更新日:2025年7月
ここ数年、建設業界を取り巻く環境は大きく変わってきました。コロナ禍からの回復とともに再び活気を取り戻しつつある一方で、人手不足や資材の高騰といった日々の悩みに加え、インフラの老朽化や自然災害の多発といった、より大きな課題にも向き合わなければなりません。
この記事では、建設業界の動向や課題、今後について詳しく見ていきます。後半にはホームページやWebの活用方法もご紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
建設業界の動向
ではまず、建設業界の動向について見ていきましょう。
建設投資の変化
国土交通省の「令和6年度(2024 年度)建設投資見通し」によると、2024年度の建設投資は、前年度比 2.7%増の 73 兆 200 億円です。このうち、政府投資が26兆2,100 億円(前年度比 3.7%増)、民間投資が46兆8,100 億円(前年度比 2.2%増)となっています。
建設投資は、1992年度の84 兆円をピークに減少基調となり、2010年度には1992 年度の半分程度にまで減少しましたが、その後、東日本大震災からの復興等によって回復傾向となっています。
参考:令和6年度(2024 年度)建設投資見通し 国土交通省総合政策局建設経済統計調査室
e-Stat統計でみる日本 建設投資見通し 2024年度 本文
建設業許可業者の推移
国土交通省による「令和6年度末の建設業許可業者数調査の結果」を見ると、令和6年度末現在の建設業許可業者数は483,700業者で、前年度からは4,317業者(0.9%)の増加となっています。
平成30年度末以降、建設業許可業者数は増加傾向にあり、令和4年度に一旦減少しましたが、令和5年度末に再び増加したのに続き、令和6年度末においても増加となり、2年連続で増加しています。
参考:報道発表資料:全国の建設業許可業者数は2年連続で増加~令和6年度末の建設業許可業者数調査の結果~ - 国土交通省
建設業界の課題
次に、建設業界の課題を見ていきましょう。
建設業就業者の高齢化
国土交通省によると、建設業就業者は55歳以上が約36%、29歳以下が約12%となっています。全産業で見ても高齢化は大きな問題となっていますが、建設業においては特に顕著となっており、担い手の確保、育成が大きな課題です。
高齢化の背景には、建設業界の建設投資が1992年をピークに約半分まで落ち込み、各社が若者の採用を控えたことや、少子高齢化という社会構造的な問題も重なったことが挙げられます。他の業界よりも高齢化が進んでいるので、食い止めるための策をなるべく早く実行することが重要になります。

出典:国土交通省建設業を巡る現状と課題
※グラフは総務省「労働力調査」(暦年平均)を基に国土交通省で算出したものです。
建設業界の労働環境の改善
国土交通省の「建設事業をとりまく現状と課題」によると、建設業は、ほかの業界に比べて年間の出勤日数が多く、全産業平均より11日多くなっています。また、年間の総実労働時間も、全産業平均と比べて62時間長いのが現状です。
さらに、建設業における平均的な休日の取得状況は「4週6休程度」が最も多く、4週8休(完全週休2日)の確保ができていません。
担い手の確保のためにも、処遇改善、働き方改革、生産性向上を一体として進めることが今後の課題となっています。
参考:国土交通省「建設事業をとりまく現状と課題」
建設業界の今後
近年頻発している自然災害や全国的なインフラの老朽化などの影響もあり、短期・中期的には建設業のニーズは高いまま続きそうです。
一方で、人口減少に伴い、長期的には国内市場の縮小が見込まれています。そして、人手不足や建設コストの増加、受注競争の激化など課題も多くあるため、これを一つ一つ解決しながら今後の成長のための土台作りをしていく必要があります。
建設業界のWeb集客を強化するポイント
近年では、個人・法人にかかわらず、工事を依頼する事業者を選ぶ際にはまずインターネット(Web)で検索するということが多くなりました。そのため、Web施策を強化することで、より効率的に集客ができる可能性もあるのです。
ここからは、建設業界におけるWebを活用した集客方法のポイントについて代表的なものをいくつかご紹介します。Web集客にそこまで力を入れられていなかった事業者さまはぜひ参考にしてください。
ホームページを充実させる
工事を依頼する企業を探している利用者が最初にたどり着くのは、多くの場合がホームページです。そのため、第一印象をよくするためにも、ホームページのコンテンツを充実させることはとても重要です。
具体的には、利用者が求める情報をわかりやすく記載することがポイントです。取り扱っている工事内容や施工事例など、利用者が知りたいと思われる情報をわかりやすく載せましょう。
また、利用者の口コミやスタッフの紹介を載せることで、利用者に安心感を与える効果が期待できます。今までの実績に強みがあるなら事例をアピールして、作業の丁寧さやサポートに強みがあるなら口コミやスタッフ紹介を強化するというように、自社の強みに合わせてどのコンテンツを充実させるかを検討してみてください。
地域名+サービス名でのSEO対策をする
工事を依頼する事業者を検索する際、地域名を入れて検索することが多いですよね。近隣の方に選んでもらえる企業になるためにも、地域密着型のキーワードを意識してホームページを作成することも重要です。
例えば、「○○市 外壁塗装」「△△町 リフォーム」など、利用者が検索すると思われるキーワードをホームページの中に記載することを意識しましょう。また、ブログ機能を利用して、定期的に情報発信することもSEO対策として効果的ですよ。
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地域に根差した企業がSEOを強化するために意識してほしいポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。
地域ビジネスがSEOで効果を出す方法
問い合わせしやすい導線を作る
電話番号や問い合わせフォームを目立つ位置に配置するなど、利用者が問い合わせしやすい導線作りを意識することも大切です。
また、「見積もり無料!」「まずはご相談ください」など、気軽に連絡できる雰囲気を出すことで、問い合わせすることへのハードルを下げるようにするとよいでしょう。
ホームページ制作・運用サービスWebサービスのおすすめはデジタルリード
建設業界のホームページを作成する際には、集客のためのさまざまなポイントに注意を払う必要があるため、自分たちで対応するのはなかなか大変なことが多くあります。しかしながら、ホームページの作成を外部に委託するといっても、どこに頼めばいいのかわからない、ホームページを作った後の運用にも不安があるなど難しい面もあるかと思います。
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