい会社なのでは?」という誤解を生む可能性もあります。
また、ホームページにこれまでの建設実績や資格取得の現状などを記載することで、会社への安心感や信頼度の向上にもつながります。会社全体の信頼性を担保するためにも、ホームページ制作は有効な手段なのです。
より多くの潜在顧客の目に留まりやすくなる
ホームページは全世界のどこからでもアクセスが可能なので、チラシやDM(ダイレクトメール)での宣伝に比べてより多くの方に自分の会社を見つけてもらえるようになります。
特に建設業の場合、個人でも法人でも多くの費用がかかるため、一社に決め打ちではなくさまざまな建設会社を検討するでしょう。その際に、名前を知っている企業から検索してみようという人も多くいます。
名前を知るきっかけとして今はWebが主流なので、ホームページやSNSはこのように潜在顧客に対してのアピールとしてもとても有効なのです。
営業コストを削減できる
電話対応などの人の手で行う営業方法だと、人手も必要なうえに受付対応時間が限られてしまいますよね。一方でホームページの場合は、24時間365日、常に問い合わせ窓口を開くことができるので、平日に時間が取れないような人がターゲットでも問い合わせにつなげやすくなります。
また、問い合わせ内容を確認したうえで優先順位を付けて対応ができるため、緊急性の低い問い合わせで時間を取られてしまい、生産性が下がるという事態も防ぐことができるでしょう。
建設業特化!ホームページを制作する際の4つのポイント
次に、実際にホームページを制作する際のポイントを紹介します。建設業だからこそ意識してほしい要素に絞っているので、この4点は押さえておきましょう。
ペルソナに沿ったデザイン・キャッチコピーを意識する
建設業といっても、土木系の建設ができる大手の建設会社と、一軒家の建築に強みがある建築会社では想定しているペルソナは大きく異なるでしょう。そのため、自社のペルソナを改めて整理して、どのようなキャッチコピーが伝わりやすいのか、どのような印象を与えるデザインにしたいのかを検討しましょう。
例えば、おしゃれでモダンな一軒家を建てたい顧客に来てほしいなら、温かみのあるデザインより、落ち着いた色を基調にした直線的でスタイリッシュな印象のデザインにした方が顧客の求める要素に合致するでしょう。ホームページは会社の印象を左右する影響力があるので、デザインやファーストビューのコピーは特にこだわりましょう。
建設に対するこだわりや強みを押し出す構成にする
例えば一軒家の建築を得意としている企業の中でも、どのような建築が得意なのかは異なります。ファミリー向けの設計が得意、斬新な設計が得意、高級感のある設計が得意など、それぞれの得意分野やこだわりがあると思います。
ホームページでは、その会社としてのこだわりや建設に対する思いが伝わるような構成と表現を意識しましょう。こだわりが伝えきれていないホームページだと、他社と何が違うのかが伝わりきらず「他の建設会社でも変わらないから別の会社でもいいか」というように、チャンスを逃してしまう可能性もあります。
どのような考えや思いで建設に携わっているのかが多くの人に伝わるように、表現や構成を工夫しましょう。
建設実績は具体的に掲載する
建設物は安全性が第一なので、建設会社を選ぶ際にこれまでの実績や安全性を保つための取り組みに注目する人は多いといえます。そのため、これまでの実績の件数や実際の建設物の例などはできるだけ具体的にホームページでアピールするのがおすすめです。
過去の実績の中に顧客の理想とする建設物があれば依頼への期待度は高まるので、自社のペルソナが何を求めているかを考えて、実績としてアピールする案件を選定しましょう。
どのページからでも問い合わせできるように導線を整理する
ホームページは営業コストの削減になると説明しましたが、ホームページ上で問い合わせができる導線がしっかりと整理されていないと、営業ツールとしては不十分になります。
まずはホームページのTOPのわかりやすい位置に問い合わせボタンを配置する、目に留まるような色にするなど、だれが見ても「問い合わせ」というボタンを押せるように工夫しましょう。そのうえで、TOPから遷移したページ上でも問い合わせがしやすいような導線を組んでいきます。
下層のページになればなるほど複雑になるので、樹形図のように紙に書きだして整理するとまとまりやすいので試してみてください。
建設業のホームページ制作例を見たい方はこちら!
建設業のホームページの制作のポイントについて、文字で読んでもいまいちイメージできないという人は、NTTタウンページが作成した建設業のためのホームページテンプレートを参考にしてください。
1ページのプランはランディングページにおすすめのデザインで、5ページのプランは公式ホームページやサービスサイトにおすすめのデザインです。先ほど紹介した4つのポイントを盛り込んでいるので、自社のコンセプトに似ているものを見つけて参考にしてくださいね。
■業種別デザインテンプレートはこちら
■各デザインテンプレートの解説記事はこちら
建設業のホームページ制作で注意してほしい点
ホームページのコンテンツ制作に力を入れるあまり、無意識のうちに間違った方向性に進めてしまうことがあります。ホームページの成果を最大化させるためにも、制作の際の注意点も確認しておきましょう。
一方的な売り込みにならないようにする
ホームページで自社の強みや他社に負けない要素をアピールしようとしすぎると、売り込み感が強くなりユーザーとの温度差が生じてしまうことがあります。ユーザーは「会社のことを知りたい」という程度でホームページを見にきている場合もあるため、商品やサービスの売り込みばかりにならないようにしましょう。
サービス紹介ページなどの特定のページであれば売り込みのための表現をするのは問題ないので、ページごとの役割を考えて制作してください。
見た目の綺麗さにこだわりすぎないようにする
初めてホームページを制作する場合は特に、見た目が綺麗でおしゃれなホームページにしようとこだわる事業者の方も多くいます。
しかし、必ずしも見た目が綺麗なホームページが成果の出るホームページとは限りません。その綺麗さが想定しているターゲットから見て魅力的ではないなら意味がないためです。
見た目にこだわることも重要ですが、「想定しているターゲットから見て魅力的なホームページになっているか」という観点は忘れないようにしましょう。
建設業のWeb集客をもっと強化するための施策例
最後に、ホームページを公開した後にもっとWebでの集客を強化するための方法を紹介します。会社が想定するターゲット層によってどの施策が効果的なのかは異なるので、吟味しながら読んでみてください。
SEO:「エリア名+リフォーム」のような検索ワードに沿ったページを制作する
ホームページを持つ会社にとって、SEO(検索エンジン最適化)対策は欠かせない施策です。
そもそも自社のホームページをユーザーに見てもらうためには、検索エンジンの検索画面に表示されなければなりません。その検索結果も、1ページ目なら多くの人に見てもらえますが、5ページ目などになるとほとんど見られない可能性もあるのです。だからこそ、その検索結果で上位表示させるためのSEO対策が重要になります。
SEO対策と言っても幅広い施策があるので、まずはホームページ全体で「ねらうキーワード」を決めましょう。例えば川崎市でリフォームに強みを持っている企業であれば、「川崎 リフォーム」のようなキーワードが挙げられます。
ターゲットとしている人がどのようなキーワードで自社を知ってほしいのかを逆算して、検索ワードを検討しましょう。
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どのようなキーワードにしたら良いかわからない人は、まずはキーワード調査の方法について理解を深めましょう。
デジタルマーケティングにおけるキーワード調査について
MEO:顧客からの口コミを積極的に集める
MEOとはマップエンジン最適化のことで、SEOと意味は似ています。SEO対策は検索エンジンでの上位表示のためでしたが、MEO対策はGoogleマップのような地図サービスで上位表示させるための対策です。
建設業は地域密着型の事業展開をしている企業も多いので、近隣住民に自社のことを知ってもらうことが特に重要になります。チラシやDM(ダイレクトメール)なども効果はありますが、信用度が高いのは実際に利用してくれた顧客からの口コミです。積極的に良い口コミを集めることで評判が広まり、表示順位にも影響する可能性があるため、MEO対策の一貫として取り組んでみましょう。
コンテンツマーケティング:専門性と自社の魅力が伝わるコンテンツを作成する
ホームページでは、基本的な会社情報やサービスの紹介だけでなく、ブログのような記事コンテンツを発信することもできます。
ブログと言っても、日記のようなコンテンツではユーザーへのメリットが少ないため、建設業に関するお役立ち情報を発信するのがおすすめです。例えば、新築の家を建てたいと思ったときの必須準備や、リフォームにかかる料金目安など、ペルソナが知りたいと思う情報を記事にしましょう。
コンテンツを発信する際は、テーマもそうですが内容のボリュームや見せ方も重要なので、どのような記事なら見やすいかをユーザー視点で考えてコンテンツを作るようにしてください。
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ホームページのコンテンツ発信は重要ですが、低品質なものを大量に発信するとペナルティにつながることもあります。低品質コンテンツの見分け方や改善方法は以下で解説しています。
低品質コンテンツの記事
SNSマーケティング:会社や社員へのファンを作る
ホームページを公開したら、一緒にSNSも開設すると相乗効果が期待できます。今やインターネット検索と同じくらいSNSから情報収集をしている人が増えているため、SNSから会社のことを知って依頼までつながるケースも少なくないのです。
SNSで発信する内容は、商品・サービスの紹介というよりは社員の働き方や日常風景など、働く人や環境にフォーカスするのがおすすめです。SNSから会社や社員へのファンができれば、「この人だからこそ依頼したい」という確度の高い問い合わせにもつながる可能性があります。
SNSは基本的に無料で始められますが、運用面でも演出面でも社員の協力が必要なので、人的コストも併せて検討しましょう。
動画マーケティング:自社の建設へのこだわりを映像で伝える
SNSの一貫として、YouTubeのような動画投稿サイトでの発信も施策の一つです。特に建設業であれば、これまで手掛けた案件について映像で紹介することで、臨場感が伝わりやすくなります。
また、社員へのインタビューなども、SNSと同様に会社へのファンを作る施策として有効です。しかし撮影機材や編集費用など一定のコストはかかってしまうため、どのような手法がターゲットに一番リーチできるかを整理してから検討を進めましょう。
建設業の事業者さまに向けて、ホームページで集客する方法を解説しました。Webでの集客に挑戦できていなかった方、以前挑戦してもあまり効果が出なかったという方は、この記事を参考にしてホームページの新規制作やリニューアルを検討してみてください。
とはいえ、専門的な知識がないまま進めるのが不安という方は、ぜひNTTタウンページにご相談ください。ホームページに関する資格や専門スキルを持つスタッフが、新規制作の際の不安やリニューアルに関する疑問に対して丁寧にサポートいたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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2019年のサービス提供開始以降、累計45,000件を超えるホームページを制作・運用し、個人事業主、中堅・中小企業をはじめとした多くのビジネスオーナーさまにご利用いただいてきました(2025年3月現在)。
これまで培ってきたNTTグループの知見とノウハウを活かして、多種多様なサービスと充実のサポート体制で、忙しいビジネスオーナーさまのホームページ制作から公開後の運用に至るまで、責任を持ってサポートいたします。

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