編集:2026年1月

弁護士事務所の集客は、今や「ネット検索」が第一接点となっており、検索時に上位に表示されるかどうかが相談件数を大きく左右します。
本記事では、弁護士事務所がSEOを行うべき理由から、具体的な施策・費用相場までを体系的に解説します。集客をもっと強化したいと考えている弁護士事務所の方は、ぜひ参考にしてください。
弁護士がSEO対策を行うべき理由とは?

弁護士や法律事務所にとって、SEO対策は単なるWebマーケティングの一手段ではなく、相談者との出会いを生むための必須戦略となっています。ここでは、弁護士がSEOを行うべき主な理由を解説します。
ネット集客が法律相談の第一接点になっているため
現代では、法律相談を検討する多くの人がまずインターネットで検索します。たとえば、「離婚 弁護士 東京」「相続 弁護士 無料相談」などの具体的なキーワードで調べ、上位に表示された事務所を比較・検討するのが一般的です。
そのため、SEO対策を行わなければ潜在的な相談者に見つけてもらえず、競合に顧客が流れてしまう可能性もあります。
広告依存から脱却して長期的な集客基盤を作れるため
すぐに効果が出るWeb集客の手段として、Web広告がよく例に挙げられますが、これらはクリック単価高騰のリスクや、広告を止めれば成果が止まってしまうというデメリットがあります。
一方でSEOは、「検索上位」という資産を作ることで、長く集客を続けられるのが強みです。効果が安定するまでには6ヶ月〜1年程度の期間を要するため、広告と比べて即効性は劣りますが、一度評価が定着すれば広告費をかけずに安定した相談経路を維持できるため、中長期的には費用対効果が高いと言えます。
競合事務所との差異化と信頼性の獲得につながるため
SEO対策として専門性のある記事コンテンツや解決事例を発信すれば、検索上位に表示されるだけでなく、読者に「この事務所は信頼できる」と感じてもらいやすくなります。
特に弁護士事務所のサイトでは、専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)が問われるため、SEO対策であるのと同時にブランディング強化の手段にもなります。
6ステップで集客強化!弁護士事務所に必要な基本のSEO対策

ここでは弁護士事務所のSEO対策に必要な作業について、キーワード選定から効果測定と改善まで流れに沿って解説します。
キーワード選定:相談につながる言葉を洗い出す
弁護士事務所のSEO対策の第一歩は「キーワード選定」です。ユーザーが実際に入力するキーワードを予測し、それに応じたページや情報を用意することが、SEOの成果を左右します。
検索するキーワードからは、相談者の状況や検索した意図、ニーズが推定されます。たとえば以下のようなケースが想定されます。
| 検索キーワード例 | 想定される相談者の状況 | 検索意図・ニーズ |
|---|---|---|
| 離婚 弁護士 東京 | 配偶者との離婚を具体的に検討しており、東京都内で相談できる弁護士を探している | 今すぐ離婚問題の解決を依頼したい(行動フェーズ) |
| 相続 弁護士 大阪 無料相談 | 相続トラブル(遺産分割・遺留分など)が発生し、無料で初回相談できる弁護士を探している | 実際に依頼する前に費用感や対応方針を確認したい(比較検討フェーズ) |
このように、検索キーワードは、「相談につながる言葉」を見極める重要な手掛かりです。
効果的なキーワードの具体例は、「弁護士事務所におすすめのキーワード戦略|キーワード例90選付き!」で詳しく解説しています。
競合サイトの調査・分析:上位事務所の戦略を把握する
SEOで成果を出すためには、競合サイトの分析が欠かせません。
競合調査では、実際に検索結果で上位表示されているページを確認しましょう。どんなサイト構成や内容が評価されているのかを具体的に知ることで、自社の改善点を具体的に把握できます。
競合を分析する際のチェック項目
- ページ構成
- 検索意図の適合度
- E-E-A-T要(専門性・権威性・信頼性・体験談)
- CV導線(問い合わせフォームや電話ボタンへの導線)
- コンテンツの粒度(情報の深さ・網羅性)
- 構造化データの設置
- 内部リンクの構造
- ローカル要素(Googleビジネスプロフィールとの連携)
コンテンツSEO:相談者の不安を解消する情報を発信する
弁護士サイトでは、検索意図に正確に応え、ユーザーの不安を解消する質の高い情報発信が鍵です。
たとえば「離婚 弁護士 〇〇市」で検索する人は、単に情報を探しているだけではなく、「どのような手続きが必要か」「費用はいくらかかるか」「どんな弁護士が対応してくれるか」といった具体的な不安や疑問を抱えています。悩みに対して正確でわかりやすい回答を作ることで、検索エンジンからも利用者からも高く評価されるのです。
コンテンツSEOの対策については、「コンテンツSEO対策|E-E-A-Tと検索意図を満たすページの制作」で詳しく解説しています。
テクニカルSEOと外部対策:Googleに伝わるサイト設計と信頼を得る仕組みを構築する
テクニカルSEOとは内部施策の一つで、サイトの構造・表示速度・安全性などの技術的要素を最適化し、Googleが正しく理解・評価できるようにすることを指します。先ほど紹介したコンテンツSEOも内部施策に含まれます。
たとえば、いくらコンテンツの質が高くても、サイト構造が複雑だったり表示速度が遅かったりすると、検索順位は上がりにくくなります。そのため、内容の見やすさを裏から支えるのがテクニカルSEOなのです。
一方で、外部対策では、他サイトからのリンク(被リンク)や外部メディアへの露出を通じて、第三者から信頼されている事務所であることをGoogleに示します。これにより、検索エンジンからの信用度が向上して、検索順位に影響を与えると言われています。
テクニカルSEOについては「テクニカルSEO対策|検索エンジンとユーザーの両方にやさしい設計」で詳しく解説しています。
また、外部対策については、「外部対策|信頼を可視化するリンク獲得・露出戦略」を確認してください。
ローカルSEO:Googleマップと情報を連携する
弁護士サイトは、近場で相談できる人を探すための検索ワードとして、「弁護士 〇〇市」「法律相談 △△駅」などの「地域+業種検索」からの流入が多いと考えられます。そのため、Googleマップ(ローカル検索)上での最適化(=ローカルSEO)も通常のSEOと同様に重要になります。
ローカルSEOの具体的な施策については 「ローカルSEO対策|地域検索で選ばれる仕組みづくり」 で詳しく解説しています。
【関連記事】
ローカルSEOはMEOとも呼ばれます。MEOとはどのような仕組みなのか知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
MEOとは?効果・費用・始め方を初心者にもわかりやすく解説
効果測定と改善:PDCAを回し続ける
SEO対策は「設定して終わり」ではなく、定期的に成果を測定し、改善を続けるPDCA設計が重要です。PDCAとは、以下のサイクルを繰り返して成果を高める考え方のことを言います。

このように計画を立てて実行し、改善を繰り返すことで集客効率を高めることができるでしょう。
加えて、SEO対策の成果を可視化するためには、次のような指標を定期的に確認しましょう。これらのデータをもとに改善策を講じることで、SEOの効果を継続的に向上させることができます。
- 検索順位
- 自然検索流入数
- クリック率(CTR)
- 滞在時間・直帰率
- CV(問い合わせ・予約)数
弁護士事務所におすすめのキーワードの選び方|キーワード例90選付き!
- 「法律相談ジャンル」+「地域名」のキーワード
- 「離婚」「相続」「交通事故」など具体的相談内容のキーワード
- 競合調査を踏まえたロングテールキーワード
- 費用・条件に関するキーワード
- 手続き・解決方法キーワード
- ターゲット別キーワード
- 相談形態・エリア特化キーワード
- ブランド・ネームキーワード
- トレンド・ニュース連動キーワード
ここでは、検索上位を狙いやすく、実際の相談にもつながりやすい代表的なキーワードパターンを9タイプに整理して紹介します。
また、章末では、弁護士業務領域別キーワード例90選をダウンロード資料としてまとめているので、ぜひご活用ください。

以下は、登録不要でダウンロードできる「弁護士業務領域別キーワード例90選」です。ぜひご活用ください。
「法律相談ジャンル」+「地域名」のキーワード
法律相談は地域に根差した内容が多いため、「相談内容」と「地域名」を掛け合わせた検索キーワードは高い割合を占めます。
▼キーワード例
・離婚 弁護士 東京
・相続 弁護士 名古屋
「離婚」「相続」「交通事故」など具体的相談内容のキーワード
相談内容を軸にしたキーワードは、検索ボリュームが多く、顕在的なニーズ(今すぐ相談したい層)を狙えるため、成果につながりやすい領域です。
▼キーワード例
・離婚 弁護士 無料相談
・相続 弁護士 遺留分
競合調査を踏まえたロングテールキーワード
より具体的な複数の単語を組み合わせたロングテールキーワードは、検索ボリュームは小さいことが多いものの、ターゲットに響きやすく上位表示されやすいのが特徴です。
▼キーワード例
・離婚 弁護士 養育費 東京
・相続 登記 弁護士 大阪
費用・条件に関するキーワード
「費用」「無料」「報酬」「着手金」などのワードは、問い合わせ率の高いキーワード群として必ず押さえましょう。
▼キーワード例
・弁護士 費用 相場
・離婚 弁護士 無料相談
手続き・解決方法キーワード
「手続きの流れ」「対処法」といったキーワードは、潜在層への早期接触に有効です。
▼キーワード例
・離婚 調停 流れ
・相続 放棄 手続き
ターゲット別キーワード
法人向け/個人向け、男性向け/女性向けなど、ターゲットを意識してキーワードを選定することでCV率の向上が期待できます。
▼キーワード例
・顧問 弁護士 中小企業
・離婚 弁護士 女性専用
相談形態・エリア特化キーワード
オンライン相談や特定駅・地域に限定したキーワードは、「相談しやすさ」の訴求が期待できます。
▼キーワード例
・弁護士 オンライン相談
・弁護士 〇〇駅近く
ブランド・ネームキーワード
事務所名や所属弁護士名での検索は、ブランディングにおいて欠かせません。
▼キーワード例
・〇〇法律事務所
・弁護士 △△□□
トレンド・ニュース連動キーワード
社会的なニュースや法改正に連動したテーマは、短期的ではあるものの検索が急増しやすいと言えます。
▼キーワード例
・インボイス制度 弁護士
・改正民法 相続
弁護士事務所のSEO対策はページ構成から!8つのコンテンツ例
- トップページ|信頼と門性を一瞬で伝える
- 業務内容ページ|専門分野ごとにSEO最適化を意識する
- 解決事例ページ|実績の根拠を示して信頼を補強する
- 費用ページ|不安を解消する透明性の証明を意識する
- 弁護士・スタッフ紹介ページ|人柄を見せる
- お客さまの声|実際の相談者の声で信頼を可視化する
- コラム・ブログ|検索ニーズに応え専門性を発信する
- FAQ(よくある質問)・お知らせ|更新と構造化でSEO評価を高める
ここでは、弁護士事務所のホームページに欠かせない主要コンテンツを8つのカテゴリに整理して紹介します。
トップページ|信頼と専門性を一瞬で伝える
弁護士事務所のホームページは、専門性・安心感・実績・問い合わせ導線をひと目で伝えられる構成であることが重要です。
▼トップページに入れるべき主な要素例
- 代表弁護士の顔写真
- あいさつ文
- 主な取扱分野の一覧
- 事務所概要(所在地・営業時間など)
- 訴求ポイント(初回相談無料/オンライン相談可など)
- お客さまの声/相談者の評価
- 問い合わせ・予約ボタン
業務内容ページ|専門分野ごとにSEO最適化を意識する
業務内容ページはユーザーが「この事務所が自分の悩みに対応してくれるか」を判断するうえで重要なページであり、Googleもこのページ群をもとに事務所の専門分野を理解・評価します。
業務内容ページに入れてほしい要素については、「業務領域ごとに専用ページを作成」でも詳しく紹介しています。
解決事例ページ|実績の根拠を示して信頼を補強する
解決事例ページは、実例を具体的に示すことで「実績に裏づけられた専門性」を伝えることができます。また、同じ分野の他事務所との差異化だけでなく、信頼評価(E-E-A-T)も高めます。
解決事例ページの具体的な構成・書き方・内部リンク設計については、「事例ページを『1案件=1ページ』で作成」で詳しく解説しています。
費用ページ|不安を解消する透明性の証明を意識する
費用ページでは、多くの人が抱える費用についての疑問を明確に解消することが重要です。他事務所との価格競争ではなく、「明確で誠実な説明」を重視することがポイントです。
弁護士・スタッフ紹介ページ|人柄を見せる
弁護士・スタッフ紹介ページは、顔写真や経歴、コメント等を通じて、専門性と信頼感を伝えることが重要です。
▼弁護士・スタッフ紹介ページの構成例
- 顔写真
- 氏名・肩書
- 経歴・学歴
- 専門分野・対応領域
- メッセージ・理念
- 所属
- 資格
お客さまの声|実際の相談者の声で信頼を可視化する
「お客さまの声(口コミ)」は、弁護士サイトにおける第三者の証言による信頼の裏付けです。
口コミを掲載する場合は、実際の相談者の声が伝わるよう、以下のように表現やデザインにも工夫を加えると効果的です。
・解決までのプロセスや相談者の不安 → 安心に変わった点を短く書く
・テキストだけでなく吹き出しやカードデザインを使う
コラム・ブログ|検索ニーズに応え専門性を発信する
コラム・ブログは、弁護士事務所サイトにおける「継続的な専門性発信の場」です。検索順位を上げるためだけではなく、依頼前の不安解消や再訪促進、事務所ブランディングなど多面的な役割を担います。
コラムやブログについては、「コンテンツSEO対策|E-E-A-Tと検索意図を満たすページの制作」でも詳しく解説しています。
FAQ(よくある質問)・お知らせ|更新と構造化でSEO評価を高める
法律分野では、初回相談前に「費用」「流れ」「秘密保持」などを確認したいユーザーが多く、これらを整理してFAQページで提示することで信頼性と利便性を高められます。
また、お知らせページは、事務所の継続的な活動と信頼性を示す指標です。最低でも四半期に1回以上の更新を心がけましょう。
FAQページの作成ポイントについては「FAQページで依頼前の不安を解消」で解説しています。
弁護士事務所に特化したSEO対策18選!施策のジャンル別に紹介
ここでは、弁護士事務所のSEO対策に必須の施策をジャンル別に解説します。
テクニカルSEO対策|検索エンジンとユーザーの両方にやさしい設計
テクニカルSEOとは、サイトの構造や技術的な部分を最適化し、検索エンジンが正しく理解・評価できるように整えるための施策です。
①モバイルフレンドリー設計
Googleはモバイルユーザーの利便性を重視しており、モバイルフレンドリーでないサイトは順位が下がる傾向があります。
ホームページを制作する際には、レスポンシブ対応であることを確認し、文字サイズやタップボタン間隔の操作のしやすさなど、モバイル基準で検証しましょう。
②ページ速度の改善
ページの読み込み速度はユーザーの離脱率と検索順位の双方に直結します。画像はWebP形式で圧縮して軽量化するなど、ページを軽くすることを心がけましょう。
※WebP形式:JPEGより軽く、画質を保ったまま圧縮できる最新の画像フォーマット
③構造化データ(schema.org)の活用
Googleに「このページは何の情報を扱っているのか」を正確に伝えるためには、構造化データというページ内容をGoogleが理解しやすい形でマークアップする仕組みの設定が有効です。
「誰が書いたのか(Author)」と「どの事務所に属するか(Organization)」を明記することで、E-E-A-T(専門性・信頼性)の評価にもつながります。
④パンくずリスト・内部リンク設計
パンくずリストとは、たとえば以下のように、ユーザーが今どのページにいるのかを階層的に示すナビゲーションのことです。パンくずリストと内部リンクを体系的に設計することで、ユーザーにわかりやすい設計に整え、SEO評価も高めることができます。
例:トップ > 業務内容 > 離婚 > 東京
コンテンツSEO対策|E-E-A-Tと検索意図を満たすページの制作
ここでは、相談者の信頼を得ながら、検索エンジンにも評価されるコンテンツSEOの考え方と具体的なポイントについて解説します。
- ターゲットのニーズに合った情報発信
- キーワードをタイトルや見出しに配置
- 業務領域ごとに専用ページを作成(例:離婚・相続・交通事故)
- 事例ページを「1案件=1ページ」で作成
- FAQページで依頼前の不安を解消
- 悩み別・分野別のコラムを定期更新
- E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)の強化
①ターゲットのニーズに合った情報発信
弁護士事務所のSEO対策で重要なのは、「検索ユーザーがどんな状況で・どんな答えを求めているのか」を正確に把握し、それに応じた情報を提供することです。
▼ターゲットニーズを意識したページ設計の考え方
| キーワード例 | 想定される検索意図 | 掲載すべき主な内容例 |
|---|---|---|
| 離婚 弁護士 〇〇市 | 今まさに離婚を検討しており、近くの弁護士に相談したい | 離婚手続きの流れ・相談の進め方・費用・実績・予約導線 |
| 相続 弁護士 無料相談 | 相続トラブルが起きており、費用負担を心配している | 初回相談無料の説明・対応範囲・事例紹介・費用目安 |
②キーワードをタイトルや見出しに配置
主要キーワードを自然な形で盛り込みつつ、読みやすく設計することが、上位表示とクリック率(CTR)を左右します。
特に以下の項目に注意しましょう。
- タイトルタグ
- ディスクリプション
- 見出し(H1)
- 小見出し(H2/H3)
③業務領域ごとに専用ページを作成(例:離婚・相続・交通事故)
弁護士サイトのSEOでは、業務分野ごとの専用ページを設けることが基本かつ効果の高い施策です。
「離婚」「相続」「交通事故」「労働問題」「刑事事件」など、異なる分野を1ページにまとめてしまうと検索意図が分散し、Googleにもユーザーにも内容が伝わりにくくなります。

以下は、登録不要でダウンロードできる「【各業務領域ページ用】具体的構成例」です。ぜひご活用ください。
④事例ページを「1案件=1ページ」で作成
検索ユーザーは、誰に相談すればよいかを判断する際に、実績(過去の解決例)を重視します。
そのため、事例ページは業務領域ページ同様に、1案件ごとにページを分けて具体的に構成することが重要です。
⑤FAQページで依頼前の不安を解消
FAQページ(よくある質問)は、不安解消というユーザー体験だけでなく、検索エンジンからの評価向上にも直結します。
専門用語を避け、短く・具体的に説明し、「費用ページ」「相談の流れ」「解決事例」への導線を設置しましょう。
⑥悩み別・分野別のコラムを定期更新
検索エンジンは更新頻度や情報の新鮮さも評価するため、記事の追加はもちろん、法改正・社会問題・判例動向に応じて記事を定期的にアップデートすることも重要です。
コラム更新は月3~4本、リライトは3~6ヶ月ごとを目安にしましょう。
⑦E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)の強化
Googleは、ユーザーの人生・生活・健康・安全・財産などに重大な影響を与える情報を扱う分野を特に厳しく監視しています。
そのため弁護士サイトでは、誤った情報や根拠のない発信を防ぐために信頼性の要素(E-E-A-T)が非常に重視されます。経歴や実績、弁護士登録番号などを明記することで強化しましょう。
外部対策|信頼を可視化するリンク獲得・露出戦略
Googleは、専門性・信頼性の高いドメインへの露出や被リンクを評価します。以下の4つの施策を組み合わせて、自然な被リンクと露出を増やしていきましょう。
①専門ポータルサイトへの掲載・被リンク獲得
弁護士・法律関連のポータルサイトは、Googleからも専門性が高く評価されやすい外部ドメインです。弁護士ドットコムやココナラ法律相談などが代表例で、積極的に掲載することがおすすめです。
②地域ポータル・メディア露出
士業関連のポータルサイト以外にも、事務所所在地域のメディアで紹介されていることも外部対策の一貫になります。
特に新規の相談者を受け入れたいなら、「ここなら問題を解決できる」と感じてもらえるように、弁護士事務所の信頼性をアピールする必要があります。自治体のような信用度の高いメディアに掲載されていることは、信頼性の高さを証明する要素の一つになるため、積極的に活用しましょう。
③寄稿による被リンクを獲得
法律ポータルやニュースサイトなどに専門分野の記事を寄稿して被リンクを得ることができれば、高い専門性の証拠となります。有資格者の投稿を募集しているメディアもあるため、E-E-A-Tの強化のためにも活用してみるのもおすすめです。
④SNS・YouTubeでの発信強化
SNSやYouTubeは直接的なSEO効果こそ限定的ですが、専門性・認知・信頼性の可視化という点で大きな価値があります。ホームページに訪れる層より広いターゲットに名前を知ってもらうチャンスでもあるため、狙うターゲットに合わせて戦略を検討してみてください。
ローカルSEO対策|地域検索で選ばれる仕組みづくり
ローカルSEOとは、「地域名+業種」で検索された際に、Googleマップやローカルパック(地図付き検索結果)で上位に表示されるように最適化する施策です。
弁護士業界では「弁護士 〇〇市」といった検索が多く、ローカルSEOは重要な施策といえます。
①Googleビジネスプロフィールの最適化
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、ローカルSEOの土台です。ここで登録する情報の正確性や更新頻度が、検索順位や問い合わせ率に大きく影響します。
▼Googleビジネスプロフィールの最適化のポイント
- 正確な事務所情報を統一して登録する
- (NAP)
- カテゴリ設定を最適化する
- 写真・動画を充実させる
- 投稿機能を活用する
②口コミ・レビュー管理
口コミは、ローカルSEOとブランディングの両面で極めて重要な要素です。仕組みとして口コミ依頼を行えるようにし、レビューを継続的に増やすことで、他事務所との差異化にもつながります。
③行動データを改善して順位を安定化
Googleは、検索結果上の「行動データ(ユーザー行動)」も評価指標として活用しています。
たとえば「電話ボタンのクリック数」「経路検索の利用数」「写真閲覧数」などのデータが、実際に利用されている=信頼されている事務所と判断されるのです。

また、ローカルSEO対策は、以下のように無料で診断できるサービスもあります。自社の改善ポイントを見つけることで、効率よく集客につなげることができます。
弁護士事務所のSEO対策にかかる費用相場
弁護士サイトのSEO対策は、自社で行う場合とSEO会社に依頼する場合で費用構造が大きく異なります。ここでは、主な費用項目と相場感を整理します。
自力で取り組む場合の費用|ドメイン・サーバー・時間コスト等
自分でSEO対策を実践する場合、金銭的なコストは比較的低く抑えられますが、知識が必要であり、時間と労力のコストが大きくなる点には注意が必要です。
| ドメイン取得費用 | 年間1,000〜3,000円 |
|---|---|
| サーバー利用料 | 月額1,000〜3,000円 |
| CMS(WordPressなど) | 無料〜低額 |
| 各種ツール費用 (順位チェック、キーワード調査、記事作成用AIなど) | 各数千円程度 |
※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ
外注する場合の相場|初期費用・月額料金
SEO会社や制作会社に依頼する場合は、長期的な改善を重視する固定報酬型と成果に応じて費用が変動する成果報酬型に大別されますが、ほかにも特定の業務だけを依頼するスポット依頼型があります。
制作会社によっては、クオリティの差が大きくなることもあるため注意が必要です。
| タイプ | 費用目安 |
|---|---|
| 固定報酬型 | 初期費用:10~50万円 月額利用料:5~30万円 |
| 成果報酬型 | 成果に応じて数千〜数万円/キーワード 初期費用0円のケースもある |
| スポット依頼型 | 記事制作費:1~5万円 写真・取材:3~10万円 |
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外部の企業にSEO対策を依頼しようと考えている方は、こちらの記事で費用相場や報酬体系の違いを確認しましょう。
SEO対策の費用相場とは?月額/報酬体系別料金例や費用対効果UPのコツ
弁護士事務所のSEO対策は自力でできる?外注すべき?
ここでは、自力で行う場合と外注する場合について、それぞれのメリット・デメリットを比較します。
自力で行うメリット・デメリット
自分でSEOに取り組む場合、コストを抑えながら実践できる一方で、時間や知識の制約が課題となるケースが多いです。
| メリット | ・費用を大幅に抑えられる(ドメイン・サーバー代+自分の労力程度) ・ノウハウが事務所内に蓄積し、長期的な資産になる ・自分の業務スタイルや得意分野に合わせた柔軟なコンテンツ発信が可能 |
|---|---|
| デメリット | ・本業の合間に取り組むため、記事更新や分析に時間を割けない ・専門的なSEO知識が不足し、効果が出るまでに時間がかかる ・競合が多い地域では、自力では上位表示が難しい場合もある |
外注するメリット・デメリット
外注することで、専門家のノウハウを活用しながら効率的に成果を上げることができます。
| メリット | ・専門知識と最新のSEOノウハウを活用できる ・記事作成や内部対策を任せられるため、弁護士は本業に集中できる ・継続的な改善や効果測定をプロが実施するため成果が出やすい |
|---|---|
| デメリット | ・費用が発生する(初期10〜50万円、月額5〜30万円程度が一般的) ・業者によって質にばらつきがあり、成果が出ないリスクもある ・自社にノウハウが蓄積しにくく、契約終了後に継続できない場合がある |
自力+外注の「ハイブリッド型」の活用
「ハイブリッド型」とは、SEO対策の一部を自社で行いながら、専門的な部分だけを外部に委託する運用スタイルです。
ハイブリッド型は、完全に自力で行うには労力やノウハウが足りないが、全面外注はコストが高いという事務所にとって、最も現実的な方法と言えます。
弁護士に強いSEO会社を選ぶ4つのポイント
ここでは、弁護士業界に適したSEO会社を見極めるための4つの判断基準を紹介します。
法律分野の実績や専門知識の有無
法律・士業のSEOは、一般的な企業サイトと異なり「誤情報が許されない」「信頼性が評価の中心」という特性があります。
たとえば弁護士などの監修体制が組まれているかなど、法律・士業分野の知識や法的表現に配慮できる体制があるかを必ず確認しましょう。
弁護士事務所におけるSEOの実績があるか
同じ士業でも、弁護士・税理士・社労士では検索キーワードの傾向や競合環境が大きく異なります。「弁護士事務所のSEOで成果を出した実績があるか」を確認することが非常に重要です。
透明性のあるレポートと説明体制があるか
SEOは「施策内容が見えにくい」領域だからこそ、透明性が非常に重要です。
月次レポートや定期打ち合わせで、何を行い、どんな成果が出ているのかを明確に説明してくれる会社を選びましょう。提案資料の作業リストが具体的である会社がおすすめです。
短期成果ではなく中長期の集客を重視しているか
SEOは一度対策して終わりではなく、継続的に改善しながら成長させる中長期の施策です。
「短期間で必ず成果」などを強調する業者は、ブラックハット(不正手法)を用いるリスクもあるため注意が必要です。
まとめ
弁護士事務所のSEO対策は、相談者に「信頼される情報発信」を通じて選ばれる仕組みをつくることが重要です。
キーワード設計・コンテンツ制作・構造最適化・ローカルSEOを一貫して行うことで、広告に依存しない安定的な集客基盤を構築できます。
※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。
この記事の監修者

合同会社webコンサルタント 業務執行社員
愛甲 太樹 (あいこう たいき)
大手メーカーをはじめ、店舗ビジネスからコンサル業界まで広くマーケティング支援を行う。戦略設計から広告運用、SEO、SNS、WordPress運用、アフィリエイト、MEO、EC運営、アクセス解析・データ分析、オフラインマーケティングなど幅広く担当。
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