ホームページビルダーとは

「ホームページビルダー」と聞くと、懐かしく思われる方がいらっしゃるかもしれません。ですが、こちらの記事では、「ホームページビルダー」と聞いて多くの方が思い浮かべるであろうジャストシステム社が開発・販売している「ホームページ・ビルダー」とは異なり、ホームページを作成するツールやプラットフォームなどのことについて解説します。ひと昔前は、ソースを記述してホームページを作成することが一般的でしたが、現在はこのホームページビルダーを利用してホームページを作成するのが一般的になりました。こちらの記事では、そのホームページビルダーについて紹介します。

ホームページビルダーとは

先ほども紹介しましたが、ホームページビルダーとはホームページを作成するツールやプラットフォームなどです。これらはHTMLやCSS、JavaScriptなどのホームページを作るための言語を記述しなくても、静的なホームページはもちろん、動的なホームページも作成することができます。まずは、このホームページビルダーが一般的になった経緯についてご紹介します。

ホームページビルダーの誕生

世界発のホームページビルダーはSausage Software社によって開発された「HotDog」といわれるHTMLエディタのソフトウェアといわれています。こちらを利用することで、従来ソースコードを記述していたホームページの制作がソフトウェア上で作成できるようになりました。ですが、先ほど紹介したジャストシステム社が取り扱っている「ホームページ・ビルダー」の開発は1994年に日本IBMの大和開発研究所がバージョン1.0を開発しております。そのため商用という意味で世界初のホームページビルダーは「HotDog」といえるかもしれません。

ホームページビルダーが登場した結果

ホームページビルダーが世の中に登場した結果、インターネットの世界は大きく変わることになりました。
 従来、専門家や技術者を中心に作成したホームページが誰でも簡単にホームページを作成できるようになった事で、個人や小規模企業もインターネット上に存在できるようになりました。
 この事実は、いわゆる専門的な担当者を必要としないことで大幅に制作コストを削減できるようになった事と、更新などの運用においても自身の任意のタイミングでホームページを編集できるなど、シームレスな対応が実現しました。

ホームページビルダーの種類

では、現在ホームページビルダーにはどのようなものがあるのでしょうか。こちらでは、著名なホームページビルダーをいくつかご紹介します。

  • Wix:2.5億人以上(2024年10月時点)が利用。日本語対応、日本語サポートあり
  • Squarespace:430万人以上(2024年10月時点)が利用。日本語未対応 
  • Weebly:3000万人以上(2024年10月時点)が利用。日本語サポートなし
  • ペライチ:約50万人(2024年10月時点)が利用。日本企業
  • Goope:東証プライム企業GMOインターネットのグループ企業が提供

2024年10月 NTTタウンページ社調べ

ホームページビルダーの種類

オンライン型ホームページビルダー

①クラウドベースでインターネットを介してアクセスするため、どこからでも作業が可能です。
②多くの場合、直感的なドラッグ&ドロップ機能が存在しているため初心者でも簡単に操作ができます。
③サービス提供者がソフトウェアを自動更新するため、常に最新の機能が利用可能です。

インストール型ホームページビルダー

①コンピューターにインストールして利用するローカルベース。インターネットが無くても利用できます。
②プログラミング知識があれば自由に設計が可能なカスタマイズ性を備えています。
③ユーザー自身がソフトウェアの更新やバックアップを管理する必要があります。

人気のあるソフトウェア

ホームページ制作で利用するソフトウェアのうち、今非常に人気があるのが、WordPressといわれるCMS(コンテンツ管理システム)で、ホームページビルダーの内に分類されるものではありません。WordPressはブログを作成するためのソフトウェアとして2003年に開発されましたが、簡単にブログをはじめられるとして人気を集めました。利用者が増えるにつれて機能が拡張され、現在ではブログに限らず、コーポレートサイト、オンラインショップなどのさまざまなウェブサイトやホームページを作成できるCMSとして広く利用されています。

ホームページビルダーを選ぶ基準

初心者向け

①初心者向けのシンプルな操作性でドラッグ&ドロップ機能があるかどうかといった使いやすさ
②豊富なテンプレートから選べ、デザインが美しいかどうかなどの質と量。
③テンプレートだけでは再現できない、自身の好みに合わせてカスタマイズが可能であること。
④実際に操作性を体感できる無料プランがあるかや総合的にリーズナブルな価格設定がされている。
⑤サポートが充実しているか、また利用者のコミュニティなどでFAQなどの事例が豊富に存在する。
⑥SEO(検索エンジン最適化)といったホームページのデザイン以外の機能に対応しているか。

上級者向け

①HTML、CSS、JavaScriptなどのカスタムコードを自由に追加や編集が可能であるか。
②多彩なプラグインやアドオンを追加することができ、機能拡張が容易であるか。
③サイトの読み込み速度や、パフォーマンスを最適化する設定ができるかどうか
④詳細なSEO設定が可能で、高度なSEO対策が施せるツールが利用できるかどうか
⑤他のデータベースとの統合が容易に可能かどうか。
⑥アクティブな開発者のコミュニティがあり、サポートやリソースが豊富であるかどうか。
⑦高度なセキュリティ機能が備わっており、最新のセキュリティ対策が取られているか。
⑧サイトやホームページの規模が拡大してもパフォーマンスが維持できるか。
⑨CMSのバックエンドがカスタマイズ可能で、複雑な構成も対応可能か

ホームページビルダーを利用するにあたって、初心者向けと上級者向けでは異なる部分があります。
また、上級者向けの内容においても比較的容易な面もあるため、ご自身にあったホームページビルダーの利用を推奨します。

ホームページビルダーを利用するにあたってのメリットとデメリット

メリット

①コーディングの知識がなくても、直感的な操作で簡単にホームページを作成できます。
②デザイン性の高いテンプレートが多数用意されており、スピーディに作成できます。
③ウェブデザイナーを雇う必要がないため、コストを抑えることができます。
④テンプレートによりデザインやレイアウトの一貫性を保ちながら、全体のイメージ統一ができます。
⑤多くのホームページビルダーはユーザーサポートや豊富なFAQや事例を提供しています。

デメリット

①特定の機能やデザインを実現するために、カスタマイズの自由度が制限されることがあります。
②ホームページビルダーによっては、操作性と引き換えにサイトの読み込み速度が遅くなることがあります。
③SEOの最適化が難しい場合があり、検索エンジンの検索結果ランキングに影響することがあります。
④他のプラットフォームに移行する際に、データやデザインを引き継ぐのが難しいことがあります。
⑤基本プランは無料でも、商用として利用する場合の機能を使うためには有料が一般的です。


以上、こちらの記事ではホームページビルダーについて紹介しました。企業がホームページを保有しインターネット上で、店舗を開く事はごく一般的になりました。ですが実店舗同様、お店を開業した後に何もしなくても売り上げが上がるか、と言うとそういうわけにはいきません。
実店舗を運営するのと同様に、インターネット上のお店であるホームページも運用しなければなりません。そこで、実際のお店や事業の切り盛りはビジネスオーナーさまが行い、インターネットのお店はプロに依頼するのもひとつの方法です。
ホームページを制作したが、あるいは制作したいが運用が不安というお忙しいビジネスオーナーさまは、ぜひNTTタウンページのデジタルリードをご検討ください。NTTタウンページではデジタルマーケティングの資格を持った担当がホームページの企画、制作、運用の一貫したサービスでビジネスオーナーさまをサポートします。
詳しくはお問い合わせください。

・WordPressは、WordPress ファウンデーションの登録商標または商標です。
・Wixは、Wix .com Ltd. の登録商標または商標です。
・ホームページ・ビルダーは、株式会社ジャストシステムの登録商標または商標です。
・SquarespaceはSquarespace社の登録商標または商標です。
・WeeblyはSquare社の登録商標または商標です。
・ペライチは株式会社ペライチの登録商標または商標です。
・GoopeはGMOペパボ株式会社の登録商標または商標です。