ユーザーインターフェース(UI)の重要性が簡単にわかる!改善策も

最終更新:2025年7月

Webサイトの制作に関わったことがある方であれば、「ユーザーインターフェース(UI)」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、その意味を正確に説明できる方は意外と少ないかもしれません。
UIは、しばしばデザインやレイアウトと混同されがちですが、成果を生み出すWebサイトを制作するうえで非常に重要な要素です。本コラムでは、UIの基本的な意味からその重要性、ユーザー体験(UX)との違いまでをわかりやすく解説します。ぜひこの機会にUIの本質を理解し、Webサイト制作に活かしてみてください。

ユーザーインターフェース(UI)とは?

ユーザーインターフェース(UI)とは、専門的に言えば、「ユーザーと、そのユーザーが利用するシステムやサービスとの接点」を指します。もう少し具体的に言うと、パソコンやWebサイト、アプリなどにおける画面、メニュー、アイコン、ボタンなど、ユーザーが目にしたり操作したりするすべての要素がUIに該当します。
UIがユーザー目線で丁寧に設計されているサービスやシステムは、直感的に使いやすく、快適さや便利さを感じることができます。一方で、ユーザーの視点が欠けたUIは、操作がわかりにくく、使いづらさや不便さを感じさせてしまい、結果としてユーザーの離脱を招くこともあります。
つまり、システムやサービスを開発する際に、UIは単なる見た目の問題ではなく、ユーザーの満足度やビジネス成果に直結する非常に重要な要素なのです。

ユーザーインターフェース(UI)が注目されはじめた背景

近年、デジタル化の進展により、ユーザーインターフェース(UI)の重要性はますます高まっています。ここでは、その背景となる3つの理由を解説します。

機能性に加えてユーザー体験(UX)への関心が高まっている

新しいシステムやサービスが次々と登場する現代において、単に「機能が優れている」だけではユーザーの心をつかむことは難しくなっています。
ユーザーにとっての「使いやすさ」や「見やすさ」といった体験の質が、サービスの評価や継続利用に直結するようになってきました。
そのため、UXの質を高めるための要素として、UIの設計は欠かせない存在です。優れたUIは、ユーザーの操作をスムーズにし、目的達成までのストレスを最小限に抑えます。逆に、複雑で使いにくいUIはUXを損ない、ユーザーの離脱を招く原因となります。

マルチデバイス対応が必須になってきている

現代のユーザーは、パソコン、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチなど、さまざまなデバイスを使い分けています。そのため、どのデバイスでも快適に操作できるよう、レスポンシブで柔軟なUI設計が求められています。
画面サイズや操作方法が異なる環境でも、ユーザーが迷わず使えるUIを提供することは、ユーザー満足度の向上に直結します。

機能面で競争優位性を確立することが難しくなっている

競合がひしめく市場において、「使いやすさ」や「信頼性」は、ユーザーがサービスを選ぶ際の大きな判断基準となります。
直感的でわかりやすいUIを提供できれば、ユーザーの満足度が高まり、リピーターやファンの獲得につながります。さらに、UIの質がブランドイメージにも影響を与えるため、ビジネス成果に直結する重要な優位性を築く要素となるのです。

ユーザーインターフェース(UI)の重要性

UIは、ユーザー体験(UX)の質を大きく左右する要素のひとつです。ここでは、UIがなぜ重要なのかを3つの観点から詳しく解説します。

第一印象を左右するため

ユーザーがシステムやサービスに初めて触れたとき、最初に目にするのがユーザーインターフェース(UI)です。
そのUIが「わかりやすい」「操作しやすそう」と感じられるものであれば、ユーザーは安心感や信頼感を抱き、「また使いたい」「また訪れたい」と思うようになります。
逆に、見た目が雑然としていたり、操作が直感的でなかったりすると、ユーザーは戸惑いや不安を感じ、離脱の原因となってしまいます。UIは、ユーザーとの最初の接点であり、第一印象を決定づける重要な要素なのです。

ユーザビリティの質を決めるため

ユーザーインターフェース(UI)の設計が優れていればいるほど、ユーザーにとっての「使いやすさ(ユーザビリティ)」が高まります。特に重要なのは、直感的に操作できることです。

たとえば、以下のような工夫が挙げられます。

  • ボタンの色や配置が直感的でわかりやすい
  • メニューが整理されており、必要な情報にすぐアクセスできる
  • 誤操作を防ぐための適切なボタンサイズや配置がされている

こうした配慮があるUIは、ユーザーのストレスを軽減し、UXの向上につながります。

ビジネス成果の向上につながるため

ユーザーインターフェース(UI)の改善は、ビジネスにおいても大きな効果をもたらします。

<UIから成果につながる例>

CV(コンバージョン)の増加
購入や問い合わせなどのアクションが増える
リピーターの増加
使いやすいUIは再訪の動機になります
ブランドイメージの向上
UIの印象は、サービスや企業のイメージに直結します

つまり、UIは単なる「見た目」ではなく、ユーザーの行動や感情、そしてビジネス成果にまで影響を与える戦略的な要素なのです。

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ホームページのコンバージョン率を向上させる対策をCRO(コンバージョン率最適化)と言います。この対策について詳しく知りたい方は、以下の記事も確認しましょう。
ホームページのコンバージョン率最適化(CRO)について

ユーザーインターフェース(UI)とユーザー体験(UX)との違い

これまでの章でも「UX(ユーザー体験)」という言葉が登場しましたが、ここでは改めて、UI(ユーザーインターフェース)との違いについて整理しておきましょう。

ユーザー体験(UX)とは?

UX(ユーザー体験・ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーが製品やサービスを利用する中で得られるすべての体験をさします。これは、利用前の期待から、利用中の感情、利用後の満足感に至るまで、ユーザーの思考・感情・行動などを含む広範な概念です。

UXには以下のような要素が含まれます。

楽しさ・感動
使っていて楽しい、感動する、満足感がある
利便性
目的をスムーズに達成できる
効率性
操作や案内がわかりやすく、無駄な手間がかからない
信頼性
安心して使える、トラブルが少ない
ブランドイメージ
サービスや企業に対する印象や信頼感

【関連記事】
UXについては以下の記事で詳しく説明しています。UIとUXへの知識を深めて、自社サイトをブラッシュアップしましょう。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは

ユーザーインターフェース(UI)とユーザー体験(UX)の関係と相違点

UIとUXは密接に関係していますが、目的と役割が異なります。

UIの目的
ユーザーが製品やサービスを「直感的に、ストレスなく操作できる」ようにすること
UXの目的
ユーザーに「良い体験」を提供し、満足度を高め、継続的な利用につなげること

UIは、UXを構成する要素のひとつです。たとえ機能が優れていても、UIが使いにくければユーザーはストレスを感じ、UXは損なわれてしまいます。
逆に、UIが優れていても、サポート体制やサービス内容に問題があれば、UX全体としては満足できない体験になることもあります。

ユーザーインターフェース(UI)はユーザー体験(UX)を支える土台

UIは、UXを向上させるための重要な手段のひとつです。しかし、UXを高めるには、UIだけでなく、サービス全体の設計や運用、サポート体制など、あらゆる接点での体験を総合的に考える必要があります。

ユーザーインターフェース(UI)設計のポイント

ユーザーインターフェース(UI)を設計する際に最も重要なのは、ユーザーがストレスなく、迷わず、直感的に操作できることです。ここでは、UIを考えるうえで押さえておきたい代表的なポイントを3つに分けてご紹介します。

ユーザー中心設計 (User-Centered Design)を意識する

ユーザー中心設計とは、ユーザーのニーズや行動、利用環境を深く理解し、それに基づいてUIを設計する考え方です。
例えば、ペルソナやカスタマージャーニーマップを活用し、具体的な利用シーンを想定して、ユーザーの視点で情報設計や導線設計を最適化するというイメージです。
ユーザーの立場に立って設計することで、「これは何だろう?」「次にどうすればいいの?」とユーザーを迷わせない、使いやすく満足度の高いUIが実現できます。

視覚的な分かりやすさと操作性を重視する

視覚的なデザインは、UIの使いやすさに直結します。以下のような点に配慮することが大切です。

文字の視認性を高める
フォントの種類・サイズ・色、背景とのコントラストを考慮し、文字が読みやすいようにする
情報をグループ化する
優先順位をつけて情報を配置することで、目的の情報にすぐたどり着けるようにする
統一感とわかりやすさのバランスを意識する
ボタンやアイコン、ナビゲーション、言葉遣いなどに一貫性を持たせ、迷いを減らす。特に目立たせたいボタンは、サイズ・配置・間隔を工夫し、統一感を持たせつつクリックやタップがしやすいように設計する(特にモバイル端末では指の大きさに配慮)

アクセシビリティに配慮する

年齢、性別、身体的な能力に関係なく、誰もが快適に利用できるUIをめざすことも重要です。

<注意すべき点>

  • 色のコントラスト比を適切に設定する
  • 文字サイズの拡大に対応する
  • 画像には代替テキスト(altテキスト)を設定する

アクセシビリティに配慮したUIは、より多くのユーザーにとって使いやすく、満足度の高い体験を提供することができます。

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アクセシビリティの基本的な情報からおさらいしたい方は、以下の記事がおすすめです。
アクセシビリティとは?


本コラムでは、ユーザーインターフェース(UI)の基本的な意味から、その重要性、ユーザー体験(UX)との違い、そしてUI設計のポイントまでを解説してきました。
UIは単なる「見た目」ではなく、ユーザーの満足度やビジネス成果に直結する重要な要素です。優れたUIは、ユーザーにとっての使いやすさや安心感を生み出し、リピーターの獲得やブランドイメージの向上にもつながります。
また、UXを高めるためには、UIだけでなく、サービス全体の体験設計が求められます。UIはその中でも、ユーザーとの最初の接点として非常に大きな役割を果たします。


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