Web集客24種類|施策の選び方と業種別​​​​​​成功戦略

編集:2025年12月

Web集客24種類|施策の選び方と業種別​​​​​​成功戦略

Web集客の種類は多く、同じ予算でも選び方次第で成果は大きく変わります。本記事では、代表的なWeb集客手法24種類について、具体例・メリット・デメリット・費用感をわかりやすく整理しました。
この記事を読むことで、自社に最適な集客手段の全体像を把握し、どの施策に注力すべきか/何を後回しにしても良いかを判断できるようになるでしょう。

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Web集客施策を8つに分類! 具体例とメリット・デメリット

Web集客には多くの種類があり、最適な手段は目的やターゲットによって大きく異なります。本章では、代表的なWeb集客手法を「目的別・特徴別」に全24種類に分類し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用感を解説します。

Web集客分類具体的集客方法
検索エンジン型SEO/MEO/リスティング広告/ショッピング広告
SNS型SNSアカウント運用/SNS広告/インフルエンサーマーケティング
動画プラットフォーム型YouTube/TikTok
コンテンツマーケティング型オウンドメディア/ホワイトペーパー・事例資料/ウェビナー・動画コンテンツ
運用広告型ディスプレイ広告/リターゲティング広告/DSP広告/アフィリエイト広告
ブランディング広告型(固定枠広告)純広告(メディアタイアップ・大型バナーなど)
既存顧客・リピーター向け施策メールマーケティング/LINE公式アカウント配信/CRM連携(顧客情報を活用した再アプローチ施策)
外部プラットフォーム型ポータルサイト掲載/ECモール出店/プレスリリース配信/比較サイト掲載

検索エンジン型

検索エンジン型のWeb集客とは、GoogleやYahoo!などの検索結果を通じて自社サイトへユーザーを呼び込む手法です。ユーザーがすでに「何かを探している」状態のため、購買意欲が高い見込み客に直接リーチできるのが特徴といえます
一方で、上位表示を狙うためには継続的な運用や広告費が必要になるケースもあり、短期と長期の施策をうまく組み合わせることがポイントです。

ここでは検索エンジン型Web集客の代表的な4つの手法について、具体例、メリット・デメリット、費用目安を紹介します。
また、検索エンジン型Web集客のそれぞれの詳細は2章(1)で解説しています。

種類具体例メリットデメリット費用目安
SEO自然検索で上位表示、長期的な流入獲得長期的に安定した集客/資産になる効果が出るまで時間がかかる/競合が多い月5万〜50万円(外注の場合)
MEOGoogleマップ最適化、ローカル検索で集客来店型ビジネスに強い/低コストで始めやすい口コミや評価に左右されやすい月1万〜10万円
(外注の場合)
リスティング広告検索連動型広告/Google・Yahoo!・Microsoftなどで配信即効性が高い/ニーズ顕在層にアプローチできる継続コストが高い/競合入札で単価上昇月10万〜100万円以上(クリック課金)
ショッピング広告Googleショッピング広告(Google広告)/Microsoft 広告 ショッピングキャンペーン広告購買意欲の高いユーザーに、商品画像と価格で直接訴求できる価格競争になりやすく、利益率が下がりやすい月10万~50万円程度。大規模だと月100万円以上のことも。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

検索エンジン型の集客は、「顕在層(すでにニーズがある人)」に強くアプローチできるのが最大の魅力です。
ただし、SEOやMEOは時間をかけて資産化する一方、リスティング広告やショッピング広告は即効性が高い分コストもかかります。自社のリソースや目標期間に応じて、長期施策(SEO・MEO)と短期施策(広告)をバランスよく組み合わせるのが理想です。

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SNS型

SNS型

SNSを活用したWeb集客は、認知拡大やファンづくり、ブランディングに強みがあります。InstagramやX(旧Twitter)などを通じて企業の世界観を発信し、ユーザーとの接点を増やすことで、中長期的な信頼関係の構築につながります
一方で、成果が出るまで時間がかかる場合もあり、継続的な発信と分析が重要です。

ここでは、SNS型Web集客の代表的な3つの手法について、具体例、メリット・デメリット、費用目安を紹介します。
また、SNS型Web集客のそれぞれの詳細は2章(2)で解説しています。

種類具体例メリットデメリット費用目安
SNSアカウント運用Instagram/X/Facebook/LinkedIn/Threadsブランド認知やファン作りに有効効果測定が難しい/継続的な発信が必要月0〜20万円(自社運用なら人件費のみ)
SNS広告フィード広告/ストーリー広告など詳細なターゲティングができる/即効性がある継続課金が必要/成果はクリエイティブに依存する月10万〜50万円以上
インフルエンサーマーケティングフォロワー活用による拡散高い拡散力がある/信頼性を借りられる費用が高い場合がある/炎上リスクがある1回数万円〜数百万円

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

SNS型施策は、ユーザーと共感をベースにした関係性を築ける点が大きな魅力です。特にInstagramやTikTokはビジュアル訴求に強く、拡散力も高いため、ブランドの世界観を伝えるのに適しています。
短期間での成果よりも「認知・信頼・ファン形成」という中長期的な視点で取り組むことが成功のカギとなります。

動画プラットフォーム型

動画プラットフォームを活用したWeb集客は、視覚的・感情的に訴求できる点が大きな強みです。文字や画像では伝わりにくいサービスの魅力や、ブランドの雰囲気を体験として届けられるため、特に若年層やスマートフォンユーザーとの相性が良い施策です
また、YouTubeなどの長尺動画はストック資産として長く視聴され続ける一方、TikTokなどの短尺動画は拡散力に優れ、短期間で認知を広げることができます。

動画プラットフォーム型のバランス

ここでは、動画プラットフォーム型Web集客の代表的な2つの手法について、具体例、メリット・デメリット、費用目安を紹介します。それぞれの詳細は2章(3)で解説しています。

種類具体例メリットデメリット費用目安
YouTube長期的なストック型コンテンツ長期的に視聴され続ける/SEO効果がある撮影・編集に手間とスキルが必要外注:撮影・編集費 1本数万〜50万円
内製:機材代が初期費用として数万円~20万円程度必要。また、作業時間も必要。
TikTok拡散力・短尺動画での認知獲得拡散力が高い/若年層にリーチしやすいバズ依存で継続的な集客が難しい外注:1本数千円〜10万円程度
内製:初期費用として機材代数千円程度(スマホとライト、マイクがあれば十分)

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

動画プラットフォームを活用する際は、目的に応じて媒体を選ぶことがポイントです。YouTubeでは「教育・信頼構築」、TikTokでは「話題化・認知拡大」といったように、それぞれの特性に合わせてコンテンツ戦略を立てることで、費用対効果を最大化できます。
特に近年は、SNS広告と動画コンテンツを掛け合わせた施策が増えており、総合的なブランド発信の要として注目されています。

コンテンツマーケティング型

コンテンツマーケティング型のWeb集客は、ユーザーに価値ある情報を提供することで信頼を積み重ね、自然な形で購買・問い合わせにつなげる手法です。

コンテンツマーケティング型

広告のように一時的な露出で終わらず、コンテンツ自体が資産として蓄積され、長期的に集客を支える点が大きな特徴です。特にBtoB領域では、専門知識や事例を通じて「この会社なら信頼できる」という心理的優位を築くことができます
ここでは、コンテンツマーケティング型Web集客の代表的な3つの手法について、具体例、メリット・デメリット、費用目安を紹介します。また、コンテンツマーケティング型Web集客のそれぞれの詳細は2章(4)で解説しています。

種類具体例メリットデメリット費用目安
オウンドメディアブログ記事・SEO記事中長期的な流入増加・リード獲得に有効成果が出るまで時間がかかる月10万〜100万円以上(外注)
ホワイトペーパー・事例資料BtoB向けリード獲得資料DLで顧客リストを獲得しやすい制作工数が大きい/質によって成果に差が出やすい1本5万〜50万円程度
ウェビナー・動画コンテンツ見込み客育成、信頼構築顧客教育・信頼獲得に強い集客に別施策が必要/準備負担大1回10万〜100万円

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

コンテンツマーケティングは成果が出るまで時間が必要なため、継続的な発信体制を整える必要があります。SEOやSNSと連携させてコンテンツを拡散したり、ホワイトペーパーでリード獲得につなげたりなど、他施策と組み合わせることで効果の最大化を狙えるでしょう。

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運用広告型

運用広告型のWeb集客は、予算と配信条件をコントロールしながら、即効性のある成果を狙える手法です。検索・ディスプレイ・SNSなど多様な媒体に出稿でき、目的に応じてターゲットを細かく設定できる点が特徴です。特に、リスティング広告やリターゲティング広告は、見込み度の高いユーザーへの再アプローチに強く、短期間で効果を実感しやすい施策です

ここでは、運用広告型Web集客の代表的な5つの手法について、具体例、メリット・デメリット、費用目安を紹介します。また、運用広告型Web集客のそれぞれの詳細は2章(5)で解説しています。

種類具体例メリットデメリット費用目安
ディスプレイ広告Googleディスプレイ広告(GDN)、Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)など
(バナー広告)
認知拡大に強い/視覚的訴求が可能CTRが低い傾向にある/無駄クリックのリスクがある月10万〜50万円以上
リターゲティング広告Googleリマーケティング、Yahoo!リターゲティング、Meta(Facebook/Instagram)
(過去訪問者への再アプローチ)
CV率が高い傾向にあるため獲得効率が良い規模が小さいと配信量が限られる月5万〜30万円以上
DSP広告Criteo、Logicad、MicroAd BLADE、Rakuten DSP
(行動ターゲティング広告)
高度なターゲティングが可能/拡張配信が可能運用には専門知識が必要/運用コストが高い月30万〜100万円以上
アフィリエイト広告A8.net、もしもアフィリエイト、バリューコマース
(成果報酬型広告)
固定費リスクなし/低コストで開始できる管理が煩雑/成果が出るまで時間がかかる成果報酬(1件数百〜数千円)

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

運用広告型は、短期間で成果を出したい企業に最適である一方、クリック単価(CPC)や入札競争が激化しているため、広告運用の最適化スキルが欠かせません。広告だけに頼らず、SEOやCRMと組み合わせて「短期×長期」のバランスを取ることで、持続的な集客基盤を築くことができます。

ブランディング広告型(固定枠広告)

ブランディング広告型のWeb集客は、短期的なクリック獲得ではなく、企業やブランドの認知・信頼を長期的に高めることを目的とした施策です。広告を通して世界観やメッセージを伝えることで、ユーザーの「印象形成」や「想起率(思い出してもらう確率)」を向上させます。ブランディング広告型の具体例、メリット・デメリット、費用目安は以下の通りです。

種類具体例メリットデメリット費用目安
準抗告媒体枠買いによる認知施策大規模な認知に有効コストがかかる/効果測定が曖昧掲載1枠数十万〜数百万円

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

既存顧客・リピーター向け施策

新規獲得だけでなく、既存顧客との関係を強化する施策もWeb集客の重要な柱です。顧客に再度購入してもらう、来店してもらう、サービスを継続してもらうことで、LTV(顧客生涯価値)の最大化をめざせるでしょう

ここでは、既存顧客・リピーター向けWeb施策の代表的な3つの手法について、具体例、メリット・デメリット、費用目安を紹介します。
また、既存顧客・リピーター向け施策についてのそれぞれの詳細は2章(6)で解説しています。

※メルマガ:メールマガジン

種類具体例メリットデメリット費用目安
メールマーケティングメルマガ/ステップメール低コストでリピーターの育成が可能クリエイティブによって開封率の変動が激しいツール費 月数千円〜数万円
LINE公式アカウント配信クーポン・セール配信即効性がある/到達率が高い既読スルーされやすい/配信制限がある月0〜数万円+従量課金
CRM連携顧客データベースを活用した再アプローチ顧客単価UPにつなげやすい/解約防止にも作用する導入・運用のハードルが高いツール費 月数万円〜

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

リピーター施策は、新規顧客獲得よりもコストパフォーマンスが高い傾向があります。たとえば「LINEでのクーポン配信」や「メールでの再購入訴求」は、すぐに売上につながるケースも多くあります。
また、CRMツールを導入して顧客データを一元管理すると、一人ひとりに合った最適な提案が可能になります。小さな積み重ねが安定的な売上を支えるカギです。

外部プラットフォーム型

外部プラットフォームを活用するWeb集客は、すでに集客力のある媒体を利用して自社を露出させる方法です。自前の集客力がまだ弱い企業でも、ポータルサイトやECモール、比較サイトなどに掲載することで短期間でアクセスを増やせます
ただし、その反面「プラットフォーム依存」になりやすいため、並行して自社メディアやSNS運用を進めることも大切です。

ここでは、外部プラットフォーム型Web集客の代表的な4つの手法について、具体例、メリット・デメリット、費用目安を紹介します。
また、外部プラットフォーム型Web集客のそれぞれの詳細は2章(7)で解説しています。

種類具体例メリットデメリット費用目安
ポータルサイト掲載ホットペッパー/食べログ/ぐるなび/楽天ビューティープラットフォームの集客力を活用できる掲載料が発生する可能性がある/依存度が高い月3万〜10万円
ECモール出店楽天市場/Amazon/Yahoo!ショッピング即効性がある/新規顧客に届きやすい手数料の負担が重い可能性がある/価格競争になりやすい月数万+販売手数料
プレスリリース配信PR TIMES/共同通信PRワイヤー短期間で大量露出ができる/メディア掲載につながる可能性がある一過性になりやすい/拡散保証はない1配信3万〜10万円程度
比較サイト掲載ITreview/BOXIL/価格.com検討層に直接リーチができる競合と比較されやすい/ユーザーの評価に左右される月数万〜数十万円

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

外部プラットフォーム型は、集客の土台を借りる戦略とも言えます。特に開業初期や新ブランド立ち上げ期には効果的で、口コミやレビューを通じて信頼を形成できます。
ただし、自社サイトやSNSへの導線設計を行わないと、顧客がプラットフォーム上で離脱し、自社の資産とならない可能性があるため注意が必要です。

Web集客全24種類を徹底解説! 即効性・難易度の比較表付き

Web集客全24種類を徹底解説! 即効性・難易度の比較表付き

この章では、1章で挙げた各手法を費用感・即効性・持続性・難易度の4軸で解説します。各セクション冒頭で使いどころの要点を押さえ、実装時のミスマッチを防ぎましょう。

検索エンジン型の4つの施策

検索エンジン型は、検索意図に合致したユーザーへ能動的な検索の瞬間にリーチでき、CV効率が高いのが特徴です。
ただし、SEO・MEOは育成型、リスティング/ショッピングは即効型と時間軸が異なるため、短期×長期の併走が基本戦略になります。

費用即効性持続性難易度
SEO★★★★★★★★★★★
MEO★★★★★★★★
リスティング広告★★★★★★★★★★★★★
ショッピング広告★★★★★★★★★★★★★

① SEO(検索エンジン最適化)

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジンの結果画面で自社サイトを上位表示させ、自然検索からのアクセスを増やす手法です。広告を出さずに長期的な集客ができるため、費用対効果の高い資産型施策として多くの企業が取り組んでいます
一方で、上位表示までには時間と労力がかかるため、短期成果を求める場合には向いていない点に注意が必要です。

費用感
外注時は月5〜50万円前後。自社運用なら人件費+ツール代など。
即効性
検索順位が安定するまで3〜6ヶ月以上必要。
持続性
一度上位化すれば、追加で費用をかけなくても流入が続く。
難易度
コンテンツ品質、構造設計、被リンクなど総合力が求められるため、競合が強いキーワードでは上位表示が難しい。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​BtoB企業・士業・クリニック・スクールなど、専門性の高い分野
  • ​中長期的に自社メディアを育てたい企業
  • ​広告費に頼らず、自社ドメインでブランドを積み上げたい企業​

SEOは単独施策ではなく、SNSやリスティング広告と連動させることで初動を加速できます。特に、広告で得たデータをSEOのキーワード戦略に還元するなど、短期(広告)+長期(SEO)のハイブリッド設計が理想です。

② MEO(Googleマップ最適化)

MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップ上やローカル検索(「地域名+業種」)で自社の店舗・施設を上位表示させるための施策です。
検索結果の「地図枠(ローカルパック)」で上位に入ることで、来店や電話問い合わせなどの行動に直結する集客が期待できます。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を中心に、情報更新・口コミ管理・写真投稿を継続することが成果につながります

費用感
無料で始められるが、外注時は月1〜10万円ほどかかる。
即効性
情報更新や口コミ数次第で、数週間〜1ヶ月程度で効果が出ることもある。
持続性
定期的な投稿・口コミ対応で上位表示を維持できる。
難易度
基本操作は簡単だが、継続管理と改善が必要なため、店舗数が多いと手間がかかる。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​飲食・美容・医療・教育・不動産など、来店・予約型の地域ビジネス
  • ​実店舗を持ち、Googleマップ経由の集客を強化したい企業
  • ​広告費を抑えつつ即効性を求める事業者​

一方、MEOは口コミや評価に強く左右されたり、アルゴリズムや競合の施策によって順位変動が起きやすかったりなど、コントロールが難しい一面もあります。そのため、MEO単独ではなく、SEOや広告施策と連携することで、より安定した成果が期待できます。
たとえば、Google広告の「ローカル広告」と組み合わせて、マップ・検索・リスティングを一体化させることで、効果的な集客が可能になるでしょう。

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来店型ビジネスの場合、地図検索での上位表示は集客につながる大きなチャンスです。
自社がGoogleマップ検索で何位に表示されているのか、今の順位より上げるためにはどのような対策が必要なのか、NTTタウンページが無料で診断します。ぜひこの機会にご活用ください!

※Googleマップは、Google LLCの登録商標または商標です。

③ リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索結果ページに、ユーザーが検索したキーワードに連動して広告を表示する手法です。「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーがすでに関心を持って検索しているタイミングで訴求できるため、購買意欲の高い顕在層に直接アプローチできる点が特徴です。
クリック課金(CPC)制のため、表示されるだけでは費用が発生せず、無駄の少ない広告運用が可能です

費用感
クリック単価は業種・競合により異なるが、月10万〜100万円以上が一般的。入札競争が激しい業界ではさらに高騰する場合もある。
即効性
広告を出稿すればすぐに表示されるため、即効性の高い施策の一つ。新商品・キャンペーン施策にも有効。
持続性
広告配信を停止すると流入が止まるため持続性は低い傾向にある。ただし、データ分析によりキーワード・クリエイティブを改善すれば効率的な運用が可能。
難易度
設定自体は比較的容易だが、キーワード設計・入札調整・広告文改善を継続的に行う必要があり、運用ノウハウが成果を左右する。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​ 短期間で問い合わせや購入を増やしたいBtoC・BtoB企業
  • ​ 広告予算を柔軟にコントロールしたい企業
  • ​ 新商品やキャンペーンの即効的な集客を求める企業​

一方で、リスティング広告には継続的な費用負担やクリック単価の高騰といったデメリットがあります。また、運用経験が浅いと効果が出づらいというリスクもあります。そのため、リスティング広告は単独ではなく、SEOやMEOと併用して「短期×長期」バランスを取る戦略が効果的です。
たとえば、広告から得たデータをSEOのキーワード設計に活かすことで、広告費の削減と集客効率の向上を両立できます。

④ ショッピング広告(Googleショッピング広告/Microsoftショッピングキャンペーン)

ショッピング広告とは、検索結果ページに商品画像・価格・店舗名をセットで表示する広告形式です。Googleショッピング広告やMicrosoft広告のショッピングキャンペーンが代表的で、検索連動型広告(リスティング広告)の一種です。
テキストではなく画像と価格で訴求できるため、購買意欲の高いユーザーに直接アプローチでき、ECサイトやD2Cブランドと相性が良い広告手法です

費用感
月10万〜50万円程度が一般的だが、大規模なECサイトでは月100万円を超えることもある。クリック単価は商品カテゴリや競合性によって変動する可能性がある。
即効性
出稿直後から商品が検索結果に表示されるため、即効性が高い。セールや新商品プロモーションにも適している。
持続性
配信停止と同時に流入が止まるため持続性は低い傾向にある。商品フィードを最適化すれば、安定した成果を維持しやすくなる。
難易度
Google Merchant Centerへの商品登録・フィード管理が必要。データ更新や在庫管理に手間がかかる。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​ECサイト運営企業(アパレル、雑貨、食品など)
  • ​自社商品を画像で訴求したいD2Cブランド
  • ​リスティング広告よりも視覚的に差別化したいネット通販企業​

一方で、ショッピング広告は価格競争が激しく、利益率が下がりやすい点がデメリットです。商品データの最適化や画像品質の改善など、運用の細かさが成果を大きく左右します。
リスティング広告と併用して、テキストとビジュアルの両面から購買層を取り込む戦略がおすすめです。

SNS型の3つの施策

SNS型のWeb広告は、共感やストーリーを軸に認知から好意、そしてファン化を進める施策です。
有料配信(SNS広告)でブーストしつつ、口コミ・レビュー・写真・動画などのUGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用することで、継続的な接点を生み出し、費用対効果の安定につながります。

費用即効性持続性難易度
SNSアカウント運用★★★★★★★★
SNS広告★★★★★★★★★★★★
インフルエンサー
マーケティング
★★★★★★★★★★★★

① SNSアカウント運用

SNSアカウント運用とは、Instagram・X(旧Twitter)・Facebook・LinkedIn・Threadsなどのプラットフォームで、企業やブランドの公式アカウントを運用し、ユーザーとの接点を作る施策です。
広告費をかけずに認知・信頼・ファン化を促進できる中長期的な資産型の集客方法ですが、即効性が低いため、短期的な売上よりも、継続的な発信によるファン化・信頼醸成を目的に設計するのがポイントです。また、投稿内容・頻度・ビジュアルの品質によって成果に大きな差が出やすい施策です。

費用感
自社運用なら人件費のみ(月0〜20万円)。外注時は月10万〜50万円前後が一般的。
即効性
投稿頻度やコンテンツの質により徐々に成果が出る。認知・フォロワー獲得までには一定の時間がかかる。
持続性
継続的な投稿・交流を行うことで長期的な信頼・ブランド資産を形成できる。
難易度
専門スキルは不要だが、戦略設計・投稿企画・クリエイティブ制作・分析まで一貫した運用が必要。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​飲食、美容、アパレルなどビジュアル訴求が重要な業種
  • 採用ブランディングを重視する企業(社風・社員紹介など)
  • 広告費を抑えながらファン層を拡大したい中小企業​

② SNS広告

SNS広告とは、Instagram・Facebook・X(旧Twitter)・LinkedIn・TikTokなどのSNS上に配信する有料広告のことです。ユーザーの年齢・性別・地域・興味関心などをもとに高精度なターゲティングが可能で、即効性が高く、新商品やキャンペーンの告知にも適しています
一方で、継続的な課金が必要であり、広告クリエイティブの質や更新頻度によって成果が大きく変動します。

費用感
月10万〜50万円前後が一般的。クリック課金型・インプレッション課金型など料金体系は媒体により異なる。
即効性
広告出稿後すぐにリーチ可能。ターゲット層への認知・流入を短期間で生み出せる。
持続性
配信を止めると効果が途切れるため持続性は低いが、継続出稿でブランド想起を維持できる。
難易度
広告マネージャーの設定理解・ターゲティング設計・クリエイティブ検証が必要。専門知識が成果を左右する。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​新商品やイベントなど、短期間での集客・告知を行いたい企業
  • EC/D2Cなど、明確なターゲット層が存在する事業
  • 認知拡大とコンバージョン獲得を両立したい中小〜大企業​

SNS広告は、ユーザーの「興味・関心」や「過去に似た行動を取った人」などをもとに広告を配信でき、潜在層への効率的なリーチが可能です。また、SNSアカウント運用と組み合わせることで、広告からの流入をファンへと育成する導線を構築できます。

③ インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、SNSで影響力を持つ人物(インフルエンサー)に商品・サービスを紹介してもらう集客手法です。
企業が直接広告を出すよりも、フォロワーからの信頼を活かし、認知・購買を促すことができます。特にInstagram・TikTok・YouTubeなど、ビジュアル訴求に強いSNSで効果を発揮しますが、一方で起用コストが高額になる場合があるほか、発信内容や炎上リスクの管理も重要です

費用感
フォロワー規模や媒体によって幅広い。マイクロインフルエンサーなら1投稿数万円〜、著名インフルエンサーは数百万円に達することも。
即効性
投稿直後から反響を得られるケースが多く、キャンペーン・新商品の拡散に向いている。
持続性
投稿がストックされるため中期的な効果はあるが、単発投稿では継続効果が限定的。
難易度
適切なインフルエンサー選定・契約・投稿内容の管理が必要。PR表記や広告規制にも注意が必要。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​コスメ・美容・ファッション・飲食など「体験・ビジュアル重視型」の商材
  • スタートアップや新ブランドなど、短期間で認知を広げたい企業
  • SNS運用を補完し、より自然な口コミを生み出したい企業​

インフルエンサーマーケティングは、広告色を抑えた「共感型コンテンツ」としての訴求が鍵になります。そして、インフルエンサーを選定する際は、フォロワー数だけでなく、フォロワーの質やエンゲージメント率(反応率)を重視することが成功のポイントです。
SNS広告と連携し、インフルエンサー投稿を広告素材として再利用することで、拡散力と費用対効果をさらに高めることができます。

※インフルエンサー施策を行う際は、広告であることを明示し、ステルスマーケティングによる景品表示法違反になることは絶対に行わないよう注意してください。

動画プラットフォーム型の2つの施策

動画型のプラットフォームは理解促進と感情訴求に優れ、意思決定を後押しします。YouTubeはストック資産化、TikTokは高い拡散力と役割が異なるため、目的に合わせた使い分けが効果的です。

費用即効性持続性難易度
YouTube★★★★★★★★★★★★★
TikTok★★★★★★★★★

①YouTube

YouTubeは、世界第2番目に利用されている検索エンジンとも呼ばれ、長期的な集客効果を持つストック型メディアです。SEO(検索エンジン最適化)との親和性が高く、動画タイトル・概要欄・タグの最適化により、検索結果や関連動画からの流入も狙えます。
商品の使い方やサービス紹介、セミナー録画、顧客インタビューなど、信頼構築につながるコンテンツを継続的に配信することで、ブランド資産としての動画チャンネルを育てることが可能です

費用感
動画1本あたり数万円〜50万円程度(企画・撮影・編集を含む)。自社制作なら人件費が中心となるため、低コストでの運用も可能。
即効性
投稿直後の反応は限定的だが、動画が蓄積されることで中長期的に再生数・流入が伸びる。
持続性
一度公開した動画は継続的に視聴されるため、持続性は非常に高い。過去動画からのリード獲得も可能。
難易度
撮影や編集のスキル、企画力が求められるが、最近はテンプレート活用でハードルが下がっている。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​BtoB/BtoC問わず、自社サービスやノウハウを「見せて伝える」ことができる企業
  • セミナー・ウェビナーなどの情報発信を資産化したい企業
  • 教育系・専門職系など、信頼や専門性を積み重ねたい業種​

YouTubeは「すぐに売上につながる施策」ではなく、中長期でのブランド構築や信頼形成に強い媒体です。そのため、YouTube広告と組み合わせて配信すれば、潜在層から顕在層まで幅広くリーチできます。
また、動画の要約版をTikTokやInstagramリールに二次利用することで、短期的な拡散と長期的な資産化を両立できます。

②TikTok

TikTokは、短尺動画による高い拡散力を持つSNSプラットフォームです。ユーザーの興味・行動データに基づいたレコメンド機能(For Youページ)により、フォロワーが少なくても多くの人に動画が届く可能性があります。
企業アカウントで自社商品の魅力を発信するだけでなく、社員やクリエイター、インフルエンサーなどと連携した投稿も有効です。YouTubeやInstagramに比べて広告費が低めで、短期間で話題を作りたいブランドに適しています。

費用感
自社運用ならほぼ無料。広告出稿やインフルエンサー連携を行う場合は、1本数万円〜50万円程度が目安。
即効性
投稿直後に急拡散する可能性があり、短期間で大きな認知を得られる。
持続性
拡散のピークが短いため、一度の投稿効果は限定的。継続的な投稿・企画運用で安定化が必要。
難易度
編集スキルよりも、トレンド把握力・ストーリーテリング力が重要。運用のセンスが成果を左右する。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​ 飲食・美容・アパレル・観光・エンタメなど、ビジュアル訴求が強い業種
  • ​ 若年層(10〜30代)をメインターゲットとする企業
  • ​ 短期間で話題づくり・集客のブーストを狙いたい企業​

TikTokは「バズ狙いの一発型」ではなく、継続投稿とトレンド活用のPDCA運用が鍵となります。ハッシュタグチャレンジやコラボ投稿を組み合わせることで、拡散を促進できるでしょう。
また、YouTubeショートやInstagramリールと同一コンテンツをマルチ展開することで、制作コストを抑えつつ認知拡大を狙えます。

コンテンツマーケティング型の3つの施策

コンテンツマーケティング型の施策はどれも持続性が高い傾向にあります。その分、即効性や難易度は高いため、細く長く、他の施策と組み合わせながら成果につなげていく意識を持っておくと良いでしょう。

費用即効性持続性難易度
オウンドメディア★★★★★★★★★★★
ホワイトペーパー/事例資料★★★★★★★★★★★
ウェビナー/動画コンテンツ★★★★★★★★★★★★★

① オウンドメディア(ブログ記事)

オウンドメディアとは、自社が運営するWebサイトやブログを通じて、顧客に役立つ情報を発信しながら信頼と認知を積み上げる集客手法です。「SEO(検索エンジン最適化)」との相性が高く、検索ニーズを意識した記事を継続的に公開することで、中長期的に自然流入を増やすことができる資産型の施策です
広告費をかけずに見込み顧客を育成できる一方、効果が出るまでに時間がかかる点や、継続的な更新体制の構築が課題となります。

費用感
自社運用なら人件費中心。外注時は1記事2〜10万円、月10万〜100万円以上が目安。
即効性
記事公開直後の反応は限定的で、効果が出るまで3〜6ヶ月程度かかることが多い。
持続性
一度上位表示されると安定した流入が得られる。過去記事が資産として働く。
難易度
企画・キーワード設計・ライティングなど専門スキルが必要。定期更新体制の構築も重要。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​BtoB/BtoC問わず、専門知識やノウハウを提供できる企業
  • ​広告コストを抑えて中長期的にリードを獲得したい事業者
  • ​コンサル、IT、教育、不動産、士業など「情報の信頼性」が競争力になる業種​

オウンドメディアは、単体で完結させるのではなく、SNS・広告・メルマガとの連携によって相乗効果を発揮します。たとえば、SEOで流入したユーザーをホワイトペーパーやLINE登録に誘導することで、リード獲得率を高められるでしょう。

② ホワイトペーパー/事例資料

ホワイトペーパーや事例資料は、見込み顧客に有益な情報や成功事例を提供しながら、リード(見込み客情報)を獲得するためのコンテンツです。
BtoB企業を中心に活用され、オウンドメディアや広告経由で集客したユーザーを「資料ダウンロード」というアクションへ誘導することで、営業リストを構築します。専門的なテーマを扱うことで、企業の専門性・信頼性を高めるブランディング効果もあります

費用感
1本あたり5万〜50万円程度(構成・ライティング・デザイン含む)。広告配信と組み合わせる場合は、追加で月10万〜数十万円ほどコストがかかる。
即効性
広告やSEO経由で集客すれば短期間でリードを獲得できる。特に展示会やセミナー前後の施策に有効。
持続性
コンテンツのテーマが陳腐化しなければ、中長期的にリード獲得を継続できる。定期的な内容更新が必要。
難易度
内容の専門性・デザインクオリティが成果を左右する。社内ノウハウの整理や執筆リソースが課題になりやすい。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​BtoB企業(IT、SaaS、製造、コンサルティング、士業など)
  • ​営業リードを効率的に獲得・育成したい企業
  • ​展示会、セミナー、広告と連動してリストを増やしたい企業​

ホワイトペーパーは単発施策ではなく、リードナーチャリング(見込み顧客を商談や成約につなげるプロセス)の起点として設計することが重要です。例えば、ダウンロード後にメールマーケティングやCRM(顧客関係管理)と連携して自動フォローを行うことで、商談化率を高められます。
また、成功事例集・データレポート・導入ガイドなど、複数のフォーマットを用意することで、見込み顧客のフェーズに応じた訴求が可能です。

③ ウェビナー/動画コンテンツ

ウェビナー(オンラインセミナー)や動画コンテンツは、専門知識やノウハウをわかりやすく伝え、信頼関係を築くための中長期的な集客手法です。リアルイベントよりもコストを抑えつつ、全国の見込み顧客にリーチできる点が特徴で、BtoBではリード獲得、BtoCでは教育・ブランディング目的で活用されます

費用感
1回あたり10万〜100万円程度(配信環境・出演者・資料制作・広告含む)。自社開催なら低コストで実施も可能。
即効性
集客告知から数週間で実施でき、短期的なリード獲得にも有効。イベント直後に商談化するケースもある。
持続性
録画コンテンツをアーカイブ化すれば、長期的な流入・教育素材として活用できる。
難易度
内容構成・登壇者選定・集客設計・配信トラブル対応など、運営の総合力が求められる。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​ BtoB企業(IT、SaaS、コンサル、人材、教育など)
  • ​リード獲得だけでなく「専門性の訴求」や「顧客教育」を重視したい企業
  • ​展示会・広告などで集めたリードのナーチャリングに活用したい企業​

ウェビナーは単発ではなく、シリーズ化して実施することで効果が高まります。さらに、録画した動画をYouTubeや自社サイトに再掲載すれば、SEO効果や長期的な教育効果も見込めます。
また、メールマーケティングやCRMと連携して参加者へのフォローを行うと、商談化率をさらに高めることが期待できます。

運用広告型の4つの施策

運用広告型は、短期でトラフィックやコンバージョン(CV)の創出が期待できるWeb集客です。一方で、入札・クリエイティブ・ターゲティングの最適化が不可欠であり、学習期間を見越した運用がポイントです。

費用即効性持続性難易度
ディスプレイ広告★★★★★★★★★★★
リターゲティング広告★★★★★★★★★★★
DSP広告★★★★★★★★★★★★
アフィリエイト広告★★★★★★★★★★★★

① ディスプレイ広告(バナー広告)

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に画像や動画を表示して認知を広げる手法です。Googleディスプレイネットワーク(GDN)やYahoo!広告などを通じて配信され、 商品・サービスの認知拡大やリマーケティング施策として活用されます
クリック課金(CPC)またはインプレッション課金(CPM)が一般的です。

費用感
一般的には月10万〜50万円程度。大規模配信では100万円以上になることもある。課金方式はクリック単価(CPC)が主流だが、表示単価(CPM)が採用されるケースもある。
即効性
配信開始後すぐに表示されるため、短期間での認知拡大やトラフィック増加が期待できる。
持続性
広告配信を停止すると効果は止まるため、短期的施策。クリエイティブ改善やリマーケティングで継続的に成果を出せる。
難易度
配信設定自体は容易だが、ターゲティング設計・バナー制作・クリエイティブ検証が成果を大きく左右する。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​新商品・新サービスを広く告知したい企業
  • ​ブランディング目的のBtoC企業(ファッション、飲食、化粧品など)
  • ​リターゲティング広告と併用して認知→検討→購入の流れを作りたい企業​

ディスプレイ広告は、認知拡大と視覚的訴求に優れていますが、 クリック率(CTR)は0.1〜0.5%程度と低めです。バナーのデザイン改善や訴求軸のABテストを継続的に行うことで、 費用対効果を高める運用が重要です。

② リターゲティング広告

リターゲティング広告(リマーケティング広告)とは、自社サイトを訪れたことのあるユーザーに再度広告を配信する手法です。一度離脱したユーザーへ再アプローチすることで、購買・問い合わせなどのコンバージョン(CV)を効率的に獲得できます
Google広告、Yahoo!広告、Meta広告、LINE広告など、多くの媒体で利用可能です。

費用感
月5万〜30万円程度が一般的。クリック単価は通常のディスプレイ広告よりやや高めで、50〜200円前後になる。
即効性
配信開始後すぐに効果が出やすく、短期間でのCV獲得に有効。
持続性
タグ設置後は継続的に配信可能だが、サイト訪問者数が少ないと配信量が限られる。
難易度
設定は比較的簡単だが、リスト管理・除外設定・頻度制限などの最適化が成果を左右する。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ECサイトや予約サイトなど、検討期間がある商材(アパレル、不動産、教育など)
  • 一度サイトを訪問したが離脱したユーザーを再び呼び戻したい企業
  • 広告費を効率的に使いたい中小企業

リターゲティング広告は、一度興味をもった顧客をもう一度呼び戻す強力な手法ですが、過剰に追跡する行為はブランドイメージを損なうリスクもあります。そのため、フリークエンシー上限設定(1ユーザーあたりの表示回数制限)や配信期間の最適化を行い、自然な形で再訴求することが重要です。

③ DSP広告(行動ターゲティング広告)

DSP(Demand-Side Platform)広告とは、ユーザーの属性・興味・行動履歴などのデータをもとに、最適な広告を自動で配信する仕組みです。広告主側のプラットフォームで入札や配信管理を一元化でき、ニュースサイトやブログ、アプリなどの複数のメディアに効率的に広告を出せるもので、Yahoo! DSP、Google DV360、Criteo、Logicad、MicroAd BLADE などが代表的なツールと言えます。

DSP広告は、従来のディスプレイ広告よりも、「誰に・どのタイミングで・どの広告を見せるか」を自動で最適化できるのが特徴です。ただし、初期データが少ない場合やクリエイティブの質が低い場合は成果が出にくいため、リターゲティング広告やSNS広告と組み合わせてデータを蓄積しながら運用するのが効果的です。

費用感
月30万〜100万円以上が一般的。最低出稿金額が設定されている場合も多く、クリック単価は100〜300円前後。
即効性
広告配信開始後すぐに成果が出る可能性があるが、学習期間(データ蓄積)を経て精度が向上する。
持続性
データが蓄積されるほど最適化が進み、長期的な費用対効果改善が期待できる。
難易度
運用・分析には高度な知識が必要。専門代理店やDSPツールのサポートを受けるケースが多い。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​広告予算が一定規模あり、広範囲かつ精度の高い配信を求める企業
  • ​BtoC業種(EC、旅行、美容、金融など)で行動履歴ベースの購買促進を狙いたい企業
  • ​複数の媒体をまとめて運用し、効率化を重視するマーケティングチーム​

④ アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、成果報酬型の広告手法の一つで、ブログ運営者やインフルエンサーなどの「アフィリエイター」が自社商品を紹介し、購入・申込などの成果が発生したときのみ報酬を支払います。
主に「A8.net」「もしもアフィリエイト」「afb」「バリューコマース」などのASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を通じて運用します。リスクを抑えながら販売チャネルを拡大できるのが特徴です

費用感
初期費用は0円〜数万円、月額固定費0円〜数万円で、成果によって報酬が発生する。1件数百〜数千円、案件により1万円以上の場合もある。
即効性
アフィリエイターが記事を制作・拡散するまでに時間がかかるため、中長期的な施策。すでに強いメディアに掲載されればすぐに成果につながる可能性もある。
持続性
一度記事が上位表示されれば継続的な集客が可能。報酬設定を見直すことでパートナーの継続意欲を維持できる。
難易度
ASP登録と設定は容易だが、効果を出すには商品魅力・報酬率・LP(ランディングページ)の最適化が重要。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​EC・サブスク・学習サービス・美容・金融など、明確な成果指標(購入・申込)があるビジネス
  • ​広告費を抑えて成果に応じた支払いをしたい中小企業
  • ​長期的にメディア経由の販売チャネルを拡大したい企業​

アフィリエイト広告は、固定費をかけずに新規顧客を獲得できる点が魅力ですが、アフィリエイターの記事内容を直接コントロールできないため、ブランド毀損のリスクもあります。そのため、掲載ガイドラインや訴求ルールは明確に設定しましょう。
さらに、報酬率を定期的に見直し、競合案件とのバランスを保つことで安定的な成果を維持できます。

ブランディング広告型(固定枠広告)の施策

ブランディング広告型のWeb集客は、クリックや即時の購入促進よりも、企業やブランドの「信頼性」「印象」「世界観」を浸透させることを目的としています。主に認知拡大やブランド構築のフェーズで活用され、ユーザーの購買行動や検索意識に間接的な影響を与えます。
短期的な成果よりも、中長期的に「思い出してもらうブランド」を育てるための施策といえます。

費用即効性持続性難易度
純広告★★★★★★★★★★★★★

ブランディング広告の代表と言える純広告は、特定の媒体(Webメディアやニュースサイトなど)の広告枠を期間や表示回数で購入するタイプの広告です。多くの場合、掲載期間中は常に表示される「固定表示型」で、認知度向上やブランドイメージの訴求を目的に利用されます
媒体例としては「Yahoo!ニュース」「日経電子版」「SmartNews」「note」、そしてその他業界専門メディアなどが挙げられ、掲載位置や期間によって料金が変動します。

費用感
掲載1枠あたり数十万〜数百万円。大手メディアでは1週間50万円〜100万円以上、特集タイアップでは200万円超の場合もあるなど、規模によって大きく異なる。
即効性
掲載と同時に大量の露出が得られるため高い即効性があるが、期間終了とともに効果は薄れる。
持続性
一過性の効果に留まりやすいが、ブランディングや後続施策(検索・SNS流入)に波及する可能性もある。
難易度
出稿自体は容易だが、媒体選定・掲載位置・クリエイティブ設計によって成果が大きく変わる。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • 新商品・新サービスのローンチ期に話題化を狙いたい企業
  • ブランディング施策を検討している大手・中堅企業
  • 自社の信頼性や知名度を一気に高めたい事業者

純広告は、短期間で大量のリーチを獲得できるという点が大きな強みですが、クリック単価やCV単価で見ると費用対効果は低くなりがちで、ブランディング・キャンペーン施策として割り切って実施することが基本です。
また、近年は記事広告(タイアップ広告)の形で、純広告とコンテンツマーケティングを融合した手法も増えています。

既存顧客・リピーター向け施策の3つの施策

既存顧客・リピーター向けの施策は、新規獲得より低コストで売上を伸ばせることが強みです。メールやLINE、CRMを組み合わせ、しばらく利用が途絶えているお客さまの呼び戻しや 再購入・アップセルを自動化することで、 安定収益につながります。

費用即効性持続性難易度
メールマーケティング★★★★★★★★
LINE公式アカウント配信★★★★★★★★★
CRM連携★★★★★★★★★★★★

① メールマーケティング(メルマガ/ステップメール)

メールマーケティングとは、既存顧客や見込み顧客にメールで情報を届けて関係性を深める施策で、主に「メルマガ(定期配信)」と「ステップメール(行動に応じた自動配信)」の2種類があります。商品案内やキャンペーン情報の一斉送信だけでなく、購入履歴や行動データに基づいたパーソナライズ配信を行うことで、リピート率・顧客単価の向上が期待できます
また、MA(マーケティングオートメーション)ツールと組み合わせることで、自動的に顧客育成(ナーチャリング)を進めることも可能です。

費用感
ツール利用料は月数千円〜数万円(例:Mailchimp、Benchmark Email、配配メールなど)。自社配信なら人件費のみで運用可能。
即効性
既存顧客に直接届けられるため即効性が高い。キャンペーン時には短期間で売上増につながる可能性がある。
持続性
定期的な配信で顧客との接点を維持できる。開封率・クリック率の分析により改善を重ねれば長期的な効果も期待できる。
難易度
配信設定は容易だが、件名・内容・配信タイミングの最適化など、継続的な分析と改善が必要。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​ECサイト・サブスク・教育・美容・クリニックなどリピートが重要なビジネス
  • ​顧客データを保有し、定期的にキャンペーンや情報発信を行いたい企業
  • ​既存顧客との関係を維持し、離脱を防ぎたい事業者​

メールマーケティングは、既存顧客に安定してリーチできるチャネルであり、SNSや広告よりもROI(投資対効果)が高いといわれています。
ただし、開封率の低下・迷惑メール判定・配信停止などを避けるためにも、内容の品質や配信頻度に配慮する必要があります。「開封したくなる件名」や「顧客の利益につながる内容」を意識することが重要です。

② LINE公式アカウント配信

LINE公式アカウント配信とは、LINEを活用して顧客に直接情報を届けるマーケティング施策です。友だち登録したユーザーに対し、メッセージ・クーポン、ショップカードの配信や、投稿に対する自動応答などを通じて「再来店」「再購入」「ファン化」を促すことができます。
​​​日本国内で月間利用者9,900万人以上(2025年6月末時点)のLINEは、開封率が​​55%前後と非常に高く、飲食・美容・小売・サービス業など、来店型ビジネス、は特に適しているでしょう

※参照: https://www.lycbiz.com/jp/column/line-official-account/technique/20180426-02/

費用感
月1,000通までは無料で送れるプランがあるが、以降は従量課金制。外部ツールと連携する場合は、月数万円規模になることもある。
即効性
メッセージが即時に届くため、即効性は高い。新商品・セール・イベント案内などで短期間で反応を得やすい。
持続性
継続的な配信と友だち維持が重要。クーポンや特典など関係性維持の工夫があれば長期的にも有効。
難易度
基本操作は容易だが、効果を上げるには配信タイミング・内容・セグメント設定の戦略が必要。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​飲食・美容・小売・医療・教育・観光などの来店・予約ビジネス
  • ​リピーター施策やキャンペーン販促を強化したい中小企業
  • ​SNSよりも確実にユーザーへリーチしたい事業者​

LINEは「距離の近いコミュニケーション」が魅力である一方、配信頻度が高すぎるとブロック率が上がるというデメリットがあります。そのため販促一辺倒ではなく、有益情報やお礼メッセージ、アンケートなどを交えた配信が効果的です。
また、LINE公式アカウントをCRMやECシステムと連携させることで、「購入者だけにクーポン配信」「休眠顧客に再来店案内」など、よりパーソナライズされた施策が可能になります。

③ CRM連携での顧客再アプローチ

CRM(Customer Relationship Management/顧客関係管理)連携とは、自社が保有する顧客データベース(購入履歴・行動履歴・問い合わせ履歴など)をもとに、最適なタイミング・内容でアプローチを行うマーケティング施策です。メールやLINE、広告配信ツールなどとCRMを連携させることで、「休眠顧客への再アプローチ」や「リピート購入の促進」「LTV(顧客生涯価値)の最大化」などが可能になります
近年はMA(マーケティングオートメーション)ツールやCDP(カスタマーデータプラットフォーム)と統合し、自動化・セグメント別の配信を行うケースが増えています。

※MA:見込み客の育成・配信・フォローを自動化し、売上につながる状態まで効率的に導く仕組み。 メール・LINE・スコアリングなどを自動で行い、営業や接客の負担を減らす。
※CDP:顧客データを一元化して整理し、分析・活用できる状態にするための基盤。 バラバラのデータを統合し、より精度の高いマーケティングやパーソナライズ施策に役立つ。

費用感
ツール利用料は月数万円〜数十万円。Salesforce・HubSpot・b→dashなどの導入には初期費用が発生する場合もある。
即効性
データ設計と配信設計に時間がかかるため即効性は低い。ただし既存顧客データが整っていれば、短期で成果を出すこともできる。
持続性
顧客情報を継続的に更新することで、長期的にリピート・アップセル効果を維持できる。
難易度
ツール導入・データ設計・運用フローの構築が必要なため難易度は高め。マーケティング部門・営業部門の連携も重要。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​既に顧客データを多く保有している企業(EC・サブスク・教育・BtoB SaaSなど)
  • ​リピート率・アップセル率を高めたい事業者
  • ​広告依存から脱却し、LTV最大化を狙う企業​

CRMは、導入しても「データが整備されていない」「配信設計が曖昧」などが原因で効果が出ないケースも多くあります。まずは顧客情報の一元化とセグメント設計(例:初回購入者/休眠客/VIP顧客)から始め、その後にLINE配信やメール配信などのチャネル連携を行うと効果的です。
また、個人情報を扱うため、プライバシーポリシー・配信同意管理(オプトイン)も必須です。

外部プラットフォーム型の4つの施策

費用即効性持続性難易度
ポータルサイト掲載★★★★★★★★★★★
ECモール出店★★★★★★★★★★★★
プレスリリース配信★★★★★★★★★★
比較サイト掲載★★★★★★★★★★★★

① ポータルサイト掲載

ポータルサイト掲載とは、業種別の集客プラットフォーム(例:ホットペッパー、食べログ、ぐるなび、楽天ビューティー、EPARK など)に自社の店舗情報や商品情報を掲載し、集客を行う手法です。
ポータルサイトは既に多くのユーザーを抱えており、検索や比較の入口として利用されるため、短期間での新規顧客獲得に効果的です。また、口コミ・評価・ランキング機能を通して「比較検討層」に直接アプローチできる点も大きなメリットです。
一方で、手数料や掲載料が発生するほか、ポータル内での競争が激化しやすく、依存度リスクがある点には注意しましょう。

費用感
掲載料は月3万〜10万円程度。上位表示オプションや成果報酬プランを加えるとさらに上がる。
即効性
掲載後すぐに露出が得られるため即効性が高い。特に予約導線が整っている業種では効果が早い。
持続性
掲載を停止すると露出がなくなるため、持続性は低い。口コミ数や評価の蓄積で長期的な効果も期待できる。
難易度
情報登録は容易だが、定期的な写真更新や口コミ管理が必要。複数媒体を併用する場合は運用工数が増える。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​飲食店、美容院、エステ、クリニック、ホテルなど「予約・来店型」の業種
  • ​MEOやSNS運用と並行して集客基盤を広げたい事業者
  • ​新規開業で「まずはすぐに顧客を増やしたい」フェーズの企業​

ポータルサイトは「掲載順位」や「口コミ数」によって集客成果が大きく変動します。また、プラットフォーム内のアルゴリズム変更や料金改定にも左右されやすいため、長期的には自社サイトやLINE・SNSへの誘導を設計しておくことが重要です。
ポータル掲載は 「初期集客のブースト施策」+「自社チャネル誘導の入り口」 として活用するようにしましょう。

② ECモール出店

ECモール出店とは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの既存モールに自社商品を出品し、販売する手法です。モール自体に高い集客力があるため、新規顧客に短期間でリーチできるのが大きな強みです。また、レビューやランキング機能、ポイント制度など、購買意欲を高める仕組みが整っており、ブランド認知がまだ弱いフェーズの企業にとっては有効な販売チャネルになります
一方で、販売手数料・広告費・システム利用料などのコスト負担が大きく、価格競争になりやすいというデメリットもあります。自社ECサイトやSNSとの連携により、モール依存を避ける戦略設計が求められます。

費用感
出店料や販売手数料がかかるため、月数万円+売上の数%が一般的。楽天市場やYahoo!では初期費用も発生。
即効性
モールの集客基盤を活用できるため即効性は高い。セール・キャンペーン時にアクセス急増が見込める。
持続性
モール内評価(レビュー・販売実績)を蓄積することで、長期的な売上安定も可能。
難易度
出品作業は簡単だが、モール特有のSEO・広告運用・在庫連携など専門知識が必要。競合との差別化が鍵になる。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​EC初心者や中小ブランド(D2C・食品・雑貨・アパレルなど)
  • ​短期間で売上を立てたい事業者
  • ​モール内広告(楽天スーパーSALE、Amazonスポンサープロダクトなど)を活用できる企業​

また、ECモールでは、ランキングやレビュー評価によって売上が左右されやすく、「在庫・配送・カスタマー対応」も含めた総合的な運用力が成果を決めるポイントになります。

③ プレスリリース配信

プレスリリース配信とは、新商品・新サービス・イベント・キャンペーンの情報をメディアや業界関係者に発信する手法です。代表的な配信サービスには「PR TIMES」「共同通信PRワイヤー」「@Press」などがあり、自社のニュースをニュースメディア・ポータルサイト・SNSに転載してもらうことで、短期間で大規模な露出を得られるのが特徴です。
スタートアップや新規事業の立ち上げ初期では、「広告予算を抑えつつ認知を広げたい」「サービスの信頼性を高めたい」といった目的で活用されます。一方で、メディアに必ず取り上げられるわけではなく、内容やタイミングによって成果に差が出やすい点には注意が必要です。

費用感
1配信あたり3万〜10万円程度。PR TIMESは月額制プランもあり、継続発信にも対応。
即効性
配信から数時間〜1日でメディア露出が得られるため、即効性が高い。
持続性
一過性の効果にとどまりやすいが、メディア掲載や検索結果の残存によって中期的な効果も期待できる。
難易度
原稿作成に一定のスキルが必要。ニュース性・タイトル設計・画像選定で成果が大きく変わる。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • ​​新商品・新サービス・キャンペーンを定期的にリリースする企業
  • ​メディア掲載やSEO効果を狙いたいスタートアップ/BtoB企業
  • ​広報担当がいない中小企業(外注で原稿作成するケースも多い)​

プレスリリースは「広告」ではなく「報道資料」として扱われるため、ニュース性・社会性・客観性が重要です。露出を狙いすぎた宣伝調の記事は掲載されにくく、逆に信頼性を損なうリスクもあります。
また、リリース単体では集客につながりにくいため、SNS投稿・広告・ウェビナー・メール配信などと連動したPR戦略としての活用が推奨されます。

④ 比較サイト掲載

比較サイト掲載とは、自社サービスや商品を第三者視点で比較できるプラットフォームに登録する集客手法です。代表的なサイトには、BtoB分野では「ITreview」「BOXIL」「カオナビ比較ナビ」、BtoC分野では「価格.com」「Lifull」などがあります。
ユーザーが導入検討段階で情報を比較・精査するタイミングにアプローチできるため、「購入意欲の高い層」に直接リーチできることが大きな強みです
一方で、競合と並列で表示されるため、レビュー評価や価格、導入実績が弱いと埋もれやすい点には注意が必要です。掲載費用や成果報酬などの課金体系はサイトによって異なります。

費用感
月額数万円〜数十万円。成果報酬型(1リード数千円〜)や固定掲載型など、料金体系はさまざまある。
即効性
検討段階のユーザーに表示されるため、リード獲得までのスピードは比較的早い。
持続性
レビューや導入実績を積み重ねることで評価が上がり、長期的に安定した流入を見込める。
難易度
掲載自体は容易だが、レビュー収集や事例更新など運用面の継続が成果を左右する。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

▼向いている企業・業種例

  • SaaS、ITサービス、コンサルティング、人材、研修、採用支援系のBtoB企業
  • 「比較・検討段階」の見込み顧客にリーチしたい企業
  • ホワイトペーパー・ウェビナーなど他のリード獲得施策と併用する事業者

比較サイトは「評価・レビュー」が検索順位や表示順に大きく影響するため、顧客満足度・導入事例・サポート品質などを高め、積極的にレビューを集めることが重要です。
また、得られたリードはそのまま放置せず、メールナーチャリングやウェビナー招待などによるフォローアップ設計が必要です。

Web集客施策の選び方

Web集客施策の選び方

Web集客は、どのような施策を選ぶかによって、同じ広告費を使っても成果は大きく変わります。そのため、自社の状況や顧客の購買行動の段階に合わせて最適化することが重要です。
この章では、顧客の行動プロセス(カスタマージャーニー)からの選び方と自社の状況からの選び方を解説します。

カスタマージャーニーから検討する

カスタマージャーニーから検討する

Web集客を成功させるには、まず「顧客がどの段階にいるのか」を理解することが欠かせません。この顧客の行動プロセスを時系列で可視化したものを カスタマージャーニー(Customer Journey) と呼びます。

たとえば、まだ自社を知らない人にいきなり商品を売り込んでも効果は薄く、興味を持ち始めた段階で信頼を得るようなコンテンツを発信する方が成果につながります。カスタマージャーニーを描くことで、どのフェーズの顧客にどんな情報を届ければよいのかが明確になり、ムダのない集客施策を選択できます
認知・興味・比較・購入・リピートという5種類の顧客フェーズに合ったWeb集客施策は以下の通りです。

フェーズ顧客の行動有効な集客方法
認知まだ自社を知らないSNS広告/YouTube/TikTok/プレスリリース/ディスプレイ広告
興味・関心サービスを知って調べ始めるSEO記事/オウンドメディア/Instagram運用/比較サイト掲載
比較検討他社と比較しながら選定リスティング広告/ホワイトペーパー/ウェビナー/口コミ・ポータルサイト
購入実際に申込・来店・購入MEO(地図検索)/ECモール出店/リターゲティング広告/LINEクーポン
リピート再購入・ファン化メールマーケティング/LINE公式アカウント/CRM施策

カスタマージャーニーを意識した集客戦略のポイントは、「どの段階の顧客を、次の段階に進ませるか」を明確に設計することです。
たとえば、以下のように流れを意図的に設計して、単発ではなく連動したWeb集客設計を行うことで、成果の出る仕組みを構築できます。

単発ではなく連動したWeb集客設計
  1. ​​SNS広告で「認知」を広げる
  2. ​オウンドメディアで「興味・関心」を育てる
  3. ​ウェビナーやリスティング広告で「比較検討」から「購入」につなげる​

自社の状況から検討する

自社の規模・目的・体制に応じたWeb集客の選び方

カスタマージャーニーで全体の流れを把握したら、次は自社のリソースや目的に合わせて、細かな施策まで選択肢を絞りましょう。以下では、自社の規模・目的・体制に応じたWeb集客の選び方を解説します。

①企業規模・予算から考える

Web集客は「どれだけの予算を確保できるか」で、取れる戦略の幅が大きく変わります。限られたリソースで最大の効果を出すためには、企業規模や広告予算に合わせて現実的な施策を選定することが重要です。以下の表では、予算規模ごとにおすすめの集客施策と特徴を整理しました。

企業規模・予算帯特徴・目的おすすめ施策ポイント
低予算
(月0〜10万円程度)
費用を抑えて始めたい中小企業・個人事業主向けMEO/SNSアカウント運用/LINE公式配信/プレスリリース配信無料〜少額で始められ、地域集客・認知拡大に効果的。口コミ・レビュー・写真投稿の継続が重要。
中規模
(月10〜50万円程度)
集客を安定化させたい中堅企業向けリスティング広告/SNS広告/オウンドメディア運営/ホワイトペーパー短期的な広告と中長期的な資産型施策を並行運用。効果検証・改善を繰り返すことで安定化が狙える。
大規模
(月50万円〜100万円以上)
事業拡大・ブランディング強化を目的とする企業向けDSP広告/インフルエンサーマーケティング/比較サイト掲載/動画マーケティング広告最適化チームや代理店活用を前提に、ブランド構築・市場支配を狙う段階。複数チャネル連携が必要。

※2025年12月時点 NTTタウンページ株式会社調べ

小規模事業者やスタートアップは、「無料で始められる施策」から順に試すのが鉄則です。一方で、成長フェーズに入った企業は、SEOやリスティング広告、SNS広告など継続投資型の集客を組み合わせることで、長期的に安定した流入を作ることができます。
予算規模はあくまで目安ですが、重要なのは「どこにお金をかけ、どこを自社運用するか」を明確にすることです。広告代理店・制作会社・社内担当をうまく組み合わせることで、限られた予算でも高い効果を狙えるでしょう。

②目的から考える

集客施策を考える際は、何を目的にするかも重要な要素です。施策のゴールが明確になっていないと改善サイクルも回せないため、予算と同様に事前に明確にしておきましょう。

目的概要有効な施策特徴・ポイント
新規顧客の獲得商品・サービスをまだ知らない顧客を新たに集めたい場合検索エンジン型(SEO/リスティング広告)/外部プラットフォーム型(ポータルサイト・比較サイト掲載)顕在層に直接アプローチでき、短期間で効果が見えやすい。ニーズの明確なユーザーが中心。
認知拡大・ブランド構築サービス・企業名を広め、ファン層を作りたい場合SNS広告/動画マーケティング(YouTube/TikTok)/純広告広告や動画を通してストーリーを伝え、感情的な共感やファン化を狙う。継続露出が必須。
既存顧客のリピート強化一度購入・来店した顧客の再利用を促したい場合メールマーケティング/LINE公式アカウント配信/CRM施策費用対効果が高く、LTV(顧客生涯価値)の最大化を狙える。自動配信などの仕組み化がポイント。

たとえば、まずは見込み顧客を増やしたい場合は、顕在的ニーズを持つ層にリーチする施策が効果的な一方、ブランドやコミュニティを育てたい企業は、SNS広告やYouTube によるビジュアル訴求が効果的と言えます。
このように、自社がどのフェーズなのかを見極めて、広告手法を選ぶようにしましょう

③リソース(人材・時間)から考える

どんなに効果的なWeb集客施策でも、実行するリソース(人員・時間・知識)が足りなければ継続できません。特に中小企業やスタートアップでは、「予算よりも人的リソースが不足している」ケースが多いため、自社の体制に合わせた現実的な選択が重要になります。以下では、リソース状況別におすすめの施策をまとめました。

リソース状況向いている施策特徴・ポイント
社内に担当者・時間があるSEO/オウンドメディア/YouTubeチャンネル運用/SNS発信資産型施策に取り組みやすい。記事や動画などを継続的に発信することで、中長期的な集客基盤を構築できる。
リソースが限られているリスティング広告/SNS広告/プレスリリース配信/ポータルサイト掲載運用や制作を外部に委託でき、短期間で成果が出やすい外注依存型の施策でスピード重視。

また、一部の工程だけを外注し、その他は自社で運用するハイブリッド型の体制もおすすめです。たとえば、SEO記事の企画やライティングを外部ライターに依頼し、最終的な編集・公開・分析を社内で行うといった方法なら、外部の専門知識を活かしながらコストを抑えつつ、社内にもノウハウを蓄積できます。
外注に頼りすぎず、自社で改善サイクルを回せるようになれば、中長期的なスキル育成と運用の自立化にもつながります。体制に合わせて「どこまで自社で行うか」「どこを外注するか」を明確にすることで、無理のない継続運用が可能になります。

④即効性 vs 長期性で考える

Web集客は種類によって、短期間で効果が期待できる施策と時間をかけて成果を積み上げる施策に分かれ、企業のフェーズや目的に応じてバランスを取ることが重要です。以下で、それぞれの特徴を整理します。

タイプ特徴向いている施策メリットデメリット
短期型広告出稿や掲載を通じてすぐに集客できるリスティング広告/SNS広告/リターゲティング広告/ポータルサイト掲載すぐに効果が見える/施策の調整・停止も柔軟に行える費用を止めると効果も止まる/継続コストが高くなりやすい
長期型コンテンツやメディアを育てながら集客するSEO/オウンドメディア/YouTubeチャンネル/ホワイトペーパーコンテンツが資産化し、継続的な流入が見込める成果が出るまで時間がかかる/継続的な運用が必要
ミックス型広告で初期成果を出しつつ、同時に資産型施策を育てる広告+SEO/SNS運用+YouTubeなど初期の集客を安定させながら、将来的な依存度を下げられる両方を並行するためリソース配分に注意が必要

たとえば、創業期や新商品立ち上げ期には、即効性を重視した方法を選択して早期に露出を増やし、成長期・安定期には長期性を重視し、SEOやオウンドメディアを育て、広告依存を減らすというように使い分けることもできます。
短期施策だけに依存すると広告費を止めた瞬間に売上が止まるリスクがあり、長期施策だけに偏ると成果が出るまでに時間がかかりすぎる可能性があります。広告やSNSで短期的な成果を出しながら、得られたデータをもとにSEOやオウンドメディアへ展開して長期で勝てる仕組みを育てることが成功の鍵です。

【業種別】おすすめWeb集客方法と戦略例

業種によって、効果の出やすいWeb集客施策は大きく異なります。たとえば、飲食店のような来店型ビジネスでは「Googleマップ(MEO)」が重要ですが、オンライン販売中心のEC企業では「リスティング広告」や「ショッピング広告」の方が成果に直結します。

そのため、まず業種ごとに「どのチャネルが成果につながりやすいか」を整理した上で、集客戦略例を通じて、Web集客を組み合わせて成果を出す方法を理解する必要があります。

業種・ビジネスモデル有効な集客方法特徴・ポイント
来店型ビジネス(飲食・美容・フィットネス等)MEO(Googleマップ対策)/ポータルサイト掲載(ホットペッパー・食べログ)/LINE公式アカウント/Instagram・TikTokMEOで近隣検索からの集客が多い。
ポータルサイトは予約導線を作りやすく、LINEで再来店促進。
写真・動画で店舗の雰囲気訴求も効果的。
EC・ネット通販(D2C、アパレル、食品等)リスティング広告/ショッピング広告/SNS広告(Instagram・Facebook)/ECモール出店(Amazon・楽天)/オウンドメディアSEO購買意欲の高い層に即アプローチ可能。
SNS広告はターゲティング精度が高く、ECモールは既存流入を活用できる。
長期的にはSEOで認知拡大。
BtoB企業(IT、製造、コンサル等)SEO・オウンドメディア/ホワイトペーパー・事例資料/ウェビナー/比較サイト掲載(ITreview・BOXIL)/プレスリリース検討段階のリード獲得に強く、資料DLやウェビナーで信頼構築。
比較サイト掲載で検討層への露出を強化。
教育・スクール・習い事MEO/Google広告/SNS広告(Instagram・LINE)/口コミサイト掲載/YouTube動画地域名+スクール検索で集客しやすい。
SNS広告は保護者層への訴求に有効。口コミや動画で安心感を訴求。
医療・クリニック(歯科・美容医療・整骨院等)MEO/ポータルサイト掲載(EPARKなど)/プレスリリース/SEO記事「地域名+クリニック」で検索されやすく、MEOが集客の要。
SEOで治療法や症状検索からの流入も狙える。
不動産・住宅関連SEO/リスティング広告/ポータルサイト(SUUMO・HOME’S)/YouTube動画検索需要が大きく、SEOと広告の両輪が効果的。
YouTubeで物件紹介や内覧動画を発信。
エンタメ・イベント・観光SNS広告・TikTok/YouTube・Instagram/MEO/プレスリリース拡散力を重視。
SNS広告や動画でビジュアル訴求、MEOで地域検索対応。
プレスリリース配信でメディア露出を狙う。

上記の表のように、Web集客方法には多くの種類があり、どんな順序で施策を進め、どのチャネルを連携させるかによって成果は大きく変わります。
ここでは、代表的な3つのビジネスタイプを例に、段階的に成果を上げるためのWeb集客戦略を紹介します。

飲食店(カフェ)のWeb集客戦略例

来店型ビジネスでは、「認知 → 来店 → リピート」のどこで顧客が離脱しているかを見極めることが重要です。そして、SNSや広告だけに頼らず、MEOやLINE配信など複数の施策を組み合わせて集客を仕組み化することで、継続的な成果を生み出します。
以下は、そのためのWeb集客戦略の例です。

▼ケーススタディ

東京都郊外の住宅地にあるカフェ。オープンから2年が経過しても平日昼間の来店数が伸び悩んでいました。
Instagramでは一定のフォロワーを獲得していたものの、検索からの新規流入はほとんどなく、リピート率も安定しない状態。オーナーは「近くに住んでいるのに、存在を知らない人が多い」という課題に直面していました。

この状況に対して、例えば以下のようなWeb集客戦略が考えられます。

Step1:MEOで「地域検索」からの新規来店を増やす

まず実施するのは MEO(Googleマップ最適化) です。Googleビジネスプロフィールの情報を最新化し、以下の基本施策を徹底します。この取り組みにより、「地域名+カフェ」「カフェ ランチ」などでの検索順位上昇が期待できます。

  • 営業時間やメニュー写真を整備
  • 口コミへの返信を丁寧に対応
  • 「スイーツ」「ランチ」など検索されやすい語句を説明文に盛り込み

Step2:InstagramとTikTokで雰囲気訴求を強化

検索順位上昇のための施策を整えたら、次は「行ってみたい」と思わせる発信に注力しましょう。これにより、SNSの新規フォロワーの増加と、SNSを見て来店するお客さんの増加をめざします。

  • Instagramでは「季節限定スイーツ」「日替わりランチ」などを高品質写真で投稿
  • TikTokでは「カフェの1日」「映えるドリンク作り」などのショート動画を配信

Step3:LINE公式アカウントでリピーターを育成

次に取り組むべきは、訪れてくれたお客さんの再来店を促すためのLINE公式アカウント配信です。

  • 新規来店者には「次回使えるドリンククーポン」を配信
  • 常連向けには「今週の限定ランチ」や「雨の日ポイント2倍」などを配信

Step4:ポータルサイトで信頼性と予約導線を強化

さらに、ポータルサイトへの掲載を追加します。これにより、SNSでは届かない層に露出でき、検索から予約までの導線もスムーズになります。

自社ECサイト(アパレル)のWeb集客戦略例

多くのEC事業では、「流入 → 滞在 → 購入 → リピート」 のそれぞれにボトルネックがあります。そのため、広告だけに頼らず、オウンドメディアやCRMなど複数のチャネルを組み合わせることが鍵となります
以下は、段階的に成果を高めるWeb集客戦略の例です。

▼ケーススタディ

D2C(Direct to Consumer:自社商品をECサイトで直接販売する)型のアパレルブランドを立ち上げたばかりの企業。
Instagram広告には一定の反応があるものの、実際の購入につながらず、「クリックは多いのに売れない」という典型的な課題に直面していました。

Step1:リスティング広告で購買意欲の高い層を取り込む

まずは検索連動型広告(リスティング広告)で、「ワンピース レディース」「30代 ファッション 通販」などの具体的な検索キーワードに出稿し、購買意欲の高いユーザーを商品ページへ誘導します。
同時に、広告クリエイティブとLP(商品ページ)のメッセージを一致させ、離脱を最小化します。

Step2:オウンドメディアでブランドストーリーとSEOを両立

次に取り組むのが、オウンドメディアの構築です。
「季節別コーデ」「体型別ファッション」「服の素材の選び方」など、検索需要のあるテーマで記事を作成し、SEO経由の自然流入を増やします。また、単なる集客ではなく、ブランドの世界観や価値観を発信することで、価格ではなく共感で選んでくれるファン層を育成します。

Step3:リターゲティング広告で購入後押し

購入を迷って離脱したユーザーには、リターゲティング広告を配信します。「カートに入れた商品」「閲覧したアイテム」をもとに、「今なら送料無料」「本日限定10%OFF」などの訴求を行うことで購入を後押ししましょう。
広告費を最小限に抑えつつ、CVR(購入率)の向上を狙います。

Step4:SNS広告・インフルエンサーで認知と信頼を拡大

Instagram・TikTokなどのSNS広告では、ターゲット層のライフスタイルに合わせた訴求を行い、インフルエンサーを活用して「リアルな使用感」や「着こなし例」を発信するのもおすすめです。
単なる販売促進ではなく、「ブランドの共感づくり」としてSNSを活用します。

Step5:CRM・LINEでリピーター化を仕組み化

購入後の顧客には、LINE配信やメールマーケティングで新作情報や再入荷案内を配信します。さらに、購入データをもとにしたCRM施策で、「前回の購入サイズ」「好みのカラー」などに基づくパーソナライズされたおすすめ商品を提案します。
こうした継続的なアプローチにより、顧客LTV(生涯価値)の最大化をめざします。

BtoB SaaS企業のWeb集客戦略例

多くのBtoB企業では、「リードは獲得できても商談化しない」「資料DL後の追客が続かない」といった課題を抱えています。特にSaaS(Software as a Service)型ビジネスでは、短期的なリード獲得と中長期的な信頼構築の両立が鍵になります
以下は、そのような課題を段階的に解決するWeb集客戦略の例です。

▼ケーススタディ

中小企業向けに業務効率化ツールを提供するSaaS企業。
広告経由で資料DLは一定数あるものの、商談への転換率が低く、担当者のフォロー負荷も高いという課題を抱えていました。

Step1:SEOとオウンドメディアで検討層を獲得

まずは、ターゲット企業が検索しそうなキーワード(例:「SaaS 導入 効果」「勤怠管理ツール 比較」など)で上位表示を狙うSEO記事を整備します。単なる集客目的の記事ではなく、「課題→解決策→サービス紹介」の流れでコンテンツを構成し、リード獲得につながる導線を設計しましょう。

Step2:ホワイトペーパーとウェビナーでナーチャリング

オウンドメディアから流入した見込み客に対して、より詳細な情報提供を行うために、例えば「導入前チェックリスト」「他社比較ガイド」のようなホワイトペーパーの設置を検討しましょう。
ポイントは、顧客の検討段階に合わせた資料を用意することです。さらに、ウェビナーを定期開催し、専門性をアピールしながら見込み顧客との信頼関係を構築します。

Step3:リスティング広告で顕在層を獲得

SEOでは拾いきれない即導入層に対しては、Google広告やYahoo!広告を活用します。「業種+ツール名」など具体的な検索キーワードに出稿し、意思決定者層へのリーチを強化します。

Step4:CRMとメールマーケティングで商談化を促進

ダウンロードやウェビナー参加者のデータをCRMに蓄積し、興味関心度に応じてステップメールを配信します。ホットリードには営業が即アプローチし、コールドリードには継続的な情報提供で温度を上げていきます。

Step5:プレスリリース・比較サイトで信頼性を補強

新機能のリリースや導入事例をPR TIMESで発信し、ブランドの社会的信頼を強化します。 同時にITreviewやBOXILなどの比較サイトに掲載し、検討層の最終判断を後押しします。

Web集客を成功させる12のコツ|ダウンロードできるチェックリスト付き

施策を増やすほど、現場では「何から直すべきか」「どこに投資すべきか」が見えにくくなります。この章では、基盤づくり → 運用最適化 → 継続・拡大の3フェーズで、いま着手すべき成功のコツを明確にします。

また、以下はこの章の内容をまとめた「Web集客 成功させる12のコツチェックリスト」です。登録不要でダウンロードできるので、ぜひご活用ください。

フェーズ1:最初にやるべき基盤作りの3つのコツ

Web集客で成果を上げるには、まずは「正しい方向性・正しい計測・正しい伝え方」を整えることが重要です。この基盤設計を曖昧にしたまま広告やSNS運用を始めてしまうと、改善の方向性が見えなくなってしまうリスクがあります。
ここでは、最初に取り組むべき3つの基本設計について解説します。

①北極星KPI(重要業績評価指標)とKPIツリーを設計する

最初に定めるべきは、「何をもって成功とするか」という 北極星KPI です。単なるPVやクリック率ではなく、ビジネス成果に直結する指標(例:新規リード数、CV数、LTVなど)を設定し、その達成に向けてKPIツリーに分解しましょう。
たとえば「月間50件の問い合わせ」を目標にした場合、以下のように、施策を数値で連動させます。「何を伸ばせば成果が伸びるか」を可視化できれば、運用中の意思決定がブレなくなるのです

  • そのために必要なサイト訪問数
  • 各チャネルのCVR(コンバージョン率)
  • 広告・SEO・SNSの配分

②計測基盤を最初に整える

広告やSEOを始める前に、その成果を正しく測れる状態を作ることが欠かせません。具体的には以下のような設定を初期段階で整備します。

  • GA4(Googleアナリティクス)での主要イベント(問い合わせ・購入など)の計測設定
  • Googleタグマネージャー(GTM)でのタグ一元管理
  • コンバージョン地点が同一URL内の場合のイベントトラッキング
  • 広告ごとのUTMパラメータ設計

計測が不十分なまま施策を始めると、「何が効いているのか」が判断できず、費用対効果の検証ができません。集客開始前に、データが信頼できる状態を作ることが、成否を分ける第一歩です。

③メッセージとランディングページを一致させる

広告やSNS投稿でどれだけ興味を引いても、クリック先の内容がズレていれば成果は出ません。たとえば以下のように、ユーザーが広告で期待した内容と、LP(ランディングページ)で得られる情報が一致していることが重要です。

広告コピー「無料でAIチャット導入支援」→ LPでも「無料サポートの流れ」「導入実績」などを明確に掲載
広告コピー「30分でできるSEO診断」→ LPでも「所要時間30分」「具体的な診断内容」を提示

メッセージとページの一貫性を高めることで、クリック後の離脱を防ぎ、CVR(コンバージョン率)を向上させることができます

フェーズ2:成果を高める運用最適化の4つのコツ

基盤を整えたら、次は運用段階での最適化です。広告やSEO、SNSなど複数チャネルを実際に動かすと、次第に「成果が伸びない」「改善の優先度がわからない」といった課題が出てきます。
このフェーズでは、データに基づいて改善を回す4つのコツを紹介します。

①クリエイティブのABテストを習慣化する

広告の成果を左右する大きな要因のひとつに、クリエイティブ(画像やコピー) があります。「クリック率が高い=問い合わせ率が高い」とは限らないため、ABテストを習慣化して最適解を探りましょう
たとえば以下のような比較が有効です。

コピー:「無料トライアル実施中」 vs 「初月0円で導入可能」
画像:人物中心 vs 商品中心
CTA(ボタン文言):「今すぐ試す」 vs 「詳細を見る」

テストは一度で終わらせず、2〜3パターンを同じ条件下で比較し、効果が高い方向性を見極めながら改善を重ねていくことが大切です。ひとつのテスト結果だけで判断せず、継続的に検証することで成果の再現性が高まります。
CTR・CVR・滞在時間などを総合的に分析し、勝ちパターンを蓄積していきましょう。

②コンバージョン率最適化(CRO)を優先順位づける

広告費を増やす前に、まずはCVR(コンバージョン率)を上げる改善に集中します。同じアクセス数でも、CVRが1%→2%になるだけで成果は倍増します。CROの施策は即効性が高く、広告効率の改善にも直結します。「集客より先に、受け皿の改善」が鉄則です。

▼代表的なCROの改善例

  • LPのファーストビューを「成果実績」や「導入事例」に変更
  • 問い合わせフォームの項目を減らす(名前+メールだけ)
  • FAQ・口コミ・導入実績を追加して信頼性を補強

③チャネルを連携させて一貫性を持たせる

多くの企業が陥るのが、施策ごとにバラバラなメッセージを出してしまうこと。SEO、広告、SNS、メルマガなど、どの接点でも「ブランドとして何を伝えたいか」を統一することが重要です
たとえば以下のようにチャネルを横断した導線を意識的に設計 することで、ユーザー体験がスムーズになり、CVRやLTVの向上につながります。

広告では「無料相談受付中」
SEO記事では「導入事例を掲載」
メルマガでは「導入事例+無料相談リンクを案内」

④レビューやUGC(ユーザー生成コンテンツ)を仕組み化する

SNS投稿や口コミなどのUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、圧倒的な説得力があり、信頼を高める最強の武器となります。
たとえば、以下のようにUGCを収集・活用しましょう。

  • 購入後メールでレビュー投稿を依頼
  • SNS投稿キャンペーンでUGCを収集
  • 高評価レビューをLPや広告素材に再利用

口コミなど、UGCを単発ではなく仕組み化して集め続けることが、信頼と成果を同時に伸ばす近道です

フェーズ3:成果を継続・拡大させる5つのコツ

Web集客は、短期的な成果を出したあとにどう継続・拡大させるかがポイントになります。ここでは、安定的な成果を維持しつつ成長を続けるための5つのポイントを紹介します。

①ナーチャリングとリピート施策を自動化する

新規顧客を集めるだけでなく、「一度つながった見込み客」を育て、リピーター化する仕組みづくりも重要です。メールやLINEなどのメッセージチャネルを活用したマーケティング施策を自動化することで、資料ダウンロード後のフォローや購入後の再案内を効率化できます。
また、CRMやMA(マーケティングオートメーション)を連携させることで、「特定商品の購入者に限定キャンペーンを配信」「離脱ユーザーに再購入案内」など、パーソナライズされたアプローチを継続的に実施できます

②予算配分と学習期間を意識する

広告運用やSEOなどの施策は、短期間で成果を判断しすぎないことが大切です。特にSNS広告やディスプレイ広告は、配信アルゴリズムが最適化されるまで一定の学習期間が必要です
「成果が悪いから停止する」ではなく、例えば以下のような視点で予算配分を設計することで、安定的な改善が可能になります。

  • どのチャネルが長期的なLTVに貢献しているか
  • どの施策が将来のリードを増やしているか

③アトリビューション(集客経路ごとの貢献度分析)を考慮する

成果を「どのチャネルの貢献か」で正確に判断するためには、複数の集客経路の貢献度を正しく評価するアトリビューション分析が欠かせません。
「初回接点はInstagram広告」「最終購入はGoogle検索」など、実際の購買プロセスは複数チャネルが関与しています。Googleアナリティクス(GA4)や広告管理ツールのアトリビューション機能を活用し、ラストクリックだけでなく、各施策の間接効果(アシストコンバージョン)も含めて評価しましょう

④季節性を踏まえた体制をあらかじめ調整する

多くの業種では、時期によって集客効果が変動します。たとえば、飲食業なら春・秋のイベントシーズン、教育業なら新学期前などがピークです。こうした季節性を踏まえた前倒し計画を立てることで、繁忙期の取りこぼしを防げます

▼前倒し計画の例

飲食業歓送迎会シーズンの1〜2ヶ月前から「早割クーポン」やLINE友だち限定予約キャンペーンを告知
アパレル新シーズンの立ち上がり前にSNS広告やメルマガで先行予約を案内
BtoB企業展示会シーズンに合わせて、2〜3ヶ月前からホワイトペーパー配信やウェビナー開催を仕込む

また、社内体制や外注パートナーのリソース状況も重要です。繁忙期直前に広告やLPを急に変更するよりも、1〜2ヶ月前から素材・クリエイティブを準備しておくのが理想です。

⑤コンプライアンスと広告ポリシーを徹底する

Web集客の成果を安定して伸ばすためには、「炎上」や「広告停止リスク」を防ぐ管理体制が不可欠です。Google広告やMeta広告には明確な広告ポリシーがあるため、誇大表現・体験談の誤用などが原因で配信停止になることもあります。
また、景品表示法や薬機法(特に美容・医療・健康関連業種)への対応も重要です。社内チェックリストを整備し、出稿前に法務・制作・運用チーム間の確認プロセスを設けることで、トラブルを防ぎながら健全な運用を継続しましょう。

まとめ

Web集客は、多くの種類から目的・リソース・顧客段階に合わせて戦略的に設計することが成功のコツです。短期的に成果をあげやすいWeb広告と、長期的な効果を維持できるSEOやコンテンツといった組み合わせで、限られた予算を上手に活用しましょう。

※本記事に記載されている会社名、製品名、サービス名はそれぞれ各社の商標および登録商標です。


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