最終更新:2025年6月
ホームページのコンテンツの中で、商品やサービスの効果を強くアピールする方法の一つに「ビフォーアフター紹介」があります。サービスや商品を使用したことによる変化を視覚的に伝えることにより、ユーザーの関心を引き、購買行動を促す効果が期待できます。
本コラムでは、ビフォーアフター紹介がもたらすホームページへの影響について詳しく解説します。
ホームページにおけるビフォーアフター紹介の概要
まずは、ホームページのコンテンツにおけるビフォーアフター紹介の基本について解説します。
ビフォーアフター紹介とは?
ビフォーアフター紹介は、特定のサービスや商品の利用前後の変化を画像や写真で視覚的に伝える手法です。 例えば、ダイエットの前後の写真や、リフォーム後の家の様子などが代表的な例です。
こうした変化をホームページに掲載することで、訪問者に具体的な成果をイメージさせることができ、興味を持ってもらい行動の促進につながります。
ホームページで活用すると効果的な理由
ビフォーアフター紹介がホームページで効果的な理由は以下の通りです。
- 直感的に伝えられる
- 言葉だけでは伝わりにくい変化が一目で理解できるため
- 信頼性が向上する
- 実際の事例を掲載することで誇張ではなく事実であることを証明できるため
- コンバージョンにつながる
- 変化を見た訪問者が、「自分も試してみたい」と行動を起こしやすくなるため
「百聞は一見にしかず」という言葉通り、視覚的な情報は言葉以上に説得力があります。訪問者がすぐに変化を認識できるため、上記以外にもホームページ滞在時間が伸びるなど、より詳しい情報を求める行動につながるでしょう。
ビフォーアフター紹介をする際の注意点
ビフォーアフター画像は商品・サービスの印象に大きく関わるため、広告基準が厳しく定められています。
特に医薬品や医療機器、化粧品など、薬機法の対象となる製品は「医薬品等適正広告基準」という基準があり、虚偽の広告や誇張な表現の広告にならないように注意が必要です。
また、薬機法の対象外の商品でも、景品表示法で「優良誤認表示の禁止」が定められているため、ユーザーに対して実際の効果以上のビフォーアフターを紹介して、商品の効果を誤認させるような広告は禁止されています。
よりインパクトを出したいと思っても、誇張した表現や誤解される表現にならないように注意しましょう。
※参照:厚生労働省 医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等について
ビフォーアフター紹介の心理的効果
ビフォーアフター紹介によるホームページ訪問者への心理的効果には、以下のようなものがあります。
「自分も同じ結果を得られるかも」と思わせる
ビフォーアフター紹介の最大の効果は、ユーザーに「自分も同じように変われるかもしれない」という期待感を持たせられることです。これにより、購入や申し込みへのハードルが低くなります。
例えば、フィットネスジムのホームページでは、「トレーニング開始前」と「数カ月後」の写真がよく掲載されていますが、あれは「努力すればこのような成果が得られます」と伝えるための工夫です。開始前の体型が自分と似ていれば似ているほど、興味関心を向上させることができるでしょう。
購入・申し込みの決断を後押しする
変化前後のビジュアルを見せることで、ユーザーがサービスの価値を理解しやすくなり、問い合わせや購入などの具体的な行動につながる可能性があります。
「このサービスに申し込めば、こんな変化を得られるかも」という心理的効果がビフォーアフター紹介の強みであるため、CTAボタン(ユーザーに特定の行動を促すためのボタン)の近くに配置すると、より効果が出やすいと言えるでしょう。
ビフォーアフター紹介の効果的な表示方法3選
次に、ビフォーアフター紹介の具体的な活用例を紹介します。
ビフォーアフター紹介の最大の強みは、視覚的なインパクトです。文章だけでは伝えにくい変化も、画像や動画を用いることで強く印象づけることができます。
ここではビフォーアフター画像をホームページで紹介する際の効果的な方法を紹介します。
スライダー形式で画像を紹介する
1枚の画像の中で、ユーザーが操作バーをドラッグして左右に動かすことでビフォーアフター画像を比較できる形式です。画像を2枚用意してコードを組むことで表示できるので、比較的取り入れ易いと言えます。
しかし、ユーザー自身で操作して確認してもらう形式なので、「ドラッグすることで操作ができる」ということが伝わらないと意味のない表示になってしまいます。そのためこの形式を採用する際は、操作バーを目立たせたり、ドラッグすることで操作ができることを説明文でしっかりアピールしたりなど、工夫が必要でしょう。
アニメーションを活用して変化の過程を伝える
ビフォーアフターの写真や画像をただ並べるだけでなく、アニメーションで変化していく演出を加えて表現する方法もあります。グラデーションのように変化がわかると、よりユーザーへのインパクトも期待できるでしょう。
どのようなアニメーションを活用するかによって難易度は変わるため、ホームページ制作にかけられる時間と予算を考えて、どのような表現にするか検討してください。
動画で変化の状態をリアルに伝える
写真でのビフォーアフター比較だと、加工などによる虚偽の広告なのではないかと疑う人も一定数いるでしょう。その点、動画であれば写真に比べて加工が難しく、信頼性やリアルさを伝えやすいと言えます。
動画の撮影・編集の手間はかかりますが、より信頼性の高いビフォーアフター紹介にしたいと考えている方はこの方法がおすすめです。
ビフォーアフター紹介の信頼性を向上させる工夫
画像に加えて詳細な事例情報を記載する
ユーザーは商品やサービスのビフォーアフター画像に対して、「本当に効果があるのか?」と疑問を持つことが多いです。そのため、実際の事例の詳細情報を紹介することで、その疑念を払拭し、信頼感を高めることができます。
例えば、美容クリニックのホームページでは、患者のビフォーアフター写真とともに「施術内容」「所要時間」「患者の声」を掲載することで、訪問者の安心感が増し、コンバージョン率の向上につながるでしょう。
口コミと組み合わせて信憑性を高める
ただ写真を掲載するだけでなく、実際のお客さまの声やレビューと組み合わせることで、よりリアルな情報を提供することができます。
例えば、施術前後の感想やインタビュー動画などがおすすめです。お客さまがどのように変化を感じたか、どの程度満足したかを共有することで、信憑性につながりますよ。
ビフォーアフター紹介を掲載したホームページのSEO対策・SNSの活用
SEO対策:検索順位向上につながるキーワードの選定
検索エンジンは、ユーザーの疑問を解決するコンテンツを評価するといわれています。そのため、次のようなキーワードを記事内に含めることで、検索結果に表示されやすくなります。
- 「ビフォーアフター事例」
- 「成功事例」「施術効果」「改善例」
- 「実際に試したレビュー」
また、ビフォーアフター紹介の画像にALTタグや説明文を適切に設定すれば、画像検索に表示されやすくなり、ホームページへの流入を増やすことができるでしょう。
SNS:プラットフォーム別で使い分けて発信
SNSでは、ビフォーアフターの変化がわかりやすいコンテンツが拡散されやすい傾向にあります。
- ビジュアル重視のプラットフォームであることから、ビフォーアフター写真が人気です。
- X(旧Twitter)
- 「#私のビフォーアフター」などのハッシュタグを活用し、視聴者が投稿しやすい環境を作りましょう。
- ショート動画
- 一定間隔で撮影した静止画をつなぎ合わせて動画にするタイムラプスを活用すればテンポよく変化を見せることができます。
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ホームページとSNSを連携して効果を高める方法については、こちらで解説しています。
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ビフォーアフター紹介の重要性についてご理解いただけたでしょうか。ホームページは単なる情報提供の場ではなく、訪問者にインパクトを与え、行動を促すためのツールと考えてください。
ビフォーアフター紹介を効果的に活用すれば、サービスや商品の価値を視覚的に伝え、訪問者の信頼を得ることができます。 適切なデザインとリアルな変化の見せ方を工夫することで、ホームページの魅力はさらに向上するでしょう。今回紹介したポイントを取り入れ、ユーザーに伝わるホームページデザインを実現しましょう。
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